60分以内で読める織田作之助の中編作品

青空文庫で公開されている織田作之助の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名	著者	読了時間	文字数	書き出し
六白金星	織田作之助	60分以内	20,391	楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。
楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。
可能性の文学	織田作之助	60分以内	18,969	坂田三吉が死んだ。
坂田三吉が死んだ。
競馬	織田作之助	60分以内	12,860	朝からどんより曇っていたが、雨にはならず、低い雲が陰気に垂れた競馬場を黒い秋風が黒く走っていた。
朝からどんより曇っていたが、雨にはならず、低い雲が陰気に垂れた競馬場を黒い秋風が黒く走っていた。
聴雨	織田作之助	60分以内	13,323	午後から少し風が出て来た。
午後から少し風が出て来た。
四月馬鹿	織田作之助	60分以内	12,353	はしがき武田さんのことを書く。
はしがき武田さんのことを書く。
昨日・今日・明日	織田作之助	60分以内	13,612	昨日当時の言い方に従えば、○○県の○○海岸にある第○○高射砲隊のイ隊長は、連日酒をくらって、部下を相手にくだを巻き、○○名の部下は一人残らず軍隊ぎらいになってしまった。
昨日当時の言い方に従えば、○○県の○○海岸にある第○○高射砲隊のイ隊長は、連日酒をくらって、部下を相手にくだを巻き、○○名の部下は一人残らず軍隊ぎらいになってしまった。
神経	織田作之助	60分以内	15,007	今年の正月、私は一歩も外へ出なかった。
今年の正月、私は一歩も外へ出なかった。
天衣無縫	織田作之助	60分以内	13,523	みんなは私が鼻の上に汗をためて、息を弾ませて、小鳥みたいにちょんちょんとして、つまりいそいそとして、見合いに出掛けたといって嗤ったけれど、そんなことはない。
みんなは私が鼻の上に汗をためて、息を弾ませて、小鳥みたいにちょんちょんとして、つまりいそいそとして、見合いに出掛けたといって嗤ったけれど、そんなことはない。
雪の夜	織田作之助	60分以内	12,190	大晦日に雪が降った。
大晦日に雪が降った。
秋深き	織田作之助	60分以内	14,821	医者に診せると、やはり肺がわるいと言った。
医者に診せると、やはり肺がわるいと言った。
ひとりすまう	織田作之助	60分以内	21,862	奇妙なことは、最初その女を見た時、ぼくは、ああこの女は身投げするに違いないと思い込んで了ったことなのだ、――と彼は語り出した。
奇妙なことは、最初その女を見た時、ぼくは、ああこの女は身投げするに違いないと思い込んで了ったことなのだ、――と彼は語り出した。