陶古の女人
室生犀星
『陶古の女人』は青空文庫で公開されている室生犀星の中編作品。12,241文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 12,241文字 |
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書き出し書出 | きょうも鬱々としてまた愉しく、何度も置きかえ、置く場所をえらび、光線の来るところに誘われて運び、或いはどうしても一個の形態でさだまらない場合、二つあてを捉え、二つの壺が相伴われて置かれると、二つともに迫力を失うので、また別々に引き放して飾って見たりした、何の事はない相当重みのある陶器をけさからずっと動かしつづめにいた。 |
初出 | 「群像」1956(昭和31)年10月 |
底本 | 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ |
表記 | 新字新仮名 |
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