5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 聖の行くべき道 | 今野大力 | 5分以内 | |
そこはねずみも歩かない 歩くべきではない ひじりの行くべき道である 空は明るく明るく まひるの如くに明るい 一しきり降っていった雪は 野に山に路に庭に 夢見る様に積もっている 雪は白い何よりも白い きよめられたる様に白い 天と地の合体の風景である 包む夜は厳に静かな しらべをひっている * ひじりの為めに撒いた敷物は けがれる事を恐れている如くである | |||
| 瘋癲病舎 | 今野大力 | 5分以内 | |
俺はお前の此の喜びはつまらぬと言う訳を知っている お前は現実には適しない お前はあの暗い瘋癲病舎で 白日の中もおもむろに 夢を食って楽しんで生きていればいい男だ | |||
| 豚 | 今野大力 | 5分以内 | |
もったいない事である 肺患者の残した 実に多量の食物は惜し気もなく捨てられる 鮭の照焼や筍やうどふきのうま煮なんか 多くの人々にとって 大した御馳走なんだのに 一椀の飯さえ思うように喰えぬ人々が見たら おおめまいしてしまいそうな 食物の山山 近所の豚がこの滅多に人間さえ食べないものを うんと腹一杯たべてコロコロに肥っている 豚が肥えて肉屋に並べられても それが何とか西洋料理支那料理になっても 豚 | |||
| 春の土へ | 今野大力 | 5分以内 | |
早く春になったら、どんなに楽しい事だろう、日向の小高い丘に軟く暖く香高い土があらわれて、蕗の薹が上衣を脱ぎ、水晶の様に澄んだ水が、小川を流れ、小魚がピチピチ泳いでいる。 | |||
| 光よあれ | 今野大力 | 5分以内 | |
常夜の世界に生命ありて うごめける時 光りは東方より、忍びやかに来りて 輝き初め 万物その己の存在を認め 歓喜の頂点に至れるは いかに至上の盛事なりしか 我等は光りの海に泳げる魚達なり 光りなくして 死を思う生命なり 光りよあれ、而して 永久に我等を愛でよ…… | |||
| 波濤よ | 今野大力 | 5分以内 | |
おお はるけき方より寄せ来る波濤よ 汝が最大の実力と自信を持って 岩礁を打て、万丈のしぶきを上げよ その時、海神は大空に懸る天日をおおいて。 | |||
| 闘士の恋の歌 | 今野大力 | 5分以内 | |
この腕で木刀をうけとめ この肋骨で拷問にこたえ この眼で奴らをねめかえし この歯で奴等に喰いつき この脚で敵の包囲を蹴破った この私のからだは お前のもの、そして一緒に階級のもの プロレタリアートの陣営のもの | |||
| 土 | 今野大力 | 5分以内 | |
ギリシャ古典の趾せる物語りをも 空理としてさげすむ勿れ 吾等生命は土深く埋もれし精霊なりき 神によりてつくられし形態をこそ讃美せる 女人像の豊満なる肉体美をこそ讃美せよ 曲線美なだらかに走れるあたりを讃美せよ 而して土への感謝祭を 土 そは 生命偶像の聖母なりし | |||
| 楽しい会合 | 今野大力 | 5分以内 | |
叔母に伯父 山の人々 尋ね来て 語り合う久方の話 さても又十年前の物語 内地のこと その山その川その家すべて 今ならば夢か知らね 柿の木も桑の木も 背戸の林も表の山も 美しい思い出の国 母もまた我を背負いて 渡り来し松前のなぞえの山を おぼろげに おもい出でしか 語り明す夜はうれしも | |||
| 高峯の頌 | 今野大力 | 5分以内 | |
荒蕪の平原に野を耕し 草を食み、木の実を喰える 人類生存の現象は 高峯の麓にありて あまりにはかなき生命…… 盛夏白熱頂点に達せんとするも 未だに消ゆるなき 雪原の輝きは 天地創造の第一年より 永遠なり 人類生命、億劫に至るも 一切は幻滅に帰り 無し――一切無し 成体もこれ大地の化身なれば 霊魂も又瞬間にして 遺る何物もあらざるべし されど 高峯は歴史を超え 時代を超えて永遠…… | |||
| 静夜昇天 | 今野大力 | 5分以内 | |
柱時計のけだるきリズムに 眠たげなる洋燈の光りに 深々と沈みゆく我らが生 九時を聞き十時を聞き すべては眠りを欲りするの時 みな底の吐息は泡となり ほそぼそき昇天の心は 我生の魂と共にかいのぼりゆく | |||
| 聖堂の近くを過ぐる | 今野大力 | 5分以内 | |
ポプラの梢の空高く大空を指さして 厳かな聖き自然の力を表わす 幹はだの荒くれた並木の下に ヘブライ文化の主流である キリスト教の教会堂が建っている 私は毎日その近くを過ぎる そして神秘な古典の物語りを思い出し、ありし昔の日の幾多重ねた争闘の人間に与えし歴史を憶う…… 人間と言う極まりない霊魂の所有者はかくして永遠に 血を浴びて闘わねばならないか 宇宙の覆滅 人類の滅亡 ああその日まで どんな歴史を | |||
| 星座 | 今野大力 | 5分以内 | |
今宵夜はふけたり 闇夜の 天空高く 一陣の星座を見る こは天に懸かる我十字架なり この夜 魂は 単調なる鼓動に倦み 七重の塁壁を超えて至り そが前に静座し 礼讃し 祈祷す | |||
| 人面凝視 | 今野大力 | 5分以内 | |
ふとして眺むれば 彼処に笑めるは一人の不可解なる精霊の所有者である われは今その面を見つつ想う 唇…… おおそは紅の渕に囲われし底知れぬ沼である 鼻…… おおそはまろみあるエジプトのピラミットである 眼…… おおそはうるおい耀く黒曜石の玉を秘めし二つの湖水である 眉…… おおそは湖水をめぐりて小丘の上に繁れる林である おおなめらかに広き無毛の原を過ぎ行けば 彼方は千古の密林である。 | |||
| 新世紀への伴奏 | 今野大力 | 5分以内 | |
(1) 行け! 私達自然の教徒よ 高く高く燃え燃ゆる自然の精霊の上へ 人間の生命の魂を 燃えべくして燃えざりし炬火を 天日の情熱に投げこんで 紅蓮の焔を眺めつつ 歌え、歌え、輝かせよ (大地よ、ゆるぐべきものよ古哲の教授よ 何と皮相なよろこびなる 草ものびる、私も育つ ああ、生長への伴奏よ 葬送への奏楽ぞ) (2) 行け! 私達一切への戦士よ 異国のはるかにへだてし虹霓の先 | |||
| 信疑の魔女 | 今野大力 | 5分以内 | |
自分の室で 自分の演じていた舞台で 自分を取巻き 或は隙見し 或は踊っていた一人の魔女 「此世の一切は信疑の魔女の領分です 勿論人間は私の兵卒よ あなた 何を惑っているの? それより わたし自身のこの力を 讃美でもして下さいな で賢こい人間あなた」 | |||
| 残冬 | 今野大力 | 5分以内 | |
空はにごれる白亜の色 北国の――悩ましき擾乱 大地ははっちを閉じている ……… 地平の彼方――友等処女等 同じくなやめ同胞達 ……… 北極の襲い来れる、白鵞の万毛 風をよび、吹きなす、ひょうひょうの声 木をゆるぎ、屋根をはぐ ……… 狂暴の形態 天魔の降臨 | |||
| 「白秋詩集」第二巻解題 | 北原白秋 | 5分以内 | |
一、本巻には処女詩集「邪宗門」、抒情小曲集「思ひ出」、及び少年期の長篇数種を収めた「朱泥の馬」、それに補遺の数篇とを輯める事にした。 | |||
| 菊岡久利著「貧時交」 | 中原中也 | 5分以内 | |
私自身とは、詩に於けるたてまへも大分相違してゐるにも拘らず、私は此の詩集を、気持よく読んだことを告白しなければならない。 | |||
| 近時詩壇寸感 | 中原中也 | 5分以内 | |
詩論か何かさういつた風のものを書けと云はれるたびに、書くことはいくらでもあるやうな気持と、書くことは何にもないやうな気持に襲はれます。 | |||
| 宮沢賢治全集刊行に際して | 中原中也 | 5分以内 | |
宮沢賢治全集の、第一回配本が出ました。 | |||
| 感想 | 中原中也 | 5分以内 | |
地方の詩のグループも多いことだが、どういふものか、ずつと以前から大連と神戸にだけ面白いものが見られるのだつた。 | |||
| 草野心平詩集『母岩』 | 中原中也 | 5分以内 | |
草野心平君の第三詩集『母岩』が出た。 | |||
| 詩壇への願ひ | 中原中也 | 5分以内 | |
詩壇は今や、一と通りの準備をすませた。 | |||
| 詩論 | 中原中也 | 5分以内 | |
L'art, mes enfents, d'※tre en soi-meme! Paul Verlaine 芸術とは、喩へば金鉱発掘の如きものだ。 | |||
| トリスタン・コルビエールを紹介す | 中原中也 | 5分以内 | |
トリスタン・コルビエールが、甞て我が国に於いて紹介されたことがあつたかどうか、私は知らない。 | |||
| 第二真珠抄 | 北原白秋 | 5分以内 | |
ほのかなるもの ゆめはうつつにあらざりき、うつつはゆめよりなほいとし、まぼろしよりも甲斐なきはなし。 | |||
| 暮春嘆息 | 三好達治 | 5分以内 | |
人が 詩人として生涯ををはるためには 君のやうに聰明に 清純に 純潔に生きなければならなかつた さうして君のやうに また 早く死ななければ! | |||
| 民族の感歎 | 折口信夫 | 5分以内 | |
斎藤さんの文学や、学問に理会のおそかったことが、私一代の後悔でもあり、遺憾でもある。 | |||
| 針木峠の林道 | 木暮理太郎 | 5分以内 | |
針木峠は人も知る如く、明治九年に新道が開鑿され、数年の後にそれが再び破壊されてしまってからは、籠川の河原や雪渓を辿ることなしに峠を通過することは殆んど不可能であった。 | |||
| 文字に対する敏感 | 久保田万太郎 | 5分以内 | |
此頃の発句を作る人ほど、文字に対して敏感を欠いてゐるものも少なからう。 | |||
| 秋場所から | 平野零児 | 5分以内 | |
仕事に忙しい尾崎士郎君だが、東京場所で、蔵前国技館に、ヤグラ太鼓が鳴り響いている間の、十五日間は、完全に書斎を離れて土俵の脇で過ごさないではいられない人物である。 | |||
| 新らしき女の道 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
新らしい女は今迄の女の歩み古した足跡を何時までもさがして歩いては行かない。 | |||
| 寄贈書籍紹介 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
「妹に送る手紙」水野葉舟氏著(定価五拾銭)実業之日本社発行 読み終つた時にこの手紙を受とるといふ単純な美しい処女のお澪さんを想つた。 | |||
| 棋家の文章など | 三好達治 | 5分以内 | |
棋客の前田陳爾さんに近づきはないが、その囲碁批評はいつも面白く拝見してゐる。 | |||
| 汝自身を知れ | 辰野隆 | 5分以内 | |
大正十年の七月、或日の午後、僕は山田珠樹と並んでスイス、ベルンの街をぶらぶら歩いていた。 | |||
| 種紙の青む頃 | 前田夕暮 | 5分以内 | |
私は学校から帰るや否や、包みをそこに放り出しておいて、勝手元に駈けあがり、板の間にお膳を持ち出して、おおきな茶碗をかかえるようにしながら、飯櫃から冷たい飯を手盛りにしては、湯をかけて、さらさらと流し込むのである。 | |||
| 小桜姫物語 | 浅野正恭 | 5分以内 | |
本物語は謂わば家庭的に行われたる霊界通信の一にして、そこには些の誇張も夾雑物もないものである。 | |||
| 小桜姫物語 | 土井晩翠 | 5分以内 | |
霊界通信――即ち霊媒の口を通じ或は手を通じて霊界居住者が現界の我々に寄せる通信、例を挙ぐれば Gerldine Cummins の Beyond Human Personality は所謂「自動書記」の所産である。 | |||
| 自序にかえて | 蔵原伸二郎 | 5分以内 | |
はからずも権威ある読売文学賞を受賞して驚くとともに、たいへんうれしく思つています。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 今日あなたからお手紙を頂けようとは思へませんでしたのに、本当にうれしうございました。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 今、安成(二郎)さんがお帰りになつたところです。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 会ひたくない人に無理に会はなくてもよろしうございます。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 今日は朝ハガキを書いたつきりでしたね。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 大阪市北区上福島 昨日はとうたうはがきを書く事も出来ませんで失礼して仕舞ひました。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 大阪市北区上福島 すこし甘へたくなつたから、また手紙を書きたいの。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 雑誌ありがたう御座いました。 | |||
| 書簡 蒲原房枝宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
発信地 東京市小石川区指ヶ谷町九二 お手紙拝見、おたづねのこと、もつての外のことにて御返事のかぎりにこれなく候。 | |||
| 二人の子供の対話 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
A 『君此の頃ね僕の家では兄さんとお父さんが一生懸命に議員選挙のことに就いてばかり話をしてゐるよ、僕はよく知らないけれども××さんと○○さんはどつちがいゝのだい』 B 『僕もよくは知らないけれど僕の父さんの話だと××さんの方がいゝのださうだ。 | |||
| 編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□編輯室も随分賑やかでしたけれ共とう/\私一人にされてしまひました。 | |||