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聖の行くべき道

今野大力

『聖の行くべき道』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。180文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
180文字
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書出

そこはねずみも歩かない 歩くべきではない ひじりの行くべき道である 空は明るく明るく まひるの如くに明るい 一しきり降っていった雪は 野に山に路に庭に 夢見る様に積もっている 雪は白い何よりも白い きよめられたる様に白い 天と地の合体の風景である 包む夜は厳に静かな しらべをひっている     * ひじりの為めに撒いた敷物は けがれる事を恐れている如くである

初出「旭川新聞」1924(大正13)年3月31日
底本今野大力作品集
表記
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