聖の行くべき道
今野大力
『聖の行くべき道』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。234文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 234文字 |
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書き出し書出 | そこはねずみも歩かない歩くべきではないひじりの行くべき道である空は明るく明るくまひるの如くに明るい一しきり降っていった雪は野に山に路に庭に夢見る様に積もっている雪は白い何よりも白いきよめられたる様に白い天と地の合体の風景である包む夜は厳に静かなしらべをひっ((ママ))ている*ひじりの為めに撒(ま)いた敷物はけがれる事を恐れている如くである。 |
初出 | 「旭川新聞」1924(大正13)年3月31日 |
底本 | 今野大力作品集 |
表記 | 新字新仮名 |
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