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種紙の青む頃

前田夕暮

『種紙の青む頃』は青空文庫で公開されている前田夕暮の短編作品。1,640文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
1,640文字
人気
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書出

私は学校から帰るや否や、包みをそこに放り出しておいて、勝手元に駈けあがり、板の間にお膳を持ち出して、おおきな茶碗をかかえるようにしながら、飯櫃から冷たい飯を手盛りにしては、湯をかけて、さらさらと流し込むのである。

初出
底本日本の名随筆17 春
表記
新字新仮名
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