豚
今野大力
『豚』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。479文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 479文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | もったいない事である肺患者の残した実に多量の食物は惜し気もなく捨てられる鮭の照焼や筍やうどふきのうま煮なんか多くの人々にとって大した御馳走なんだのに一椀の飯さえ思うように喰えぬ人々が見たらおおめまいしてしまいそうな食物の山山近所の豚がこの滅多に人間さえ食べないものをうんと腹一杯たべてコロコロに肥っている豚が肥えて肉屋に並べられてもそれが何とか西洋料理支那料理になっても豚の食う程のもの... |
初出 | |
底本 | 今野大力作品集 |
表記 | 新字新仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。