5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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今日は無事 | 正宗白鳥 | 5分以内 | |
このごろは淺間山もしきりに煙を噴いてゐる。 | |||
『アルプスの真昼』(セガンチーニ作) | 正宗白鳥 | 5分以内 | |
私は先月末の大雪の後、輕井澤の快晴の眞晝の空を仰いで、言語に絶したやうな光景に心をひかれた。 | |||
現代作家は古典をどうみるか | 芥川紗織 | 5分以内 | |
〔設問〕明治以前の日本の伝統美術で最も興味をもっているものは何か二その理由芥川紗織一、土偶二、埴輪にはみられないプリミチーブな生命力――はげしく、生々しく、グロテスクなものを感じるからです。 | |||
民芸品の部屋で | 芥川紗織 | 5分以内 | |
前にタマヨの絵を美術雑誌の原色版で見てそのまか不思議な色彩にひどく惹かれました。 | |||
滝について | 尾崎士郎 | 5分以内 | |
瀧は没落の象徴である。 | |||
あつき手を挙ぐ | 中野鈴子 | 5分以内 | |
都会、町、部落、何処にも朝鮮の人たち満ち溢れ働きたたかい生活を打ち立て話す言葉国語正しくわれら朝夕親密濃く深まりつつ出征、入営を送る折々には先んじて旗振り、万歳を叫ぶ朝鮮の人たち朝鮮の人等手に力こもり、唇は叫びつつ心の底に徹し得ぬものがあるならん常にわれかく思い心沈みし今朝鮮に徴兵制布かるこころ新たにあつき手を挙ぐ。 | |||
ある日 | 中野鈴子 | 5分以内 | |
ある日市電ののりかえで待っていると一人の女の人がやってきた洋服も帽子も見たこともないような古い型で汚れて穴もあいている断髪の毛は赤ちゃけ木綿靴下の足がすりこぎのように弾力がない電車がきて彼女はわたしの前に向かい合った健康でないむしろやつれた細面のかおけれども目は生き生きとしてひとところを見ていた彼女はどんな過去を持っているのだろう風呂敷き包みをきちんとかか... | |||
お前は此の頃よくねむる | 中野鈴子 | 5分以内 | |
お前は此の頃よくねむる朝もなかなか目が覚めない若いお前には深いねむりが必要なのだお前よお前は母の手に返ってきた日本が敗けたときお前はわたしの子供となったお前が生まれたときはじめてねむったあの時の母子のようにわたし自身によって生まれた子供として母の誇りをもって抱くことのできる何と言う喜びぞわたしは乳をしぼった出ない乳をしぼり、つかれて痩せ夜もねむらずにお前を育てた育てた... | |||
ふしあわせ者のうた | 中野鈴子 | 5分以内 | |
人間には幸福と不幸があるそれは何処からきているかみなもと深く学者はしらべた人々は自分に照りあわせ実際的に納得したけれども目ざす彼岸は高くあまりに遠いふしあわせは片時もはなれずつきまとう人という人はことごとく本能感情意志を持つ不幸は四六時中五感をつっさすみんなは生きるふしあわせとの組み打ちふしあわせは一様でないその千差万別をうたいたいことに普遍... | |||
スペインの女 | 中野鈴子 | 5分以内 | |
軍服をつけ銃を肩に立ち上がったこの姿を見よ沈着と決意に動かぬこの勢揃いを見よ彼女らの全身の血の集中!すべてを明日に未来にかけ今日立ちふさぐ我ら日本の女我らの目はあつく燃える正義と愛と憎しみとに波打つその立派なたくましい彼女らの整列の上に。 | |||
牛舎の日記 | 伊藤左千夫 | 5分以内 | |
一月十日午前運動の為め亀井戸までゆき。 | |||
草花日記 | 伊藤左千夫 | 5分以内 | |
○九月十日表具屋を呼びて是真筆朝顔の掛軸の表装仕直を命ず。 | |||
「絵画の見かた」あとがき | 中村研一 | 5分以内 | |
矢崎君と私とは同年輩で、約三十年程前に或る所で知り合ったが、そのころ彼は大學の一、二年生であったろうし、私は美術學校の一、二年生の頃であった。 | |||
ロマンチツクな絵本 | 三岸好太郎 | 5分以内 | |
黒いトカゲ弱い外光の中、舟底椅子にもたれてウトウトと昼寝をしたのだがさめた。 | |||
画界漫言 | 菱田春草 | 5分以内 | |
現今洋画といはれてある油画も水彩画も又現に吾々が描いている日本画なるものも、共に将来に於ては――勿論近いことではあるまいが、兎に角日本人の頭で構想し、日本人の手で製作したものとして、凡て一様に日本画として見らるゝ時代が確に来ることゝ信じてゐる。 | |||
蕗の薹 | 新村出 | 5分以内 | |
十数年このかた冬から春へかけて蕗の薹を嗜食するやうになつたが、もとは確か咳嗽の薬だとか云つて亡き母がどこからか貰つて来たのを、塩からく烹させて食べたのから始まつたと思つてゐる。 | |||
北越雪譜 | 岡田武松 | 5分以内 | |
岩波文庫に収めた北越雪譜は不図も読書子の称賛を得て、昨年三月には第二刷を発行し、茲(ここ)にまた第三刷を発行するに至つたのは校訂子の欣喜に堪へないところである。 | |||
北越雪譜 | 山東京山 | 5分以内 | |
世之農商而嗜ム二文雅ヲ一者、或不レ知所三以ヲ文雅ノ為ル二文雅一、徒ラニ企二羨シ韻士墨客之風標ヲ一、沈二酣シ文酒ニ一、流二連シ花月ニ一、而置テ二生計於不問ニ一、以傾ル二産業ヲ一者、間亦有レ之、是豈嗜ムノ二文雅ヲ一罪ラン哉、其人特自ラ取ルレ之ヲ耳ノミ矣、鈴木牧之翁者北越塩沢之老農也、性嗜ミ二文雅ヲ一、而能尚ヒ二節倹ヲ一抑エ二驕惰ヲ一、不レ絶二誦読ヲ於経営之中ニ一、而務ム二鉛槧ヲ於会計之余ニ一、以交ル二遠近之墨客ニ一、嘗テ以二堪忍之二字ヲ一銘シテ自ラ守ル、以レ故ヲ其名久布二遠邑ニ一、而生業モ亦因... | |||
北越雪譜 | 山東京山 | 5分以内 | |
北越雪譜六巻越後塩沢ノ鈴木牧之老人雪窗囲ミレ炉ヲ寒燈隠ルノレ几ニ随筆ナリ、其事出テ二実脚ニ一徒ラニ非二構ヒレ空ヲ架スルレ虚ニ之談ニ一、然ドモ翁固リ不三必シモ期二於梓行ヲ一矣、嚮者ニ郵筒シテ懇二乞ス校正ヲ一、為レ之ガ芟二刈蕪蔓ヲ一※二※シ菁英ヲ一先ヅ輯メ二三巻ヲ一以為シ二初編ト一、告テレ翁ニ使ム三書肆文渓堂ヲシテ刊二布レ之一、然後越雪之奇千彙万状供シテ二臥遊ノ資ニ一錦室ノ婦妾市窓ノ妻婢モ得三詳知二越※[#「雨かんむり/彗」、U+4A2E、163-5]ヲ一、解士通人モ或ハ云フ格致之一助ナリト、... | |||
北越雪譜 | 岡田武松 | 5分以内 | |
*「許鹿君」古河の城主土井大炊頭利位の号、利位は下総古河藩第十世の藩主である。 | |||
巌頭の感 | 藤村操 | 5分以内 | |
悠々たる哉天壌。 | |||
そぞろごと | 与謝野晶子 | 5分以内 | |
○山の動く日來(きた)る。 | |||
復員 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
四郎は南の島から復員した。 | |||
未来の足音 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
いよいよ今年は、二十世紀前半の最後の年にかかった。 | |||
雪を降らす話 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
雪国に育った私たちには、お正月に雪がないと、どうもお正月らしい気がしない。 | |||
アメリカ種の落語 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
二十年ぶりにアメリカを廻ってみて、一番感じたことは田舎の隅の隅まで、道路が非常によくなったことである。 | |||
エリセーフ氏 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
ハーバード大学の極東美術の主任教授に、エリセーフ氏という人がある。 | |||
不器男句集 | 吉岡禅寺洞 | 5分以内 | |
芝不器男君は、俳壇に流星のごとく現はれて流星のごとくに去つた、若き熱情の作家である。 | |||
レオナルド・ダ・ヴインチの手記 | レオナルド・ダ・ヴィンチ | 5分以内 | |
*おお、神よ。 | |||
拙作『小説永井荷風伝』について | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
先日は失礼。 | |||
谷崎文学の代表作「細雪」 | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
谷崎文学の特長はゆつたりとしたゆたかな風格の重厚なところにある。 | |||
梶井君 | 三好達治 | 5分以内 | |
なにがしの書物を持ちて君を訪ふ慣ひなりしを花をもて訪ふ垂乳根の君の母とし語へどこの秋の日に君はあらなくすずろかに鐘うち鳴らししまらくは君のみ靈に香をまつらむ病いゆと昔淋しき旅をせし山の小徑を夢に見しかなやうやくに岫(くき)をめぐりて海を見るこの街道に憩ふ巡禮蝶一つ二つ三ついま下りゆく溪間に見... | |||
白根山 | 三好達治 | 5分以内 | |
白根山寥落として草もなし煙たつ見ゆ白土尾根にほのかなる硫黄のかをり吹きかよへ芳が平の秋風のうち行き行きてかへるときなき心地すれ鳥さへ飛ばぬ白根山路草もなし木もなしされば路もなし湯鳴りさみしき白埴の山ここすぎて人かなしみの國にいる地獄の門ににたる山かなうかりける身に杖つきていまははやもの... | |||
寒林小唱 | 三好達治 | 5分以内 | |
山雀の嘴(はし)をたたきし板びさしはたやくだりし黄なる枯芝裸木の朴のこずゑはゆれてあれその青空をとぶ雲もなし鴉なく櫟ばやしのあらきみちけうとかりけり陽はてれれどもさねさし相模の山よ來る小鳥たかき空よりまひくだりけりはらはらと空よりくだる小鳥ありやがてかしこにしばなきにけりこの庭は鶲(ひたき)のとりの一羽きてあそぶ庭なりひるをひねもす宵ながら怠りてふすかり臥しの山の... | |||
わが路ゆかむ | 三好達治 | 5分以内 | |
烏帽子見ゆ四阿[#ルビの「あづま」は底本ではなし]猫見ゆ淺間見ゆわが路ゆかむ日の暮るるまで鎗が嶺によべ雪ふりぬ草枕旅寢の夢をめざめて見れば一の枝二の枝三の枝にふれ何の落葉か地におつる音いくひらの殘りの落葉おつる音落葉林にひびかひにけり黄金なす陽は落ちにけりはやもはや雪の山山藍にかげろふ芋はこぶ車の越ゆ... | |||
悲しい新宿 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
世田谷へ移つてから、新宿へ出る機會が多くなつた。 | |||
中原中也君の印象 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
中原君の詩はよく讀んだが、個人としては極めて淺い知合だつた。 | |||
本質的な文学者 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
日本の文學に對して、僕は常に或る滿たされない不滿を持つて居た。 | |||
映画『新・平家物語』 | 溝口健二 | 5分以内 | |
清盛が、叡山の僧兵にかつがれた神輿に、矢を射込む場面を、撮影しているところだ。 | |||
TZSCHALLAPPOKO | 菊池寛 | 5分以内 | |
□北原白秋氏の出して居た雑誌の題「ザンボア」は誤つた発音で、実はザンボンと発音するのだ。 | |||
黄色い鋼鉄船 | 三岸好太郎 | 5分以内 | |
高い北の窓から朗かな光線が流れ、ストーブは居心地よく調節がとれた。 | |||
「悪霊物語」自作解説 | 江戸川乱歩 | 5分以内 | |
私のつけ句連作とは連歌俳諧の如きものであろう。 | |||
登山趣味 | 正宗白鳥 | 5分以内 | |
日本は四面海に囲まれていながら、海洋の文学が乏しい。 | |||
冠松次郎氏におくる詩 | 室生犀星 | 5分以内 | |
劔(つるぎ)岳、冠松、ウジ長[#ルビの「ちよう」はママ]、熊のアシアト、雪渓、前劔(つるぎ)粉ダイヤと星、凍つた藍の山々、冠松、ヤホー、ヤホー、廊下を下がる蜘蛛(くも)と人間、冠松は廊下のヒダで自分のシワを作つた。 | |||
穂高岳 | 幸田露伴 | 5分以内 | |
山岳の秀美や荘厳を受取って吾が心霊の怡悦と満足とを覚える場合はおのずから二つある。 | |||
高きへ憧れる心 | 与謝野晶子 | 5分以内 | |
人間は大抵平地に住んでいる。 | |||
雉子のはなし | 小泉八雲 | 5分以内 | |
昔、尾州遠山の里に若い農夫とその妻が住んでいた。 | |||
死霊 | 小泉八雲 | 5分以内 | |
越前の国の代官、野本彌治衞門の歿した時、その下役の者共相謀って、その故主人の遺族をだまそうとした、代官の負債の幾分を償却すると云う口実の下に、その家の財宝家具全部を押えた。 | |||
蠅のはなし | 小泉八雲 | 5分以内 | |
二百年ばかり前に、京都に飾屋九兵衞という商人が居た。 | |||
幽霊滝の伝説 | 小泉八雲 | 5分以内 | |
伯耆の国、黒坂村の近くに、一条の滝がある。 |