ある日
中野鈴子
『ある日』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。283文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 283文字 |
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書き出し書出 | ある日市電ののりかえで待っていると一人の女の人がやってきた洋服も帽子も見たこともないような古い型で汚れて穴もあいている断髪の毛は赤ちゃけ木綿靴下の足がすりこぎのように弾力がない電車がきて彼女はわたしの前に向かい合った健康でないむしろやつれた細面のかおけれども目は生き生きとしてひとところを見ていた彼女はどんな過去を持っているのだろう風呂敷き包みをきちんとかか... |
初出 | |
底本 | 中野鈴子全詩集 |
表記 | 新字新仮名 |
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