ブンゴウサーチ

あつき手を挙ぐ

中野鈴子

『あつき手を挙ぐ』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。186文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
186文字
人気
196PV
書出

都会、町、部落、 何処にも 朝鮮の人たち満ち溢れ 働き  たたかい 生活を打ち立て 話す言葉 国語正しく われら朝夕 親密濃く深まりつつ 出征、入営を送る折々には 先んじて旗振り、万歳を叫ぶ 朝鮮の人たち 朝鮮の人等 手に力こもり、唇は叫びつつ 心の底に徹し得ぬものがあるならん 常にわれかく思い 心沈みし 今 朝鮮に徴兵制布かる こころ新たに あつき手を挙ぐ

初出「国民文学」1942(昭和17)年7月号
底本中野鈴子全詩集
表記
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。