あつき手を挙ぐ
中野鈴子
『あつき手を挙ぐ』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。246文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 246文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 都会、町、部落、何処にも朝鮮の人たち満ち溢れ働きたたかい生活を打ち立て話す言葉国語正しくわれら朝夕親密濃く深まりつつ出征、入営を送る折々には先んじて旗振り、万歳を叫ぶ朝鮮の人たち朝鮮の人等手に力こもり、唇は叫びつつ心の底に徹し得ぬものがあるならん常にわれかく思い心沈みし今朝鮮に徴兵制布かるこころ新たにあつき手を挙ぐ。 |
初出 | 「国民文学」1942(昭和17)年7月号 |
底本 | 中野鈴子全詩集 |
表記 | 新字新仮名 |
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