5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 祭舌文 | 成島柳北 | 5分以内 | |
明治十年二月十三日、※上子斎戒沐浴シ、恭シク一壜ノ葡萄酒ト一臠ノ牛肉トヲ具ヘテ自ラ其ノ舌ヲ祭ル。 | |||
| 明日はメーデー | 槙村浩 | 5分以内 | |
古ぼけたぜんまいがぜいぜいと音を立てて軋る もう十二時になるのに あなたはまだ帰ってこない くすぶった電球の下で 私はもう一度紙きれを拡げてみる ―――八時までにはかならず帰る 待っていてください T 前の道路を行くヘッドライトが 急に大きく ぽっかりと障子にうつる 私はぎっくりして 寒い下着の襟をかき合わす あなたはもう帰ってこない あなたはセンイのオルグ 朝の四時 氷柱を踏んで私たち | |||
| 出征 | 槙村浩 | 5分以内 | |
今宵電車は進行を止め、バスは傾いたまゝ動かうともせぬ 沿道の両側は雪崩れうつ群衆、提灯と小旗は濤のように蜒り 歓呼の声が怒濤のように跳ね返るなかをおれたちは次々にアーチを潜り、舗道を踏んで いま駅前の広場に急ぐ おゝ、不思議ではないか かくも万歳の声がおれたちを包み おれたちの旅が かくも民衆の怒雷の歓呼に送られるとは! 春の街は人いきれにむれ返り 銃を持つ手に熱気さへ伝はる 火の海のやうな市 | |||
| 私の生まれた家 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
私の郷里は、片山津という、加賀の温泉地である。 | |||
| 流言蜚語 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
八月二十四日の真夜中、当分杜絶になるという最後の連絡船に乗って本州へ渡った。 | |||
| 一人の無名作家 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
昭和十年発行の岩波版『芥川竜之介全集』第八巻に「一人の無名作家」という短文がある。 | |||
| 寺田先生と銀座 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
寺田寅彦先生の連句の中に 春の夜や不二家を出でて千疋屋 という句がある。 | |||
| 淡窓先生の教育 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
先日、日田へ行く機会があったので、広瀬淡窓先生の旧屋、秋風庵を訪ねた。 | |||
| 科学映画の一考察 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
文化映画の中で特に自然科学を直接対象としたものを科学映画と呼ぶことにする。 | |||
| 『日本石器時代提要』のこと | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
弟治宇二郎が書いた本というのは、表題の『日本石器時代提要』であって、菊判三百ページくらいの堂々たる体裁であった。 | |||
| 樹園 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
髪白き山田博士が 書いだき帰り往くころ かはたれはしづに這ひ来て ふくよかに木の芽ほごるゝ 鳥飛びて気圧を高み 守衛長〔以下未完〕 ぎごちなき独乙冠詞を 青々となげく窓あり | |||
| 隅田川 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
水はよどみて 日はけぶり 桜は青き 夢の列 汝は酔ひ痴れて うちをどる 泥洲の上に うちをどる 母をはるけき なが弟子は 酔はずさびしく そらを見る その蘆生えの 蘆に立ち ましろきそらを ひとり見る | |||
| 八戸 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
さやかなる夏の衣して ひとびとは汽車を待てども 疾みはてしわれはさびしく 琥珀もて客を待つめり この駅はきりぎしにして 玻璃の窓海景を盛り 幾条の遙けき青や 岬にはあがる白波 南なるかの野の町に 歌ひめとなるならはしの かゞやける唇や頬 われとても昨日はありにき かのひとになべてを捧げ かゞやかに四年を経しに わが胸はにはかに重く 病葉と髪は散りにき モートルの爆音高く 窓過ぐる黒き船あり | |||
| 遊園地工作 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
歳は世紀に曾つて見ぬ 石竹いろと湿潤と 人は三年のひでりゆゑ 食むべき糧もなしといふ 稲かの青き槍の葉は 多く倒れてまた起たず 六条さては四角なる 麦はかじろく空穂しぬ このとききみは千万の 人の糧もてかの原に 亜鉛のいらか丹を塗りて いでゆの町をなすといふ この代あらば野はもつて 千年の計をなすべきに 徒衣ぜい食のやかららに 賤舞の園を供すとか | |||
| 講後 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
いたやと楢の林つきて かの鉛にも続くといへる 広きみねみち見え初めたれば われ師にさきだちて走りのぼり 峯にきたりて悦び叫べり 江釣子森は黒くして脚下にあり 北上の野をへだてて山はけむり そが上に雲の峯かゞやき立てり 人人にまもられて師もやがて来りたまふに みけしき蒼白にして 単衣のせなうるほひ給ひき われなほよろこびやまず 石をもて東の谷になげうちしに その石遙か下方にして 戞として樹をうち ま | |||
| 雹雲砲手 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
なべて葡萄に花さきて 蜂のふるひのせはしきに をちこち青き銅液の 噴霧にひるは来りけり にはかに風のうち死して あたりいよよにまばゆきを 見ずやかしこの青きそら 友よいざ射て雹の雲 | |||
| 青柳教諭を送る | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
瘠せて青めるなが頬は 九月の雨に聖くして 一すぢ遠きこのみちを 草穂のけぶりはてもなし | |||
| 〔霧降る萱の細みちに〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
霧降る萱の細みちに われをいぶかり腕組める なはたくましき漢子かな 白き上着はよそへども ひそに醸せるなが酒を うち索めたるわれならず はがねの槌は手にあれど ながしづかなる山畑に 銅を探らんわれならず 検土の杖はになへども 四方にすだけるむらどりの 一羽もために落ちざらん 土をけみして培の 企画をなさんつとめのみ さあればなれよ高萱の 群うち縫へるこのみちを わがためにこそひらけかし 権現山のい | |||
| 楊林 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
エレキに魚をとるのみか 鳥さへ犯すしれをのこ 捕らでやまんと駐在の 戸田巡査こそいかめしき まこと楊に磁の乗りて 小鳥は鉄のたぐひかや ひとむれさつと落ち入りて しらむ梢ぞあやしけれ | |||
| 幻想 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
濁みし声下より叫ぶ 炉はいまし何度にありや 八百といらへをすれば 声なくて炭を掻く音 声ありて更に叫べり づくはいまし何度にありや 八百といらへをすれば またもちえと舌打つひゞき 灼熱のるつぼをつゝみ むらさきの暗き火は燃え そがなかに水うち汲める 母の像恍とうかべり 声ありて下より叫ぶ 針はいま何度にありや 八百といらへて云へば たちまちに階を来る音 八百は何のたはごと 汝はこゝに睡れる | |||
| 〔われ聴衆に会釈して〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
われ聴衆に会釈して 歌ひ出でんとしたるとき 突如下手の幕かげに まづおぼろなる銅鑼鳴りて やがてジロフォンみだれうつ わが立ち惑ふそのひまに 琴はいよよに烈しくて そはかの支那の小娘と われとが潔き愛恋を あらぬかたちに歪めなし 描きあざけり罵りて 衆意を迎ふるさまなりき そを一すぢのたはむれと なすべき才もあらざれば たゞ胸あつく頬つりて 呆けたるごとくわが立てば もろびとどつと声あげて い | |||
| 春章作中判 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
一、 ましろき蘆の花噴けば 青き死相を眼にたゝへ 大太刀舞はす乱れ髪 二、 白紙を結ぶすはだしや 死を嘲ける青の隈 雪の反射のなかにして 鉄の鏡をかゝげたり | |||
| 〔ながれたり〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
ながれたり 夜はあやしく陥りて ゆらぎ出でしは一むらの 陰極線の盲あかり また螢光の青らむと かなしく白き偏光の類 ましろに寒き川のさま 地平わづかに赤らむは あかつきとこそ覚ゆなれ (そもこれはいづちの川のけしきぞも) げにながれたり水のいろ ながれたりげに水のいろ このあかつきの水のさま はてさへしらにながれたり (そもこれはいづちの川のけしきぞも) 明るく | |||
| 饗宴 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
ひとびと酸き胡瓜を噛み やゝに濁れる黄の酒の 陶の小盃に往復せり そは今日賦役に出でざりし家々より 権左エ門が集め来しなれ まこと権左エ門の眼双に赤きは 尚褐玻璃の老眼鏡をかけたるごとく 立つて宰領するこの家のあるじ 熊氏の面はひげに充てり 榾のけむりは稲いちめんにひろがり 雨は※[#「さんずい+堂」、U+6F1F、197-12]々青き穂並にうち注げり われはさながらわれにもあらず 稲の品種をもの | |||
| 〔こんにやくの〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
こんにやくの す枯れの茎をとらんとて 水こぼこぼと鳴る ひぐれまぢかの笹はらを 兄弟二人わけ行きにけり | |||
| 開墾地 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
焦ぎ木のむらはなほあれば 山の畑の雪消えて〔以下なし〕 ―――――――― 青年団が総出にて しだれ桜を截りしなり | |||
| 〔弓のごとく〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
弓のごとく 鳥のごとく 昧爽の風の中より 家に帰り来れり | |||
| 水部の線 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
きみがおもかげうかべんと 夜を仰げばこのまひる 蝋紙に描きし北上の 水線青くひかるなれ 竜や棲みしと伝へたる このこもりぬの辺を来れば 夜ぞらに泛ぶ水線の 火花となりて青々と散る | |||
| 〔卑屈の友らをいきどほろしく〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
卑屈の友らをいきどほろしく 粘土地二片をはしりてよぎり 崖にて青草黄金なるを知り のぼりてかれ草黄なるをふめば 白雪きららに落ち来るものか 一列赤赤ならべるひのき ふたゝび卑屈の友らをおもひ たかぶるおもひは雲にもまじへ かの粘土地なるかの官庁に 灰鋳鉄のいかりを投げよ | |||
| 〔われかのひとをこととふに〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
われかのひとをこととふに なにのけげんもあらざるを なにゆゑかのとき協はざる クラリオネットの玲瓏を わらひ軋らせ わらひしや | |||
| 〔郡属伊原忠右エ門〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
郡属伊原忠右エ門 科頭にゴムの靴はきて 冬の芝生をうちよぎり 南ちゞれし綿雲に 雨量計をぞさゝげたる 天狗巣病にはあらねども あまりにしげきこずゑかな | |||
| 〔まひるつとめにまぎらひて〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
まひるつとめにまぎらひて きみがおもかげ来ぬひまは こころやすらひはたらきし そのことなにかねたましき 新月きみがおももちを つきの梢にかゝぐれば 凍れる泥をうちふみて さびしく恋ふるこゝろかな | |||
| 〔洪積の台のはてなる〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
洪積の台のはてなる 一ひらの赤き粘土地 桐の群白くひかれど 枝しげくたけ低ければ 鍛冶町の米屋五助は 今日も来て灰を与へぬ。 | |||
| 〔ゆがみつゝ月は出で〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
ゆがみつゝ月は出で うすぐもは淡くにほへり 汽車のおとはかなく 恋ごゝろ風のふくらし ペンのさやうしなはれ 山の稜白くひかれり 汽車の音はるけく なみだゆゑ松いとくろし かれ草はさやぎて わが手帳たゞほのかなり | |||
| セレナーデ 恋歌 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
江釣子森の右肩に 雪ぞあやしくひらめけど きみはいまさず ルーノの君は見えまさず 夜をつまれし枕木黒く 群あちこちに安けれど きみはいまさず とゞろにしばし行きかへど きみはいまさず ポイントの灯はけむれども ルーノのきみの影はなき あゝきみにびしひかりもて わが青じろき額を射ば わが悩あるは癒えなんに | |||
| 〔鷺はひかりの空に餓ゑ〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
鷺はひかりのそらに餓ゑ 羊歯にはそゝぐきりさめを あしきテノールうちなして 二人の紳士 森を来る | |||
| 〔甘藍の球は弾けて〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
甘藍の球は弾けて 青ぞらに白雲の房 呑屋より二人の馬丁 よろめきてあらはれ出づる | |||
| 〔りんごのみきのはひのひかり〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
りんごのみきのはひのひかり 腐植のしめりのつちに立てり 根ぎはの朽ちの褐なれば どう枯病をうたがへり 天のつかれの一方に その果朱金をくすぼらす | |||
| 会計課 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
九時六分のかけ時計 その青じろき盤面に にはかに雪の反射来て パンのかけらは床に落ち インクの雫かわきたり | |||
| 〔昤々としてひかれるは〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
※々としてひかれるは 硫黄ヶ岳の尾根の雪 雲灰白に亙せるは 鳥ヶ森また駒頭山 焼き枕木を負ひ行きて 水路に橋をなさんとや 雪の荒野のたゞなかを 小刻みに行く人のあり | |||
| 職員室 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
歪むガラスのかなたにて 藤をまとへるさいかちや 西は雪ぐも亙せるに 一ひらひかる天の青 ひるげせはしく事終へて なにかそぐはぬひとびとの 暖炉を囲みあるものは その石墨をこそげたり 業を了へたるわかものの 官にあるは卑しくて 一たび村に帰りしは その音づれも聞えざり たまさかゆれしひばの間を 茶羅紗の肩をくすぼらし 校長門を出で行けば いよよにゆがむガラスなり | |||
| 〔つめたき朝の真鍮に〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
つめたき朝の真鍮に 胸をくるしと盛りまつり こゝろさびしくをろがめば おん舎利ゆゑにあをじろく 燐光をこそはなちたまへり | |||
| 烏百態 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
雪のたんぼのあぜみちを ぞろぞろあるく烏なり 雪のたんぼに身を折りて 二声鳴けるからすなり 雪のたんぼに首を垂れ 雪をついばむ烏なり 雪のたんぼに首をあげ あたり見まはす烏なり 雪のたんぼの雪の上 よちよちあるくからすなり 雪のたんぼを行きつくし 雪をついばむからすなり たんぼの雪の高みにて 口をひらきしからすなり たんぼの雪にくちばしを じつとうづめしからすなり 雪のたんぼのかれ | |||
| 訓導 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
早くもひとり雪をけり はるかの吹雪をはせ行くは 木鼠捕りの悦治なり 三人ひとしくはせたちて 多吉ぞわらひ軋るとき 寅は溜りに倒れゐし 赤き毛布にくるまりて 風くるごとに足小刻むは 十にたらざる児らなれや 吹雪きたればあとなる児 急ぎて前にすがりつゝ 一列遠くうすれ行く | |||
| 月天讃歌(擬古調) | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
兜の尾根のうしろより 月天ちらとのぞきたまへり 月天子ほのかにのぞみたまへども 野の雪いまだ暮れやらず しばし山はにたゆたひおはす 決然として月天子 山をいでたち給ひつゝ その横雲の黒雲の さだめの席に入りませりけり 月天子まことはいまだ出でまさず そはみひかりの異りて 赤きといとど歪みませると 月天子み丈のなかば黒雲に うづもれまして笑み給ひけり なめげにも人々高くもの云ひつゝ ことな | |||
| 〔雲を濾し〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
雲を濾し まことあかるくなりし空かな 子ら歓呼してことごとく 走り出でしも宜なれや 風のひのきはみだるるみだるゝ | |||
| 〔ま青きそらの風をふるはし〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
ま青きそらの風をふるはし ひとりはたらく脱穀機 R-R-r-r-r-r-r-r-r 脱穀小屋の庇の下に 首を垂れたる二疋の馬 R-R-r-r-r-r-r-r-r 粉雪おぼろにひかりたち はるかにりりと鐘なれば うなじをあぐる二疋の馬 華やかなりしそのかみの よきギャロップをうちふみて うまやにこそは帰り行くなれ | |||
| 〔最も親しき友らにさへこれを秘して〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
最も親しき友らにさへこれを秘して ふたゝびひとりわがあへぎ悩めるに 不純の想を包みて病を問ふと名をかりて あるべきならぬなが夢の (まことにあらぬ夢なれや われに属する財はなく わが身は病と戦ひつ 辛く業をばなしけるを) あらゆる詐術の成らざりしより 我を呪ひて殺さんとするか 然らば記せよ 女と思ひて今日までは許しても来つれ 今や生くるも死するも なんぢが曲意非礼を忘れじ も | |||
| 〔月光の鉛のなかに〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
月光の鉛のなかに みどりなる犀は落ち臥し 松の影これを覆へり | |||
| 丘 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
森の上のこの神楽殿 いそがしくのぼりて立てば くわくこうはめぐりてどよみ 松の風頬を吹くなり 野をはるに北をのぞめば 紫波の城の二本の杉 かゞやきて黄ばめるものは そが上に麦熟すらし さらにまた夏雲の下 青々と山なみははせ 従ひて野は澱めども かのまちはつひに見えざり うらゝかに野を過ぎり行く かの雲の影ともなりて きみがべにありなんものを さもわれののがれてあれば うすくらき古着の店に | |||