詩四章
三好達治
『詩四章』は青空文庫で公開されている三好達治の短編作品。393文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 393文字 |
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| 書き出し書出 | 春の計畫 粉雪の中で 四十雀が啼いてゐる 春が眞近にせまつてきた 谿間で風が鳴つてゐる 楢山毛欅櫟 それらの枯葉が 雪の上を走つてゐる 山山よ 裸の木木よ 樂しい冬も 間もなく冬も終るだらう 懷かしい私の友垣 風よ 雲よ 山山よ 私達の友情の さて 春の計畫を考へよう その昔 その昔 その山のその旅籠へは 米も野菜も新聞も 煙草も手紙も 電報も 牛の背中で運んできた 谿に臨んだ細路に のつと |
| 初出 | 「明朗 創刊號」1936(昭和11)年3月 |
| 底本 | 三好達治全集第一卷 |
| 表記 |
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