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寺田寅彦の全作品

青空文庫で公開されている寺田寅彦の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
ニュース映画と新聞記事寺田寅彦
10分以内
ニュース映画は新聞紙上の報道記事の代用または補充として用いられるものと通例考えられているようであるが、この両者の間の本質的な差別の目標については、少なくも自分の知っているだけの範囲では、まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる。
銀座アルプス寺田寅彦
60分以内
幼時の記憶の闇の中に、ところどころぽうっと明るく照らし出されて、たとえば映画の一断片のように、そこだけはきわめてはっきりしていながら、その前後が全く消えてしまった、そういう部分がいくつか保存されて残っている。
空想日録寺田寅彦
30分以内
白熊の死探険船シビリアコフ号の北氷洋航海中に撮影されたエピソード映画の中に、一頭の白熊を射殺し、その子を生け捕る光景が記録されている。
映画雑感(Ⅱ)寺田寅彦
30分以内
制服の処女評判の映画「制服の処女」を一見した。
映画「マルガ」に現われた動物の闘争寺田寅彦
5分以内
映画「マルガ」の中でいちばんおもしろいと思ったのは猛獣大蛇などの闘争の場面である。
蒸発皿寺田寅彦
30分以内
亀井戸まで久しぶりで上京した友人と東京会館で晩餐をとりながら愉快な一夕を過ごした。
記録狂時代寺田寅彦
30分以内
何事でも「世界第一」という名前の好きなアメリカに、レコード熱の盛んなのは当然のことであるが、一九二九年はこのレコード熱がもっとも猖獗(しょうけつ)をきわめた年であって、その熱病が欧州にまでも蔓延した。
涼味数題寺田寅彦
30分以内
涼しさは瞬間の感覚である。
錯覚数題寺田寅彦
30分以内
ハイディンガー・ブラッシ目は物を見るためのものである。
試験管寺田寅彦
30分以内
靴のかかと夏になったので去年の白靴を出して見ると、かかとのゴムがだいぶすり減っている。
沓掛より寺田寅彦
30分以内
草をのぞく浅間火山のすそ野にある高原の一隅に、はなはだ謙遜なHという温泉場がある。
さるかに合戦と桃太郎寺田寅彦
10分以内
近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた。
思い出草寺田寅彦
10分以内
芭蕉(ばしょう)の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが、やはりいくら味わっても味わい尽くせない句であると思う。
踊る線条寺田寅彦
5分以内
フィッシンガー作「踊る線条」と題するよほど変わった映画の試写をするからぜひ見に来ないかとI氏から勧められるままに多少の好奇心に促されて見に行った。
ジャーナリズム雑感寺田寅彦
30分以内
いつかある大新聞社の工場を見学に行ってあの高速度輪転機の前面を瀑布のごとく流れ落ちる新聞紙の帯が、截断され折り畳まれ積み上げられて行く光景を見ていたとき、なるほどこれではジャーナリズムが世界に氾濫するのも当然だという気がしないではいられなかった。
函館の大火について寺田寅彦
30分以内
昭和九年三月二十一日の夕から翌朝へかけて函館市に大火があって二万数千戸を焼き払い二千人に近い死者を生じた。
庭の追憶寺田寅彦
10分以内
郷里の家を貸してあるT氏からはがきが来た。
藤棚の陰から寺田寅彦
30分以内
若葉のかおるある日の午後、子供らと明治神宮外苑をドライヴしていた。
映画と生理寺田寅彦
10分以内
ある科学者で、勇猛に仕事をする精力家としてまた学界を圧迫する権威者として有名な人がある若いモダーンなお弟子に「映画なんか見ると頭が柔らかくなるからいかん」と言って訓戒したそうである。
映画雑感(Ⅲ)寺田寅彦
60分以内
にんじん「にんじん」は忙しい時にちょっと一ぺん見ただけで印象の記憶も散漫であるが、とにかく近ごろ見たうちではやはり相当おもしろい映画の一つであると思われた。
映画雑感(Ⅳ)寺田寅彦
60分以内
商船テナシティこのジュリアン・デュヴィヴィエの映画は近ごろ見たうちでは最もよいと思ったものの一つである。
災難雑考寺田寅彦
30分以内
大垣の女学校の生徒が修学旅行で箱根へ来て一泊した翌朝、出発の間ぎわに監督の先生が記念の写真をとるというので、おおぜいの生徒が渓流に架したつり橋の上に並んだ。
三斜晶系寺田寅彦
30分以内
夢七月二十七日は朝から実に忙しい日であった。
糸車寺田寅彦
30分以内
祖母は文化十二年(一八一五)生まれで明治二十二年(一八八九)自分が十二歳の歳末に病没した。
詩と官能寺田寅彦
10分以内
清楚な感じのする食堂で窓から降りそそぐ正午の空の光を浴びながらひとり静かに食事をして最後にサーヴされたコーヒーに砂糖をそっと入れ、さじでゆるやかにかき交ぜておいて一口だけすする。
自由画稿寺田寅彦
1時間〜
はしがきこれからしばらく続けて筆を執ろうとする随筆断片の一集団に前もって総括的な題をつけようとすると存外むつかしい。
小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」寺田寅彦
10分以内
十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。
小浅間寺田寅彦
30分以内
峰の茶屋から第一の鳥居をくぐってしばらくこんもりした落葉樹林のトンネルを登って行くと、やがて急に樹木がなくなって、天地が明るくなる。
地図をながめて寺田寅彦
30分以内
「当世物は尽くし」で「安いもの」を列挙するとしたら、その筆頭にあげられるべきものの一つは陸地測量部の地図、中でも五万分一地形図などであろう。
天災と国防寺田寅彦
30分以内
「非常時」というなんとなく不気味なしかしはっきりした意味のわかりにくい言葉がはやりだしたのはいつごろからであったか思い出せないが、ただ近来何かしら日本全国土の安寧を脅かす黒雲のようなものが遠い水平線の向こう側からこっそりのぞいているらしいという、言わば取り止めのない悪夢のような不安の陰影が国民全体の意識の底層に揺曳していることは事実である。
破片寺田寅彦
30分以内
昭和九年八月三日の朝、駒込三の三四九、甘納豆製造業渡辺忠吾氏(二七)が巣鴨警察署衛生係へ出頭し「十日ほど前から晴天の日は約二千、曇天でも約五百匹くらいの蜜蜂が甘納豆製造工場に来襲して困る」と訴え出たという記事が四日の夕刊に出ていた。
俳句の型式とその進化寺田寅彦
10分以内
三十年ほどの間すっかり俳句の世間から遠ざかって仮寝をしていた間に、いろいろな「新型式俳句」が発生しているのを、やっとこのごろ目をさましてはじめて気がついて驚いているところである。
俳句の精神寺田寅彦
30分以内
俳句の成立と必然性五七五の定型と、季題および切れ字の插入という制約によって規定された従来普通の意味での俳句あるいは発句のいわゆる歴史的の起原沿革については、たぶんそういう方面に詳しい専門家が別項で述べ尽くされることと思うから、ここで自分などが素人くさい蛇足を添える必要はないであろう。
物売りの声寺田寅彦
30分以内
毎朝床の中でうとうとしながら聞く豆腐屋のラッパの音がこのごろ少し様子が変わったようである。
B教授の死寺田寅彦
30分以内
さわやかな若葉時も過ぎて、日増しに黒んで行く青葉のこずえにうっとうしい微温の雨が降るような時候になると、十余年ほど前に東京のSホテルで客死したスカンジナビアの物理学者B教授のことを毎年一度ぐらいはきっと思い出す。
随筆難寺田寅彦
30分以内
随筆は思ったことを書きさえすればよいのであるから、その思ったことがどれほど他愛のないことであっても、またその考えがどんなに間違った考えであっても、ただ本当にそう思ったことをその通り忠実に書いてありさえすればその随筆の随筆としての真実性には欠陥はないはずである。
年賀状寺田寅彦
10分以内
友人鵜照君、明けて五十二歳、職業は科学的小説家、持病は胃潰瘍である。
厄年と etc.寺田寅彦
30分以内
気分にも頭脳の働きにも何の変りもないと思われるにもかかわらず、運動が出来ず仕事をする事の出来なかった近頃の私には、朝起きてから夜寝るまでの一日の経過はかなりに永く感ぜられた。
伊香保寺田寅彦
30分以内
二三年前の夏、未だ見たことのない伊香保榛名を見物の目的で出掛けたことがある。
津浪と人間寺田寅彦
30分以内
昭和八年三月三日の早朝に、東北日本の太平洋岸に津浪が襲来して、沿岸の小都市村落を片端から薙(な)ぎ倒し洗い流し、そうして多数の人命と多額の財物を奪い去った。
新春偶語寺田寅彦
10分以内
新玉の春は来ても忘れられないのは去年の東北地方凶作の悲惨事である。
颱風雑俎寺田寅彦
30分以内
昭和九年九月十三日頃南洋パラオの南東海上に颱風の卵子らしいものが現われた。
震災日記より寺田寅彦
30分以内
大正十二年八月二十四日曇、後驟雨子供等と志村の家へ行った。
秋の歌寺田寅彦
5分以内
チャイコフスキーの「秋の歌」という小曲がある。
寺田寅彦
30分以内
始めてこの浜へ来たのは春も山吹の花が垣根に散る夕であった。
ある幻想曲の序寺田寅彦
5分以内
何もない空虚の闇の中に、急に小さな焔が燃え上がる。
異郷寺田寅彦
30分以内
ウェルダアの桜大きな河かと思うような細長い湖水を小蒸気で縦に渡って行った。
寺田寅彦
10分以内
石の階段を上って行くと広い露台のようなところへ出た。
雪ちゃん寺田寅彦
10分以内
学校の昼の休みに赤門前の友の下宿の二階にねころんで、風のない小春日の温かさを貪るのがあの頃の自分には一つの日課のようになっていた。
やもり物語寺田寅彦
30分以内
ただ取り止めもつかぬ短夜の物語である。
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