青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 魂の喘ぎ | 大倉燁子 | 30分以内 | |
1 ××新聞社の編集局長A氏は旧侯爵藤原公正から招待状を貰った。 | |||
| 情鬼 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
1 「小田切大使が自殺しましたよ」 夕刊をひろげると殆ど同時にS夫人が云った。 | |||
| 蛇性の執念 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
1 一つの事件の解決がつくと、S夫人はまるで人間が変ったように朗かになる。 | |||
| 心霊の抱く金塊 | 大倉燁子 | 10分以内 | |
(上) ツイ二三日前のこと、私達は赤い丸卓子を囲んで昂奮に汗ばんだ顔を並べ、心霊学者深井博士の話を、熱心に聞いていた。 | |||
| 鷺娘 | 大倉燁子 | 30分以内 | |
1 「まゆみちゃん、何のお話かと思って飛んで来たら、いやあよ、またあの縁談なの? 私はやっぱり一生独身で、芸術に精進する積りなんだから、お断りしますよ」 百合子はさっぱりと云った。 | |||
| 最初の印象 | 大倉燁子 | 5分以内 | |
江戸川先生に始めてお目にかかったのはもう二十年近くも前のことです。 | |||
| 今年の抱負 | 大倉燁子 | 5分以内 | |
元旦の朝はその一年というものが非常に長いように思われる。 | |||
| 黒猫十三 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
1 本庄恒夫と辰馬久は篠突く雨の中を夢中で逃げた。 | |||
| 機密の魅惑 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
1 「ある夫人――それは私の旧友なのですが――からこうした手紙を度々受取らなかったら、恐らくこの事件には携らなかったろうと思います」 S夫人は一束の手紙の中から一つを抜き出して渡してくれた。 | |||
| 武蔵旅日記 | 山中貞雄 | 60分以内 | |
T 芸州広島 弥生ヶ岡の 花時雨 S=弥生ヶ岡 花が散る、花が散る。 | |||
| わが画 | 末吉安持 | 5分以内 | |
思はずも筆はしり 忽ちに画は成りぬ。 | |||
| この日 | 末吉安持 | 5分以内 | |
君うつくしく幸ありと、 おもへば魂はくづるゝに、 なまじい罪は負ひつゝも、 君は死にきと眼を閉ぢて、 痩せたる胸を撫づるなり。 | |||
| 寂寞 | 末吉安持 | 5分以内 | |
たとふれば戦ひ果てぬ、 日は暮れて二時を経ぬ なまぐさき荒野の中に 双の眼を弾丸に射られて なほ黒き呻吟をしのび、 よこたはる負傷の兵の 勇しきわかき心に、 秘めつゝむ苦痛遂に 鈍色の寂寞の気を 吸ふがごと嗚呼われこゝに。 | |||
| しやうりの歌 | 末吉安持 | 5分以内 | |
闇の幕危く垂れて 二十八宿星座揺ぎ 滅亡の香凄う乱るゝ 古寺の屋根に嬉しや 白鵠の夢は醒めたり、 あな嬉し霊の御告、 白鵠は夢より醒めぬ 頼しく威ある瞳に 喙の結びたゞしく みがまへて睨むか闇を、 平和の気温く密なる 巣の真隅、※を吐いて 金鱗の閃き寒う 蜿りたる地獄の私生児 うとましの怪物、鎌首 巣の雛の機を窺ひて 倚り打たむ危の刹那、 星明り白く乱れて 一叫び闇を裂きしか 虚空高く霊の羽 | |||
| 霜夜 | 末吉安持 | 5分以内 | |
夜はくだつ十一時、 霜さむく、圧しくる闇の気の凍に、 舞ひ疲れては黄塵も しくしくと泣き湿り、 侘寝すらし。 | |||
| 生る | 今野大力 | 5分以内 | |
父あり 母あり 病児生る 父あり 母あり 白痴生る 父あり 母あり 天才生る 父あり 母あり 盲児生る 父あり 母あり 死児生る | |||
| 三角の赤色旗 | 今野大力 | 5分以内 | |
赤色の三角旗 風びうびうと飜し 共産主義の一兵士 三角地型に佇立する | |||
| 所有 | 今野大力 | 5分以内 | |
あらゆる所有の王国に呪いあれ * 万民平等なる母体の胎児たりし時 卿等に所有の観念の兆せしや否や 我古代より現代に至る 社会の変遷による人々の苦悩は 個人があやまれる自由の曲訳により 所有の観念のあやまれる故なりと断ずるなり * 自由とは何ぞや * あらゆる個人の所有を許さざる万民平等の時 神人等が私慾の一点も加えられざる処 これあるのみ * 我ここに按ずるに 所有 | |||
| 土の上で | 今野大力 | 5分以内 | |
おまえはまだ立っているか 力強く立っていようとするか 風は吹いても地はゆらいでも おまえはまだ立っていようと願いるか * 久し振りで地に親しむ事の出来た 土へのおまえの愛は まことに美しいものだ けれども今はおまえの執着は おそろしいものだ * あくまで地に立っている事は あくまで反逆の意味がふくまれている、真実に地を愛し慕うならば おまえは立つ事を やめねばならない おとなしく大 | |||
| 拾った詩 | 今野大力 | 5分以内 | |
なぜか知ら そぞろ歩みに誘われて 私もお祭りに加わります 誰ひとり街はずれのお宮へなぞゆくものですか みんなはこうして 涼しい夏の夜の風を浴びながら 当どもなく華やかな灯の下を さまよいます。 | |||
| 友の死を懐ふ夜 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
弥生ついたち、はつ燕、 海のあなたの静けき国の 便りもて来ぬ、うれしき文を。 | |||
| 望郷 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
東京がむしょうに恋しい。 | |||
| 鈍走記 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
生まれてきたから、死ぬまで生きてやるのだ。 | |||
| 白い雲 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
満州というと やっぱし遠いところ 乾いた砂が たいらかに どこまでもつづいていて 壁の家があったりする そのどこかの町の白い病院に 熱で干いた唇が 枯草のように 音もなく 山田のことばで いきをしていたのか ゆでたまごのように あつくなった眼と 天井の ちょうど中ごろに 活動写真のフィルムのように 山田の景色がながれていたのか あゝその眼に 黒いカーテンが下り その唇に うごかない花びらが | |||
| 行軍一 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
白い小学校の運動場で おれたちはひるやすみした 枝のないポプラの列の影がながい ポプラの枝のきれたところに 肋木の奇妙なオブジェに 赤い帽子に黒い服の ガラスのような子供たちが 流れくずれて かちどきをあげて おれたちの眼をいたくさせる 日の丸が上っている 校舎からオルガンがシャボン玉みたいにはじけてくる おれのよごれた手は ヂストマみたいに 飯盒の底をはいまわり 飯粒をあさっている さあ この | |||
| 兵営の桜 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
十月の兵営に 桜が咲いた ちっぽけな樹に ちっぽけな花だ しかも 五つか六つだ さむそうにしながら 咲いているのだ ばか桜だ おれは はらがたった | |||
| 十二ヶ月 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
一月―― 凍てた空気に灯がついた 電線が口笛を吹いて 紙くずが舞上った 木の葉が鳴った スチュウがノドを流れた 二月―― 丸い大きな灰色の屋根 真白い平な地面 つけっぱなしのラムプが 低うく地に落ちて 白が灰色に変った 三月―― 灰色はコバルトに変り 白は茶色に変った 手を開けたら 汗のにおいが少しした 四月―― ごらん おたまじゃくしを 白い雲を そして若い緑を 五月―― 太陽がクルッと | |||
| 口業 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
修利修利 摩訶修利 修修利 娑婆訶 己のうたいし ことのはのかずかずは 乾酪のごと 麦酒のごと 光うしないて よどみはてしは わがこころのさまも かくありなんとの 証なるべし うたうまじ かたるまじ ただ黙々として 星など読まん 風などきかん 口業のあさましきをおもいて われ 黙して 身をきり 臓をさいなまん ただ苦業こそよけれ ただに涅槃をおもい 顔色を和らげ 善きことせん 無声もて 善きこ | |||
| 南からの種子 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
南から帰った兵隊が おれたちの班に入ってきた マラリヤがなおるまでいるのだそうな 大切にもってきたのであろう 小さい木綿袋に 見たこともない色んな木の種子 おれたちは暖炉に集って その種子を手にして説明をまった これがマンゴウの種子 樟のような大木に まっ赤な大きな実がなるという これがドリアンの種子 ああこのうまさといったら 気も狂わんばかりだ 手をふるわし 身もだえさえして 語る南の国の果実 | |||
| 三ツ星さん | 竹内浩三 | 5分以内 | |
私のすきな三ツ星さん 私はいつも元気です いつでも私を見て下さい 私は諸君に見られても はずかしくない生活を 力一ぱいやりまする 私のすきなカシオペヤ 私は諸君が大すきだ いつでも三人きっちりと ならんですゝむ星さんよ 生きることはたのしいね ほんとに私は生きている | |||
| 手紙 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
午前三時の時計をきいた。 | |||
| 泥葬 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
われ、山にむかいて、目をぞあぐる。 | |||
| 愚の旗 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
人は、彼のことを神童とよんだ。 | |||
| 五月のように | 竹内浩三 | 5分以内 | |
なんのために ともかく 生きている ともかく どう生きるべきか それは どえらい問題だ それを一生考え 考えぬいてもはじまらん 考えれば 考えるほど理屈が多くなりこまる こまる前に 次のことばを知ると得だ 歓喜して生きよ ヴィヴェ・ジョアイユウ 理屈を言う前に ヴィヴェ・ジョアイユウ 信ずることは めでたい 真を知りたければ信ぜよ そこに真はいつでもある 弱い人よ ボクも人一倍弱い 信を忘 | |||
| 空をかける | 竹内浩三 | 5分以内 | |
蛍光を発して 夜の都の空をかける 風に指がちぎれ 鼻がとびさる 虹のように 蛍光が 夜の都の空に散る 風に首がもげ 脚がちぎれる 風にからだが溶けてしまう 蛾が一匹 死んでしまった | |||
| うたうたいは | 竹内浩三 | 5分以内 | |
うたうたいは うたうたえと きみ言えど 口おもく うたうたえず。 | |||
| 麦 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
銭湯へゆく 麦畑をとおる オムレツ形の月 大きな暈をきて ひとりぼっち 熟れた麦 強くにおう かのおなごのにおい チイチイと胸に鳴く かのおなごは いってしまった あきらめておくれと いってしまった 麦の穂を噛み噛み チイチイと胸に鳴く | |||
| 北海に | 竹内浩三 | 5分以内 | |
夜の大海原に 星もなく さぶい風が波とたたかい 吹雪だ 灯もない 吹雪だ あれくるう 北海 あれる ただ一つの生き物 ウキをたよりに 生きのび生きのびる人間 助かるすべも絶えた それでも 雪をかみ 風をきき 生きていた 生きていた やがて つかれはてて 死んだ | |||
| チャイコフスキイのトリオ | 竹内浩三 | 5分以内 | |
アアちゃん 白い雪のふる 木の葉のちる 寒い風のふく アアちゃん ぼくは たたずみ うづくまり 寒い風のふく 湯気のちぎれとぶ アアちゃん ぼくは 地べたに 爪あとをつけ ケシの種子を ほりかえす アアちゃん | |||
| メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト | 竹内浩三 | 5分以内 | |
若草山や そよ風の吹く 大和の野 かすみ かすみ そよ風の吹く おなごの髪や そよ風の吹く おなごの髪や 枯草のかかれるを 手をのばし とってやる おなごのスカアトや つぎあとのはげしさ おなごの目や 雲の映れる そよ風の映れる 二人は いつまで と その言葉や その言葉や そよ風の吹く | |||
| トスカニニのエロイカ | 竹内浩三 | 5分以内 | |
がらがら まぬけたいかづち がらがら トスカニニのゆく トスカニニのエロイカのゆく がらがら 花を見 蛇を見 むすめを見 見るものを見 がらがら 帽子を忘れ ステッキを忘れ ズボンを忘れ がらがら ひたぶる トスカニニのエロイカのゆく | |||
| モオツアルトのシンホニイ四〇番 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
大名行列の えいほ えいほ 殿 凱風快晴 北斎の赤富士にござりまする | |||
| 行軍二 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
あの山を越えるとき おれたちは機関車のように 蒸気ばんでおった だまりこんで がつんがつんと あるいておった 急に風がきて 白い雪のかたまりを なげてよこした 水筒の水は 口の中をガラスのように刺した あの山を越えるとき おれたちは焼ける樟樹であった いま あの山は まっ黒で その上に ぎりぎりと オリオン星がかがやいている じっとこうして背嚢にもたれて 地べたの上でいきづいていたものだ またもや | |||
| 街角の飯屋で | 竹内浩三 | 5分以内 | |
カアテンのかかったガラス戸の外で 郊外電車のスパァクが お月さんのウィンクみたいだ 大きなどんぶりを抱くようにして ぼくは食事をする 麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らし どぶどぶと豚汁をすする いつくしみ深い沢庵の色よ おごそかに歯の間に鳴りひびく おや 外は雨になったようですね もう つゆの季節なんですか | |||
| 演習一 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
ずぶぬれの機銃分隊であった ぼくの戦帽は小さすぎてすぐおちそうになった ぼくだけあごひもをしめておった きりりと勇ましいであろうと考えた いくつもいくつも膝まで水のある濠があった ぼくはそれが気に入って びちゃびちゃとびこんだ まわり路までしてとびこみにいった 泥水や雑草を手でかきむしった 内臓がとびちるほどの息づかいであった 白いりんどうの花が 狂気のようにゆれておった ぼくは草の上を氷河のよ | |||
| YAMA | 竹内浩三 | 5分以内 | |
Ishikoro no michi Ishikoro no michi Kaa tto higa sena wo yaku Aoba no Midori ga me ni itai Ishikoro no saka Ishikoro no saka | |||
| 入営のことば | 竹内浩三 | 5分以内 | |
十月一日、すきとおった空に、ぼくは、高々と、日の丸をかかげます。 | |||
| 夕焼け | 竹内浩三 | 5分以内 | |
赤い赤い四角い形が 障子に落ちている 青い青い丸い葉が 赤い空気に酔っている ひらひらとコーモリが 躍る 人は 静かに戸を閉めて 電気をつけて 汁をすする 赤い明るい西の空も 灰色にむしばまれる そしてくろくなって やがてだいやもんどに灯がつく そして人は日記などつけて 灯を消し 一日が終わったと考えて 神に感謝して 祈る | |||
| 鈍走記(草稿) | 竹内浩三 | 5分以内 | |
1 生まれてきたから、死ぬまで生きてやるのだ。 | |||
| 帰還 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
あなたは かえってきた あなたは 白くしずかな箱にいる 白くしずかな きよらかな ひたぶる ひたぶる ちみどろ ひたぶる あなたは たたかった だ 日は黒ずみ くずれた みな きけ みな みよ このとき あなたは ちった 明るく あかくかがやき ちった ちって きえた 白くしずかに きよらかに あなたは かえってきた くにが くにが 手を合す ぼくも ぼくも 手を合す おろがみまする お | |||