ブンゴウサーチ

街角の飯屋で

竹内浩三

『街角の飯屋で』は青空文庫で公開されている竹内浩三の短編作品。152文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
152文字
人気
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書出

カアテンのかかったガラス戸の外で 郊外電車のスパァクが お月さんのウィンクみたいだ 大きなどんぶりを抱くようにして ぼくは食事をする 麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らし どぶどぶと豚汁をすする いつくしみ深い沢庵の色よ おごそかに歯の間に鳴りひびく おや 外は雨になったようですね もう つゆの季節なんですか

初出
底本竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻
表記
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