十二ヶ月
竹内浩三
『十二ヶ月』は青空文庫で公開されている竹内浩三の短編作品。859文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 859文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 一月――凍てた空気に灯がついた電線が口笛を吹いて紙くずが舞上った木の葉が鳴ったスチュウがノドを流れた二月――丸い大きな灰色の屋根真白い平な地面つけっぱなしのラムプが低うく地に落ちて白が灰色に変った三月――灰色はコバルトに変り白は茶色に変った手を開けたら汗のにおいが少しした四月――ごらんおたまじゃくしを白い雲をそし... |
初出 | |
底本 | 竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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