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白い雲

竹内浩三

『白い雲』は青空文庫で公開されている竹内浩三の短編作品。250文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
250文字
人気
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書出

満州というと やっぱし遠いところ 乾いた砂が たいらかに どこまでもつづいていて 壁の家があったりする そのどこかの町の白い病院に 熱で干いた唇が 枯草のように 音もなく 山田のことばで いきをしていたのか ゆでたまごのように あつくなった眼と 天井の ちょうど中ごろに 活動写真のフィルムのように 山田の景色がながれていたのか あゝその眼に 黒いカーテンが下り その唇に うごかない花びらが

初出
底本竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻
表記
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