白い雲
竹内浩三
『白い雲』は青空文庫で公開されている竹内浩三の短編作品。338文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 338文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 満州というとやっぱし遠いところ乾いた砂がたいらかにどこまでもつづいていて壁の家があったりするそのどこかの町の白い病院に熱で干いた唇が枯草のように音もなく山田のことばでいきをしていたのかゆでたまごのようにあつくなった眼と天井のちょうど中ごろに活動写真のフィルムのように山田の景色がながれていたのかあゝその眼に黒いカーテンが下りその... |
初出 | |
底本 | 竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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