10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
301-350件 / 全2,294件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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スランプ | 夢野久作 | 10分以内 | |
――ぷろふいる社御中――申訳ありません。 | |||
夢もろもろ | 横光利一 | 10分以内 | |
夢私の父は死んだ。 | |||
頭ならびに腹 | 横光利一 | 10分以内 | |
真昼である。 | |||
父 | 横光利一 | 10分以内 | |
雨が降りさうである。 | |||
犯罪 | 横光利一 | 10分以内 | |
犯罪横光利私は寂しくなつて茫然と空でも見詰めてゐる時には、よく無意識に彼女の啼声を口笛で真似てゐた。 | |||
神馬 | 横光利一 | 10分以内 | |
神馬横光利豆台の上へ延ばしてゐた彼の鼻頭へ、廂から流れた陽の光りが落ちてゐた。 | |||
隣の家 | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
私達が去年から借りて住んで居る家の左隣は我国の二大富豪の一として知られた某家の一族の邸である。 | |||
東京ロマンティック恋愛記 | 吉行エイスケ | 10分以内 | |
僕の同棲者の魑魅子は寝台に寝ころんで、華やかにひらいた脣(くちびる)から吐き出すレイマンの匂いで部屋中にエロテイィクな緑色の靄(もや)をつくりながら、僕のいつもの恋愛のテクニックを眺望しているんだ。 | |||
家のめぐり | 若山牧水 | 10分以内 | |
先づ野蒜を取つてたべた。 | |||
庭さきの森の春 | 若山牧水 | 10分以内 | |
庭さきの森の春若山牧水濱へ出る漁師たちの徑に沿うたわたしの庭の垣根は、もと此處が桃畑であつた當時に用ゐられてゐた儘(まま)のを使つてゐる。 | |||
鮎釣に過した夏休み | 若山牧水 | 10分以内 | |
鮎釣に過した夏休み若山牧水わたしは、日向(ひうが)うまれである。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 10分以内 | |
夏と旅とがよく結び付けられて稱(とな)へらるゝ樣になつたが、私は夏の旅は嫌ひである。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 10分以内 | |
今月號の或雜誌に佛法僧鳥のことが書いてあつた。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 10分以内 | |
或る日の午前十一時頃、書き惱んでゐる急ぎの原稿とその催促の電報と小さな時計とを机の上に並べながら、私は甚だ重苦しい心持になつてゐた。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 10分以内 | |
武藏から上野へかけて平原を横切つて汽車が碓氷にかゝらうとする、その左手の車窓に沿うて仰がるゝ妙義山の大岩壁は確かに信越線中での一異景である。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 10分以内 | |
日向の山奧から出て來て先づ私の下宿したのは麹町の三番町であつた。 | |||
警察官職務執行法 | 日本国 | 10分以内 | |
警察官職務執行法(昭和二三年七月一二日法律一三六号)施行、昭和二三年七月一二日改正、昭和二九年―法一六三(この法律の目的) 第一条この法律は、警察官が警察法(昭和二十九年法律第百六十二号)に規定する個人の生命、身体及び財産の保護、犯罪の予防、公安の維持並びに他の法令の執行等の職権職務を忠実に遂行するために、必要な手段を定めることを目的とする。 | |||
座興に非ず | 太宰治 | 10分以内 | |
おのれの行く末を思い、ぞっとして、いても立っても居られぬ思いの宵は、その本郷のアパアトから、ステッキずるずるひきずりながら上野公園まで歩いてみる。 | |||
失敗園 | 太宰治 | 10分以内 | |
(わが陋屋には、六坪ほどの庭があるのだ。 | |||
雀こ | 太宰治 | 10分以内 | |
長え長え昔噺、知らへがな。 | |||
笑われた子 | 横光利一 | 10分以内 | |
吉をどのような人間に仕立てるかということについて、吉の家では晩餐後毎夜のように論議せられた。 | |||
喫煙癖 | 佐左木俊郎 | 10分以内 | |
札幌の場末の街、豊平を出た無蓋二輪の馬車が、北を指して走っている砂利道を、月寒の部落に向けてがたごとと動いて行った。 | |||
指 | 佐左木俊郎 | 10分以内 | |
彼女は銀座裏で一匹のすっぽんを買った。 | |||
童話における物語性の喪失 | 新美南吉 | 10分以内 | |
放送局がラジオ小説を募集するとき次のような条件をつける。 | |||
解かれた象 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
上野の動物園の象が花屋敷へ引っ越して行って、そこで既往何十年とかの間縛られていた足の鎖を解いてもらって、久しぶりでのそのそと檻(おり)の内を散歩している、という事である。 | |||
藤の実 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
昭和七年十二月十三日の夕方帰宅して、居間の机の前へすわると同時に、ぴしりという音がして何か座右の障子にぶつかったものがある。 | |||
とんびと油揚 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
とんびに油揚をさらわれるということが実際にあるかどうか確証を知らないが、しかしこの鳥が高空から地上のねずみの死骸などを発見してまっしぐらに飛びおりるというのは事実らしい。 | |||
ロプ・ノールその他 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
東トルキスタン東部の流砂の中に大きな湖水ロプ・ノールのあることは二千年昔のシナ人にはすでに知られていて、そのだいたいの形や位置を示す地図ができていたそうである。 | |||
鐘に釁る | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
昔シナで鐘を鋳た後にこれに牛羊の鮮血を塗ったことが伝えられている。 | |||
物質群として見た動物群 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
せんだって、駿河湾北端に近い漁場における鰺(あじ)の漁獲高と伊豆付近の地震の頻度との間にある関係があるらしいということについて簡単な調査の結果を発表したことがあった。 | |||
神話と地球物理学 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。 | |||
人魂の一つの場合 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
ことしの夏、信州のある温泉宿の離れに泊まっていたある夜の事である。 | |||
疑問と空想 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
ほととぎすの鳴き声信州沓掛駅近くの星野温泉に七月中旬から下旬へかけて滞在していた間に毎日うるさいほどほととぎすの声を聞いた。 | |||
機関車を見ながら | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
……わたしの子供たちは、機関車の真似をしてゐる。 | |||
文壇の趨勢 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
近頃は大分方々の雑誌から談話をしろしろと責められて、頭ががらん胴になったから、当分品切れの看板でも懸けたいくらいに思っています。 | |||
明治座の所感を虚子君に問れて | 夏目漱石 | 10分以内 | |
○虚子に誘われて珍らしく明治座を見に行った。 | |||
虚子君へ | 夏目漱石 | 10分以内 | |
昨日は失敬。 | |||
マードック先生の『日本歴史』 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
上先生は約の如く横浜総領事を通じてケリー・エンド・ウォルシから自著の『日本歴史』を余に送るべく取り計われたと見えて、約七百頁の重い書物がその後日ならずして余の手に落ちた。 | |||
海 | 梶井基次郎 | 10分以内 | |
……らすほどそのなかから赤や青や朽葉の色が湧いて来る。 | |||
烈日 | 若杉鳥子 | 10分以内 | |
急坂私が坂を下りやうとした時、下の方から急激な怒號が起つた。 | |||
趣味としての読書 | 平田禿木 | 10分以内 | |
最近某大学の卒業論文口頭試問の席へ立会つて、英文学専攻の卒業生がそれぞれ皆立派な研究を発表してゐるのに感服した。 | |||
私の書斎 | 土田杏村 | 10分以内 | |
標題だけは書いたが、さて何を書いて見ようといふ案もない。 | |||
書斎 | 辻潤 | 10分以内 | |
私は長い間、書斎らしい書斎も本箱も何も持たないことをさも自慢らしく吹聴してくらしている人間のひとりなのです。 | |||
画学校時代 | 上村松園 | 10分以内 | |
十三年の年に小学校を卒業し、翌年十四歳の春、京都府立画学校へ入学しました。 | |||
明治二十四、五年頃の東京文科大学選科 | 西田幾多郎 | 10分以内 | |
私共が故郷の金沢から始めて東京に出た頃は、水道橋から砲兵工廠辺はまだ淋しい所であった。 | |||
新橋 | 北原白秋 | 10分以内 | |
私が東京に着いて一番に鋭く感じたのは新橋停車場の匂でした。 | |||
月 | 上田敏 | 10分以内 | |
むかしより月をめづる人多し。 | |||
病院の夜明けの物音 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
朝早く目がさめるともうなかなか二度とは寝つかれない。 | |||
春寒 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
スカンジナヴィアの遠い昔の物語が、アイスランド人の口碑に残って伝えられたのを、十二世紀の終わりにスノルレ・スツール・ラソンという人が書きつづった記録が Heimskringla という書物になって現代に伝えられている。 | |||
浮世絵の曲線 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
浮世絵というものに関する私の知識は今のところはなはだ貧弱なものである。 |
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