10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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二十四年前 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
ちょうど今から二十四年前の夏休みに、ただ一度ケーベルさんに会って話をした記憶がある。 | |||
伊吹山の句について | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
昨年三月の「潮音」に出ている芭蕉(ばしょう)俳句研究第二十四回の筆記中に千川亭おりおりに伊吹を見てや冬ごもりという句について、この山の地勢や気象状態などが問題になっていて、それについていろいろ立ち入った研究があったようである。 | |||
日本楽器の名称 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
楽器の歴史は非常に古いものである。 | |||
青衣童女像 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
木枯らしの夜おそく神保町を歩いていたら、版画と額縁を並べた露店の片すみに立てかけた一枚の彩色石版が目についた。 | |||
ラジオ・モンタージュ | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
プドーフキンやエイゼンシュテインらの映画の芸術的価値が世界的に認められると同時に彼らのいわゆるモンタージュの理論がだいぶ持てはやされ、日本でもある方面ではこのモンタージュということが一種のはやり言葉になったかのように見える。 | |||
音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
この音楽的映画の序曲は「パリのめざめ」の表題楽で始まる。 | |||
北氷洋の氷の割れる音 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
一九三二年の夏の間に、シベリアの北の氷海を一艘(そう)のあまり大きくない汽船が一隊の科学者の探険隊を載せて、時々行く手をふさぐ氷盤を押し割りながら東へ東へと航海していた。 | |||
鎖骨 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
子供が階段から落ちてけがをした。 | |||
ニュース映画と新聞記事 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
ニュース映画は新聞紙上の報道記事の代用または補充として用いられるものと通例考えられているようであるが、この両者の間の本質的な差別の目標については、少なくも自分の知っているだけの範囲では、まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる。 | |||
さるかに合戦と桃太郎 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた。 | |||
思い出草 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
芭蕉(ばしょう)の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが、やはりいくら味わっても味わい尽くせない句であると思う。 | |||
庭の追憶 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
郷里の家を貸してあるT氏からはがきが来た。 | |||
映画と生理 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
ある科学者で、勇猛に仕事をする精力家としてまた学界を圧迫する権威者として有名な人がある若いモダーンなお弟子に「映画なんか見ると頭が柔らかくなるからいかん」と言って訓戒したそうである。 | |||
詩と官能 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
清楚な感じのする食堂で窓から降りそそぐ正午の空の光を浴びながらひとり静かに食事をして最後にサーヴされたコーヒーに砂糖をそっと入れ、さじでゆるやかにかき交ぜておいて一口だけすする。 | |||
小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。 | |||
俳句の型式とその進化 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
三十年ほどの間すっかり俳句の世間から遠ざかって仮寝をしていた間に、いろいろな「新型式俳句」が発生しているのを、やっとこのごろ目をさましてはじめて気がついて驚いているところである。 | |||
水汲み | 徳冨蘆花 | 10分以内 | |
玉川に遠いのが第一の失望であつた。 | |||
外に出た友 | 北条民雄 | 10分以内 | |
「二三年、娑婆の風にあたつて来るよ。 | |||
月二夜 | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
新涼の季節に入つて良い月夜がつづく。 | |||
住吉祭 | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
海辺の方ではもう地車の太鼓が鳴つて居る。 | |||
御門主 | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
先刻まで改札の柵の傍に置いてあつた写真器は裏側の出札口の前に移されて、フロツクコートの男が相変らず黒い切を被いだり、レンズを覗(のぞ)いたりして居る。 | |||
妄動 | 与謝野寛 | 10分以内 | |
×われは曙にさまよふ影なり、亡びんとする或物なり、亡ぶるを否み難きものなり。 | |||
南洋館 | 与謝野寛 | 10分以内 | |
緑の褪(さ)めた、砂と塵挨だらけの、水気のない、いぢけた、倭(ひく)い椰子の木立、木伊乃にした、動かない天狗猿、死んだ、みすぼらしい、ちつぽけな鰐、くすんだ、黄土と CHOCOLAT(シヨコラア) の色をした廉物の、摸造の爪哇更紗、まだ一度も生血を嘗めず、魂の入らぬ、ひよろ長い毒矢の数々……え?これが大正博覧会の南洋館?最初の二つの室を観て歩いて、おれは思はずおれの子供等に言つた、... | |||
木精 | 森鴎外 | 10分以内 | |
巌(いわ)が屏風のように立っている。 | |||
最近悦ばれているものから | 宮本百合子 | 10分以内 | |
私は、最近米国の所謂文壇が、どんな作品を歓迎し称讚しているかは知らない。 | |||
蔵書家の話 | 内藤湖南 | 10分以内 | |
清朝はその初頃から有名な藏書家が多く、錢謙益及その族孫錢曾、又は季振宜などは、順治より康煕の初年に有名であるが、併し藏書家の最盛期は乾隆の中頃以後にあるので、乾隆の末から嘉慶を經て、道光の初頃まで居つた蘇州の黄丕烈は最も有名で、殆ど清朝を通じて第一の藏書家と言つてよいのである。 | |||
棄てる金 | 若杉鳥子 | 10分以内 | |
棄てる金若杉鳥子その日は暮の二十五日だった。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 10分以内 | |
貧しとし時にはなげく時としてその貧しさを忘れてもをるゆく水のとまらぬこころ持つといへどをりをり濁る貧しさゆゑに小生の貧困時代は首尾を持つてゐない。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 10分以内 | |
信州白骨温泉は乘鞍嶽北側の中腹、海拔五千尺ほどの處に在る。 | |||
雨の回想 | 若杉鳥子 | 10分以内 | |
ゆうべからの雨はとうとう勢いを増して、ひる頃から土砂降りになった。 | |||
木下杢太郎『唐草表紙』序 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
私は貴方から送って下さった校正刷五百八十頁(ページ)を今日漸く読み了りました。 | |||
入社の辞 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
大学を辞して朝日新聞に這入ったら逢(あ)う人が皆驚いた顔をして居る。 | |||
予の描かんと欲する作品 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
如何なるものを描かんと欲するかとの御質問であるが、私は、如何なるものをも書きたいと思う。 | |||
処女作追懐談 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
私の処女作――と言えば先ず『猫』だろうが、別に追懐する程のこともないようだ。 | |||
文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
文芸が果して男子一生の事業とするに足るか何うかと云うことに答える前に、先ず文芸とは如何なるものであるか、と云うことを明かにしなければならぬ。 | |||
今度こそ | 片岡鉄兵 | 10分以内 | |
甲吉の野郎、斯う云うのだ。 | |||
テガミ | 小林多喜二 | 10分以内 | |
此処を出入りするもの、必ずこの手紙を読むべし。 | |||
お菜のない弁当 | 本庄陸男 | 10分以内 | |
誰でもその口実をはっきり知っていた。 | |||
芋 | 佐左木俊郎 | 10分以内 | |
福治爺は、山芋を掘ることより外に、何も能が無かった。 | |||
ワーニカとターニャ | 宮本百合子 | 10分以内 | |
黄色いモスクワ大学の建物が、雪の中に美しく見える。 | |||
ひとごとではない | 宮本百合子 | 10分以内 | |
ヨーロッパ戦争後、世界に婦人労働者の数は非常にふえた。 | |||
ソヴェトのピオニェールはなにして遊ぶか | 宮本百合子 | 10分以内 | |
夏になると、ソヴェトのピオニェールは、たいてい避暑にでかける。 | |||
ソヴェト労働者の夏休み | 宮本百合子 | 10分以内 | |
さて、いよいよモスクワも本物にあつくなって来た。 | |||
ロシアの過去を物語る革命博物館を観る | 宮本百合子 | 10分以内 | |
一月のある寒い日のことだ。 | |||
ソヴェト労働者の解放された生活 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
家主がいないソヴェト同盟には地主がない、従って家主という小面倒な奴もいない。 | |||
ソヴェト「劇場労働青年」 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
一九三〇年の初夏、レニングラードから「トラム」劇団がモスクワへ興行に来た。 | |||
ソヴェト映画物語 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
七巻の美しい立派な映画は、ソヴェト同盟が、世界じゅうのあらゆる婦人のために、婦人の幸福とそれはどうして守られなければならないかを知らせるためにこしらえたものです。 | |||
勝利したプロレタリアのメーデー | 宮本百合子 | 10分以内 | |
さあ、いよいよメーデーが近づいたぞ!ソヴェト同盟のあらゆる工場・役場・学校の文化宣伝部委員たちは大忙しだ。 | |||
ロシア革命は婦人を解放した | 宮本百合子 | 10分以内 | |
皇帝と地主と資本家によって搾取が行われていた時代、ロシアの勤労階級の男は、教会の坊主から常に「お前らが此世でつかえなければならない主人は三人ある」と説教されていた。 | |||
ヒューマニズムの諸相 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
日本にヒューマニズムのことが言われはじめたのは、この一二年来のことであり、主としてフランスの今日の文学を支配している活動的なヒューマニズムの影響を受けたものであった。 |
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