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蔵書家の話

内藤湖南

『蔵書家の話』は青空文庫で公開されている内藤湖南の短編作品。3,088文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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3,088文字
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書出

清朝はその初頃から有名な藏書家が多く、錢謙益及その族孫錢曾、又は季振宜などは、順治より康煕の初年に有名であるが、併し藏書家の最盛期は乾隆の中頃以後にあるので、乾隆の末から嘉慶を經て、道光の初頃まで居つた蘇州の黄丕烈は最も有名で、殆ど清朝を通じて第一の藏書家と言つてよいのである。

初出「書物の趣味 第一册」1927(昭和2)年11月
底本内藤湖南全集 第十二卷
表記
旧字旧仮名
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