10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
151-200件 / 全2,294件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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老年 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
橋場の玉川軒と云(い)う茶式料理屋で、一中節の順講があった。 | |||
道祖問答 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
天王寺の別当、道命阿闍梨は、ひとりそっと床をぬけ出すと、経机の前へにじりよって、その上に乗っている法華経八の巻を灯の下に繰りひろげた。 | |||
仙人 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
皆さん。 | |||
死後 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
……僕は床へはいっても、何か本を読まないと、寝つかれない習慣を持っている。 | |||
早春 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
大学生の中村は薄い春のオヴァ・コオトの下に彼自身の体温を感じながら、仄暗い石の階段を博物館の二階へ登っていった。 | |||
素描三題 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
お宗さんお宗さんは髪の毛の薄いためにどこへも縁づかない覚悟をしてゐた。 | |||
出帆 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
成瀬君君に別れてから、もう一月の余になる。 | |||
樗牛の事 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
中学の三年の時だった。 | |||
槍が岳に登った記 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
赤沢雑木の暗い林を出ると案内者がここが赤沢ですと言った。 | |||
続芭蕉雑記 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
人僕は芭蕉の漢語にも新しい命を吹き込んだと書いてゐる。 | |||
続文芸的な、余りに文芸的な | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
「死者生者」「文章倶楽部」が大正時代の作品中、諸家の記憶に残つたものを尋ねた時、僕も返事をしようと思つてゐるうちについその機会を失つてしまつた。 | |||
私の父と母 | 有島武郎 | 10分以内 | |
私の家は代々薩摩の国に住んでいたので、父は他の血を混えない純粋の薩摩人と言ってよい。 | |||
小作人への告別 | 有島武郎 | 10分以内 | |
八月十七日私は自分の農場の小作人に集会所に集まってもらい、左の告別の言葉を述べた。 | |||
晩餐 | 素木しづ | 10分以内 | |
いつか暗くなった戸の外に、激しい雨風の音がする、嵐だ。 | |||
父を失う話 | 渡辺温 | 10分以内 | |
こないだの朝、私が眼をさますと、枕もとの鏡付の洗面台で、父は久しい間に蓄えた髭を剃り落としていた。 | |||
禁酒の心 | 太宰治 | 10分以内 | |
私は禁酒をしようと思っている。 | |||
リイズ | 太宰治 | 10分以内 | |
杉野君は、洋画家である。 | |||
庭 | 太宰治 | 10分以内 | |
東京の家は爆弾でこわされ、甲府市の妻の実家に移転したが、この家が、こんどは焼夷弾でまるやけになったので、私と妻と五歳の女児と二歳の男児と四人が、津軽の私の生れた家に行かざるを得なくなった。 | |||
列車 | 太宰治 | 10分以内 | |
一九二五年に梅鉢工場という所でこしらえられたC五一型のその機関車は、同じ工場で同じころ製作された三等客車三輛(りょう)と、食堂車、二等客車、二等寝台車、各々一輛ずつと、ほかに郵便やら荷物やらの貨車三輛と、都合九つの箱に、ざっと二百名からの旅客と十万を越える通信とそれにまつわる幾多の胸痛む物語とを載せ、雨の日も風の日も午後の二時半になれば、ピストンをはためかせて上野から青森へ向けて走った。 | |||
疲労 | 国木田独歩 | 10分以内 | |
京橋区三十間堀に大来館という宿屋がある、まず上等の部類で客はみな紳士紳商、電話は客用と店用と二種かけているくらいで、年じゅう十二三人から三十人までの客があるとの事。 | |||
飛行機から墜ちるまで | 吉行エイスケ | 10分以内 | |
新婚者と、女角力になったタルタン、彼女のために殺されてしまった花聟、歓楽の夜の海を水自転車で彼にあたえた、妖婦タルタンの愚かな行動、水底深く死んだ花聟のダンデズム、影は水に映る。 | |||
戦争のファンタジイ | 吉行エイスケ | 10分以内 | |
すでに街娼のことについて屡々(しばしば)、僕はその実在についてのエピソードを書いた。 | |||
職業婦人気質 | 吉行エイスケ | 10分以内 | |
美容術をやっている田村スマ子女史は山ノ手に近代風なささやかなビュテイ・サロンを営んで、美しいモダァン・マダムたちにご奉仕していた。 | |||
母となる | 福田英子 | 10分以内 | |
姙娠是より先き妾(せふ)の尚ほ郷地に滞在せし時、葉石との関係につき他より正式の申込あり、葉石よりも直接に旧情を温めたき旨申来るなど、心も心ならざるより、東京なる重井に柬(かん)して其(その)承諾を受け、父母にも告げて再び上京の途に就きしは廿二年七月下旬なり。 | |||
余が翻訳の標準 | 二葉亭四迷 | 10分以内 | |
翻訳は如何様にすべきものか、其の標準は人に依って、各異ろうから、もとより一概に云うことは出来ぬ。 | |||
闇の書 | 梶井基次郎 | 10分以内 | |
私は村の街道を若い母と歩いていた。 | |||
筧の話 | 梶井基次郎 | 10分以内 | |
私は散歩に出るのに二つの路を持っていた。 | |||
器楽的幻覚 | 梶井基次郎 | 10分以内 | |
ある秋仏蘭西から来た年若い洋琴家がその国の伝統的な技巧で豊富な数の楽曲を冬にかけて演奏して行ったことがあった。 | |||
蒼穹 | 梶井基次郎 | 10分以内 | |
ある晩春の午後、私は村の街道に沿った土堤の上で日を浴びていた。 | |||
恋愛といふもの | 岡本かの子 | 10分以内 | |
恋愛は詩、ロマンチツクな詩、しかも決して非現実的な詩ではないのであります。 | |||
マグノリアの木 | 宮沢賢治 | 10分以内 | |
霧がじめじめ降っていた。 | |||
舞姫 | 石橋忍月 | 10分以内 | |
鴎外漁史の「舞姫」が国民之友新年附録中に就て第一の傑作たるは世人の許す所なり。 | |||
守の家 | 伊藤左千夫 | 10分以内 | |
実際は自分が何歳の時の事であったか、自分でそれを覚えて居たのではなかった。 | |||
長塚節句集 | 長塚節 | 10分以内 | |
俳句白菜や間引き/\て暮るゝ秋七年の約を果すや暮の秋散りぬべき卿の秋の毛虫かな花煙草葉を掻く人のあからさま藁灰に莚掛けたり秋の雨豆引いて莠はのこる秋の風わかさぎの霞が浦や秋の風佐渡について母への状や秋の風蓼の穗に四五日降つて秋の水此村に高音の目白捉へけり鳴きもせで百舌鳥の尾動く梢かな柿くふや安達が原の百姓家柿赤き梢を蛇のわたりけり... | |||
二銭銅貨 | 黒島伝治 | 10分以内 | |
独楽が流行っている時分だった。 | |||
小熊秀雄全集-11 | 小熊秀雄 | 10分以内 | |
小熊秀雄全集-1詩集(10 )風物詩篇小熊秀雄●目次東京風物伝|旭川風物詩|東京短信東京風物伝東京駅東京駅はウハバミの燃える舌で市民の生活を呑吐する玄関口、朝は遅刻を怖れて階段を一足とび夕は疲れて生気なく沈黙の省電に乗る所詮、悪蛇の毒気に触れて人々の痲痺は不感症なり。 | |||
歴史其儘と歴史離れ | 森鴎外 | 10分以内 | |
わたくしの近頃書いた、歴史上の人物を取り扱つた作品は、小説だとか、小説でないとか云つて、友人間にも議論がある。 | |||
サフラン | 森鴎外 | 10分以内 | |
名を聞いて人を知らぬと云うことが随分ある。 | |||
杯 | 森鴎外 | 10分以内 | |
温泉宿から皷(つづみ)が滝へ登って行く途中に、清冽な泉が湧き出ている。 | |||
老人 | ライネル・マリア・リルケ | 10分以内 | |
ペエテル・ニコラスは七十五になつて、いろんな事を忘れてしまつた。 | |||
シャロットの妖姫 | アルフレッド・テニソン | 10分以内 | |
其の河の両辺に横はる大麦及びライ麦の長やかなる畑地此の畑岡を覆ひ又空に接すさて此の畑を貫いて道は走る多楼台のカメロット城へさて上にまた下に人は行くうちながめつゝ蓮咲くあたりを島根に添うてかなた下手のシャロットの島といふ垂柳はしろみ白楊は顫ふそよ風は黒みてそよぐとこしなへに流れゆく河浪のうちに河心の島根に添うて流れ/\て... | |||
シルクハット | 渡辺温 | 10分以内 | |
私も中村も給料が十円ずつ上がった。 | |||
ケーベル先生 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
木の葉の間から高い窓が見えて、その窓の隅からケーベル先生の頭が見えた。 | |||
雨の日に香を燻く | 薄田泣菫 | 10分以内 | |
梅雨まへには、今年はきつと乾梅雨だらうといふことでしたが、梅雨に入つてからは、今日まで二度の雨で、二度ともよく降りました。 | |||
草の親しみ | 薄田泣菫 | 10分以内 | |
一雨夕立が来さうな空模様でした。 | |||
台風 | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
八月十三日。 | |||
初めて見たる小樽 | 石川啄木 | 10分以内 | |
新らしき声のもはや響かずなった時、人はその中から法則なるものを択び出ず。 | |||
性急な思想 | 石川啄木 | 10分以内 | |
最近数年間の文壇及び思想界の動乱は、それにたずさわった多くの人々の心を、著るしく性急にした。 | |||
義人の姿 | 田中貢太郎 | 10分以内 | |
延宝二年の話である。 | |||
猫の踊 | 田中貢太郎 | 10分以内 | |
猫の踊田中貢太郎老女は淋しい廊下を通って便所へ往った。 |
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