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10分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
幽霊の自筆田中貢太郎
10分以内
幽霊の自筆田中貢太郎一ぱい張った二十三反帆に北東の風を受けて船は西へ西へ走っていた。
だだをこねる辻潤
10分以内
こねたところでまるめてみたところできなこはきなこである。
惰眠洞妄語辻潤
10分以内
今のような世の中に生きているというだけで――それだけ考えてみたばかりでも私達は既に値打づけられてしまっているように感じることがある。
風狂私語辻潤
10分以内
風狂私語辻潤●本文中、底本のルビは「(ルビ)」の形式で処理した。
Tada-Dada of Alangri-Gloriban辻潤
10分以内
Ich Moi bin an Aristocratic Proletariat and an inverted Idealist who contradict himself for ever. I have just got the conviction of such an audacious fellow who can even plagiarize quite at home, and neologize quite at random like my dear gra...
え゛りと・え゛りたす辻潤
10分以内
え゛りと・え゛りたす辻潤●本文中、底本のルビは「(ルビ)」の形式で処理した。
幸運の黒子海野十三
10分以内
「どうして、おれはこう不運なんだろう」病院の門を出ると、怺(こら)えこらえた鬱憤をアスファルトの路面に叩(たた)きつけた月田半平だった。
予報省告示海野十三
10分以内
人暦一万九百四十六年十三月九日本日を以て地球は原子爆弾を惹起し、大爆発は二十三時間に亘って継続した後、地球は完全にガス状と化す。
秋草と虫の音若山牧水
10分以内
秋草の花のうち、最も早く咲くは何であらう。
渓をおもふ若山牧水
10分以内
疲れはてしこころのそこに時ありてさやかにうかぶ渓のおもかげいづくとはさやかにわかねわがこころさびしきときし渓川の見ゆ独りゐてみまほしきものは山かげの巌が根ゆける細渓の水巌が根につくばひをりて聴かまほしおのづからなるその渓の音二三年前の、矢張り夏の真中であつたかとおもふ。
遺言大杉栄
10分以内
遺言大杉栄四五年前の二月頃だった。
夫人探索夢野久作
10分以内
「百万円あったら、ああしよう……こうしよう」と空想していた青年中村芳夫は、思いもかけぬ伯母の遺産を受け継いで一躍百万長者になった。
蛇の花嫁大手拓次
10分以内
しろきものしろきものゆくりなく心のうへをただよへりながるるひまもなくあはきがなかになほあはきかすかなる鳥の啼音のつらなれりほのあをき貝ほのあをき貝をもてわがただよへる心ををさめよらうたけしほのあをき貝をもてわがかなしみををさめよ相見ざる日こころおもくしてうなだれてのみあるものを身をつつむひぐらし色のこゑさだかならぬ...
なまけ者と雨若山牧水
10分以内
降るか照るか、私は曇日を最も嫌ふ。
乱世菊池寛
10分以内
戊辰(ぼしん)正月、鳥羽伏見の戦で、幕軍が敗れたという知らせが、初めて桑名藩に達したのは、今日限りで松飾りが取れようという、七日の午後であった。
東京だより太宰治
10分以内
東京は、いま、働く少女で一ぱいです。
運動会の風景葉山嘉樹
10分以内
上あくまでも蒼く晴れ上つた空であり、渓谷には微風さへもない。
三つのなぜ芥川竜之介
10分以内
なぜファウストは悪魔に出会ったか?ファウストは神に仕えていた。
悠々荘芥川竜之介
10分以内
十月のある午後、僕等三人は話し合いながら、松の中の小みちを歩いていた。
文部省の仮名遣改定案について芥川竜之介
10分以内
我文部省の仮名遣改定案は既に山田孝雄氏の痛撃を加へたる所なり。
金春会の「隅田川」芥川竜之介
10分以内
僕は或早春の夜、富士見町の細川侯の舞台へ金春会の能を見に出かけた。
美術曲芸しん粉細工阿部徳蔵
10分以内
しん粉細工に就いては、今更説明の必要もあるまい。
農場開放顛末有島武郎
10分以内
小樽函館間の鉄道沿線の比羅夫駅の一つ手前に狩太といふのがある。
草あやめ泉鏡花
10分以内
二丁目の我が借家の地主、江戸児にて露地を鎖さず、裏町の木戸には無用の者入るべからずと式の如く記したれど、表門には扉さへなく、夜が更けても通行勝手なり。
蛇くひ泉鏡花
10分以内
西は神通川の堤防を以て劃(かぎり)とし、東は町盡の樹林境を爲(な)し、南は海に到りて盡(つ)き、北は立山の麓に終る。
人相見内田魯庵
10分以内
占ひ、人相、方角、気にしだしたら際限が無い。
温情の裕かな夏目さん内田魯庵
10分以内
夏目さんとは最近は会う機会がなかった。
殺人の涯海野十三
10分以内
「とうとう女房を殺してしまった」私は尚も液体を掻(か)き廻しながら、独り言を云った。
英国メーデーの記岡本かの子
10分以内
倫敦に於ける五月一日は新聞の所謂「赤」一党のみが辛うじてメーデーを維持する。
岡本かの子
10分以内
晴れた秋の夜は星の瞬きが、いつもより、ずつとヴイヴイツトである。
彫刻家の見たる美人荻原守衛
10分以内
美人彫刻家として有名なのはまづ佛蘭西の、ゼロームを推さねばなるまいが、其彫刻は矢張り端麗とか、優美とかに重きを置いたクラシカルのもので、美人を其まゝ美人として現はしたものは希臘の昔に溯らねばならぬ。
遺書尾崎秀実
10分以内
拝啓昨日はおいそがしいところを貴重な時間を割き御引見下され有難う存じました。
我が馬券哲学菊池寛
10分以内
次ぎに載せるのは、自分の馬券哲学である。
将棋菊池寛
10分以内
将棋はとにかく愉快である。
小説家たらんとする青年に与う菊池寛
10分以内
僕は先ず、「二十五歳未満の者、小説を書くべからず」という規則を拵(こしら)えたい。
玄海灘密航金史良
10分以内
荒潮の渦巻く玄海灘を中心にして、南朝鮮、済州、対馬、北九州等の間には、昔から伝説にもあるように住民の漂流がしばしばあったと云われている。
故郷を想う金史良
10分以内
内地へ来て以来かれこれ十年近くなるけれど、殆(ほと)んど毎年二三度は帰っている。
都の友へ、B生より国木田独歩
10分以内
(前略)久しぶりで孤獨の生活を行つて居る、これも病氣のお蔭(かげ)かも知れない。
海賊と遍路黒島伝治
10分以内
私の郷里、小豆島にも、昔、瀬戸内海の海賊がいたらしい。
旅行の今昔幸田露伴
10分以内
旅行に就いて何か経験上の談話をしろと仰ゃるのですか。
学生時代幸田露伴
10分以内
わたくしの学生時代の談話をしろと仰ゃっても別にこれと云って申上げるようなことは何もございません。
夜の隅田川幸田露伴
10分以内
夜の隅田川の事を話せと云ったって、別に珍らしいことはない、唯闇黒というばかりだ。
震は亨る幸田露伴
10分以内
震は亨(とほ)る。
菜の花小島烏水
10分以内
市街に住まっているものの不平は、郊外がドシドシ潰されて、人家や製造場などが建つことである、建つのは構わぬが、ユトリだとか、懐ろぎだとかいう気分が、亡くなって、堪まらないほど窮屈になる、たとえやにこくても、隙間もなく押し寄せた家並びを見ていると、時々気が詰まる、もし人家の傍に、一寸した畠でもあれば、それが如何に些細なものであっても、何だか緩和されるような気になる、そうして庭園のように、他所行きの花卉だの、「見てくれ」の装飾だのがしてないところに、又しようとも思わない無造作のところに、思いさ...
貧を記す堺利彦
10分以内
月曜付録に文を投ぜんの約あり。
伊香保土産島崎藤村
10分以内
にはかに思ひ立つて伊香保まで出掛けた。
装釘に就て島崎藤村
10分以内
近頃出した『千曲川のスケツチ』は装釘としては、宜い案です。
初蛙薄田泣菫
10分以内
古沼の水もぬるみ、蛙もそろそろ鳴き出す頃となりました。
幕末維新懐古談高村光雲
10分以内
まず、いろいろの話をする前に、前提として私の父祖のこと、つまり、私の家のことを概略話します。
幕末維新懐古談高村光雲
10分以内
これから私のことになる――私は、現今の下谷の北清島町に生まれました。
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