10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
101-150件 / 全2,294件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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トイレット | 片山広子 | 10分以内 | |
何年も何十年も前のことが記憶の中のどこかによどんで残つてゐて、明方の夢にそれをはつきり見ることがある。 | |||
読倫理教科書 | 福沢諭吉 | 10分以内 | |
過般、榎本文部大臣が地方官に向って徳育の事を語り、大臣は儒教主義をとる者にして、いずれ近日儒教の要を取捨して、学生のために一書を編纂せしむべしとのことなり。 | |||
電報 | 織田作之助 | 10分以内 | |
私は気の早い男であるから、昭和二十年元旦の夢をはや先日見た。 | |||
入営する青年たちは何をなすべきか | 黒島伝治 | 10分以内 | |
全国の都市や農村から、約二十万の勤労青年たちが徴兵に取られて、兵営の門をくゞる日だ。 | |||
トルストイ翁論文 | 石川啄木 | 10分以内 | |
レオ・トルストイ翁のこの驚嘆すべき論文は、千九百四年(明治三十七年)六月二十七日を以てロンドン・タイムス紙上に發表されたものである。 | |||
ミケル祭の聖者 | 片山広子 | 10分以内 | |
九月二十八日はミケルマス(ミケル祭)といつて、聖マイケルを記念する祭日である。 | |||
国会図書館のこのごろ | 中井正一 | 10分以内 | |
立ちあがりのときは、どうなることかと思っていたが、二年半もたってみれば、どうやら一つのコースに乗ってきたようである。 | |||
ふらんすの女 | 岸田国士 | 10分以内 | |
マダム用応接間にて――あなた、旦那さんのどういふところに、一番感心してゐらつしやる?――上手に嘘をつくところ。 | |||
法王の祈祷 | マルセル・シュウォッブ | 10分以内 | |
香煙と法衣とより離れて、わが殿中の一隅金薄の脱落ちたこの一室に来れば、ずつと気やすく神と語ることが出来る。 | |||
ピエロ伝道者 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
空にある星を一つ欲しいと思いませんか?思わない?そんなら、君と話をしない。 | |||
古い伝説 | 片山広子 | 10分以内 | |
いつ、どんな本で読んだ伝説かはつきり覚えてゐない、夢のなかでどこかの景色を見て、蒼ぐらい波の上に白い船が一つみえてゐたやうに、伝説の中の女の姿を思ひ出す、美しい女である。 | |||
外米と農民 | 黒島伝治 | 10分以内 | |
隣家のS女は、彼女の生れた昨年の旱魃にも深い貯水池のおかげで例年のように収穫があった村へ、お米の買出しに出かけた。 | |||
宿命の CANDIDE | 坂口安吾 | 10分以内 | |
六七年前、菱山と机を並べて仏蘭西語を学んでゐた頃、彼は強度の神経衰弱のやうであつた。 | |||
我が最近の興味 | 石川啄木 | 10分以内 | |
ヴオルガ河岸のサラトフといふ處で、汽船アレクサンダア二世號が出帆しようとしてゐた時の事だ。 | |||
鬱屈禍 | 太宰治 | 10分以内 | |
この新聞(帝大新聞)の編輯者は、私の小説が、いつも失敗作ばかりで伸び切っていないのを聡明にも見てとったのに違いない。 | |||
巴里素描 | 岸田国士 | 10分以内 | |
ヴォルテエル河岸霧雨。 | |||
自画像 | 黒島伝治 | 10分以内 | |
なか/\取ッつきの悪い男である。 | |||
愉しい夢の中にて | 坂口安吾 | 10分以内 | |
昨夜、ちやうど河田の夢を見た。 | |||
ラヂオ・ドラマ選者の言葉 | 岸田国士 | 10分以内 | |
ラヂオ文学といふ新しい様式について、私は常に興味をもち、なにか原理的なものを発見しようと心掛けてゐるのだが、放送局との関係も、別にそのために特殊な便宜を与へられてゐるわけではないから、なかなか思ふやうに研究もできないでゐる。 | |||
北京の生活 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
そのころ、義弟の住居は、東三條胡同といふ、落着いた小路にあつて、名優梅蘭芳の邸とおなじ側にあつたが、前住のふらんす婦人の好みで、多少ふらんす風に改築された支那家屋だつた。 | |||
昔尊く | 上村松園 | 10分以内 | |
もう丁度、五十年の昔になりましょうかしら、たしか、私の十九歳の頃のことでした。 | |||
日本人に就て | 坂口安吾 | 10分以内 | |
健蔵兄、作品社から「中島健蔵氏へ質問」といふものを書けといふことで、文学には多々疑惑のみ溢れがちな日常ではあり渡りに舟と引受けたのですが、さて引受けてみて吃驚しました。 | |||
日本品詞論 | 折口信夫 | 10分以内 | |
(一)語根日本品詞組織の考察は動詞の解体からのを便利とする。 | |||
田園の思慕 | 石川啄木 | 10分以内 | |
獨逸の或小説家がその小説の中に、田園を棄てて相率ゐて煤煙と塵埃とに濁つた都會の空氣の中に紛れ込んで行く人達の運命を批評してゐるさうである。 | |||
今日になるまで | 上村松園 | 10分以内 | |
私は明治八年四月二十三日四条通り御幸町西へ行った所に生まれました。 | |||
一灯 | 太宰治 | 10分以内 | |
芸術家というものは、つくづく困った種族である。 | |||
新らしき文学 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
その本質に就て近年、新興芸術の名に於て幾多の文芸運動が試みられてきたが、徒らに皮相の新奇を追うほかに為すところを知らなかった。 | |||
白いシヤツの群 | 田中貢太郎 | 10分以内 | |
清は仲間の安三から金の分け前を要求せられてゐた。 | |||
雨ばけ | 泉鏡花 | 10分以内 | |
あちこちに、然るべき門は見えるが、それも場末で、古土塀、やぶれ垣の、入曲つて長く続く屋敷町を、雨もよひの陰気な暮方、その県の令に事ふる相応の支那の官人が一人、従者を従へて通り懸つた。 | |||
親という二字 | 太宰治 | 10分以内 | |
親という二字と無筆の親は言い。 | |||
修身要領 | 福沢諭吉 | 10分以内 | |
文明日新の修身処世法は、如何なる主義に依り如何なる方向に進む可きやとは、今の青年学生の大に惑ふ所にして、先輩に対して屡※(しばしば)質問を起すものあり。 | |||
風呂を買うまで | 岡本綺堂 | 10分以内 | |
わたしは入浴が好きで、大正八年の秋以来あさ湯の廃止されたのを悲しんでいる一人である。 | |||
珈琲店より | 高村光太郎 | 10分以内 | |
例の MONTMARTRE の珈琲店で酒をのんで居る。 | |||
十本の針 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
ある人々わたしはこの世の中にある人々のあることを知っている。 | |||
カルメン | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
革命前だったか、革命後だったか、――いや、あれは革命前ではない。 | |||
父 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
自分が中学の四年生だった時の話である。 | |||
第四の夫から | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
この手紙は印度のダアジリンのラアマ・チャブズン氏へ出す手紙の中に封入し、氏から日本へ送って貰うはずである。 | |||
春の夜 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
これは近頃Nさんと云う看護婦に聞いた話である。 | |||
じゅりあの・吉助 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
じゅりあの・吉助は、肥前国彼杵郡浦上村の産であった。 | |||
金将軍 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
ある夏の日、笠をかぶった僧が二人、朝鮮平安南道竜岡郡桐隅里の田舎道を歩いていた。 | |||
古千屋 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
樫井の戦いのあったのは元和元年四月二十九日だった。 | |||
松江印象記 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
松江へ来て、まず自分の心をひいたものは、この市を縦横に貫いている川の水とその川の上に架けられた多くの木造の橋とであった。 | |||
貉 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
書紀によると、日本では、推古天皇の三十五年春二月、陸奥で始めて、貉(むじな)が人に化けた。 | |||
長崎小品 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
薄暗き硝子戸棚の中。 | |||
年末の一日 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
………僕は何でも雑木の生えた、寂しい崖の上を歩いて行った。 | |||
尼提 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
舎衛城は人口の多い都である。 | |||
野呂松人形 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
野呂松人形を使うから、見に来ないかと云う招待が突然来た。 | |||
沼地 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
ある雨の降る日の午後であった。 | |||
尾形了斎覚え書 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
今般、当村内にて、切支丹宗門の宗徒共、邪法を行ひ、人目を惑はし候儀に付き、私見聞致し候次第を、逐一公儀へ申上ぐ可き旨、御沙汰相成り候段屹度承知仕り候。 | |||
往生絵巻 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
童やあ、あそこへ妙な法師が来た。 |
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