60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
151-200件 / 全2,216件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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妖魔の辻占 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
伝へ聞く……文政初年の事である。 | |||
大導寺信輔の半生 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
本所大導寺信輔の生まれたのは本所の回向院の近所だつた。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
明治廿五年の春ごろの新聞をみたことのある人たちは記憶しているであろう。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
「いつか向島でお約束をしたことがありましたっけね」「お約束……。 | |||
不沈軍艦の見本 | 海野十三 | 60分以内 | |
さても日本対米英開戦以来、わが金博士は従来にもまして、浮世をうるさがっている様子であった。 | |||
空襲下の日本 | 海野十三 | 60分以内 | |
戦慄の日は近づく――昭和×年三月、帝都郊外の若きサラリーマンの家庭――「まあ、今日はお帰りが遅かったのネ」「うんフラフラになる程疲労れちまったよ」「やはり会社の御用でしたの」「そうなんだ。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
安政と年号のあらたまった年の三月十八日であった。 | |||
落語・教祖列伝 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
目明の鼻介は十手の名人日本一だという大そうな気取りを持っていた。 | |||
キャラコさん | 久生十蘭 | 60分以内 | |
風がまだ冷たいが、もう、すっかり春の気候で、湖水は青い空をうつして、ゆったりとくつろいでいる。 | |||
陰火 | 太宰治 | 60分以内 | |
誕生二十五の春、そのひしがたの由緒ありげな學帽を、たくさんの希望者の中でとくにへどもどまごつきながら願ひ出たひとりの新入生へ、くれてやつて、歸郷した。 | |||
八犬伝談余 | 内田魯庵 | 60分以内 | |
『八犬伝』と私昔は今ほど忙しくなくて、誰でも多少の閑があったものと見える。 | |||
安吾人生案内 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
まえがき仕事の用で旅にでることが多いので、その期間の新聞を読み損うことが少くない。 | |||
魔の退屈 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
戦争中、私ぐらいだらしのない男はめったになかったと思う。 | |||
いづこへ | 坂口安吾 | 60分以内 | |
私はそのころ耳を澄ますやうにして生きてゐた。 | |||
落語・教祖列伝 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
彼は子供の時から、ホラブンとよばれていた。 | |||
食堂 | 島崎藤村 | 60分以内 | |
お三輪が東京の方にいる伜(せがれ)の新七からの便りを受取って、浦和の町からちょっと上京しようと思い立つ頃は、震災後満一年にあたる九月一日がまためぐって来た頃であった。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
老人とわたしと差し向いで、五月の雨のふる日曜日を小半日も語り暮した。 | |||
帰去来 | 太宰治 | 60分以内 | |
人の世話にばかりなって来ました。 | |||
蓄音機 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
エジソンの蓄音機の発明が登録されたのは一八七七年でちょうど西南戦争の年であった。 | |||
安吾人生案内 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
男子は慰藉料をもらえないという話婚姻予約不履行による慰藉料損害賠償請求事件の訴状中央区京橋八丁堀、吉野広吉方でクリーニング業に従っていた原告、羽山留吉は、昭和二十三年六月八日新堀仲之助氏の口ききで被告中山しづと見合の上新堀、吉野両氏夫婦の媒酌で、同年八月十九日三越本店式場で結婚式をあげ事実上の婚姻予約をなした。 | |||
「さうや さかいに」 | 折口信夫 | 60分以内 | |
柳田国男先生が「さうやさかいに」を論ぜられて後、相当の年月が立つた。 | |||
支那史学史概要 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
史記が出來てから、その次の代に、史記の後を繼いで出來たものは漢書であるが、この兩者の間に出來た差異の一つは、史記が通史であるのに對して漢書が斷代史であるといふことである。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
ある年の正月、門松のまだ取れないうちに赤坂の家をたずねると、半七老人は格子の前に突っ立って、初春の巷(ちまた)のゆきかいを眺めているらしかった。 | |||
白妖 | 大阪圭吉 | 60分以内 | |
むし暑い闇夜のことだった。 | |||
落語・教祖列伝 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
「オラトコのアネサには困ったもんだて。 | |||
握った手 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
松夫はちかごろ考えすぎるようであった。 | |||
青玉の十字架 | ギルバート・キース・チェスタートン | 60分以内 | |
朝の空を彩る銀色のリボンと、同じように海上を飾る緑色のリボンとの中を、船は進んで、ハーウィッチの港に着いた。 | |||
落語・教祖列伝 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
カメは貧乏大工の一人息子であったが、やたらに寸法をまちがえるので、末の見込みがなかった。 | |||
雲 | 山村暮鳥 | 60分以内 | |
人生の大きな峠を、また一つ自分はうしろにした。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
慶応二年の夏は不順の陽気で、綿ぬきという四月にも綿衣をかさねてふるえている始末であったが、六月になってもとかく冷え勝ちで、五月雨の降り残りが此の月にまでこぼれ出して、煙のような細雨が毎日しとしとと降りつづいた。 | |||
真珠の首飾り | ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコーフ | 60分以内 | |
※さる教養ある家庭で、友人たちがお茶のテーブルをかこみながら、文学談をやっていた。 | |||
賤ヶ岳合戦 | 菊池寛 | 60分以内 | |
清洲会議之事天正十年六月十八日、尾州清洲の植原次郎右衛門が大広間に於て、織田家の宿将相集り、主家の跡目に就いて、大評定を開いた。 | |||
見えざる人 | ギルバート・キース・チェスタートン | 60分以内 | |
ロンドン・キャムデン町なる二つの急な街の侘しい黄昏の中に、角にある菓子屋の店は葉巻の端のように明るかった。 | |||
父の死 | 久米正雄 | 60分以内 | |
私の父は私が八歳の春に死んだ。 | |||
武蔵野 | 山田美妙 | 60分以内 | |
上この武蔵野は時代物語ゆえ、まだ例はないが、その中の人物の言葉をば一種の体で書いた。 | |||
町内の二天才 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
魚屋と床屋のケンカのことその日は魚屋の定休日であった。 | |||
南洲手抄言志録 | 秋月種樹 | 60分以内 | |
勿下認二游惰一以爲中寛裕上。 | |||
日本国憲法 | 日本国 | 60分以内 | |
日本国憲法施行、昭和二二年・五・三朕は、日本国民の総意に基いて、新日本建設の礎が、定まるに至つたことを、深くよろこび、枢密顧問の諮詢及び帝国憲法第七十三条による帝国議会の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる。 | |||
あやつり裁判 | 大阪圭吉 | 60分以内 | |
いったい裁判所なんてとこは、いってみりゃア世の中の裏ッ側みたいなとこでしてね……いろんな罪人ばっかり、落ちあつまる……そんなとこで、二十年も廷丁なんぞ勤めていりゃア、さだめし面白い話ばかり、見聞きしてるだろうとお思いでしょうが、ところが、二十年も勤めてると云うのが、こいつが却ってよくないんでしてね、そりゃアむろん面白い事件がなかったわけじゃア決してないんですが……なンて云いますかな?メンエキとでも云いますか……そうそう、不感症にかかっちまうんですよ。 | |||
艶色落語講談鑑賞 | 正岡容 | 60分以内 | |
売色ところどころ岡場所の歌戦火に遭うまで大塚の花街に、私たちはいた。 | |||
平家蟹 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
登場人物官女玉虫その妹玉琴那須与五郎宗春旅僧雨月官女呉羽の局同綾の局浜の女房おしお那須の家来弥藤二ほかに那須の家来。 | |||
闖入者 | 大阪圭吉 | 60分以内 | |
富士山の北麓、吉田町から南へ一里の裾野の山中に、誰れが建てたのか一軒のものさびた別荘風の館がある。 | |||
暗い青春 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
まつたく暗い家だつた。 | |||
葛飾砂子 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
縁日柳行李橋ぞろえ題目船衣の雫浅緑記念ながら[#改ページ]縁日先年尾上家の養子で橘之助といった名題俳優が、年紀二十有五に満たず、肺を煩い、余り胸が痛いから白菊の露が飲みたいという意味の辞世の句を残して儚(はかの)うなり、贔屓(ひいき)の人々は謂(い)うまでもなく、見巧者をはじめ、芸人の仲間にも、あわれ梨園の眺め唯一の、白百合一つ萎んだりと、声を上げて惜しみ悼まれたほどのことである。 | |||
散る日本 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
一九四七年六月六日私は遠足に行く子供のやうな感動をもつて病院をでた。 | |||
善蔵を思う | 太宰治 | 60分以内 | |
――はっきり言ってごらん。 | |||
倫敦消息 | 夏目漱石 | 60分以内 | |
(前略)それだから今日すなわち四月九日の晩をまる潰しにして何か御報知をしようと思う。 | |||
日本文学の発生 | 折口信夫 | 60分以内 | |
私は、日本文学の発生について、既に屡※(しばしば)書いて居る。 | |||
可能性の文学 | 織田作之助 | 60分以内 | |
坂田三吉が死んだ。 | |||
俊寛 | 菊池寛 | 60分以内 | |
治承二年九月二十三日のことである。 |
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