60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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怪夢 | 夢野久作 | 60分以内 | |
工場厳かに明るくなって行く鉄工場の霜朝である。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 60分以内 | |
露置きてくれなゐいとど深けれどおもひ悩めるなでしこの花(晶子)炎暑の日に源氏は東の釣殿へ出て涼んでいた。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 60分以内 | |
雪ちるや日よりかしこくめでたさも上なき君の玉のおん輿(こし)(晶子)源氏は玉鬘に対してあらゆる好意を尽くしているのであるが、人知れぬ恋を持つ点で、南の女王の想像したとおりの不幸な結末を生むのでないかと見えた。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 60分以内 | |
ふぢばなのもとの根ざしは知らねども枝をかはせる白と紫(晶子)六条院の姫君が太子の宮へはいる仕度でだれも繁忙をきわめている時にも、兄の宰相中将は物思いにとらわれていて、ぼんやりとしていることに自身で気がついていた。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
ある年の正月に私はまた老人をたずねた。 | |||
俊寛 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
俊寛云いけるは……神明外になし。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 60分以内 | |
帰りこし都の家に音無しの滝はおちねど涙流るる(晶子)恋しさのおさえられない大将はまたも小野の山荘に宮をお訪ねしようとした。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 60分以内 | |
大空の日の光さへつくる世のやうやく近きここちこそすれ(晶子)春の光を御覧になっても、六条院の暗いお気持ちが改まるものでもないのに、表へは新年の賀を申し入れる人たちが続いて参入するのを院はお加減が悪いようにお見せになって、御簾の中にばかりおいでになった。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
二月以来、わたしは自分の仕事が忙がしいので、半七老人の家へ小半年も無沙汰をしてしまった。 | |||
水仙 | 太宰治 | 60分以内 | |
「忠直卿行状記」という小説を読んだのは、僕が十三か、四のときの事で、それっきり再読の機会を得なかったが、あの一篇の筋書だけは、二十年後のいまもなお、忘れずに記憶している。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 60分以内 | |
しめやかにこころの濡(ぬ)れぬ川霧の立ちまふ家はあはれなるかな(晶子)そのころ世間から存在を無視されておいでになる古い親王がおいでになった。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
半七老人を久し振りでたずねたのは、十一月はじめの時雨れかかった日であった。 | |||
世界怪談名作集 | レオニード・ニコラーエヴィチ・アンドレーエフ | 60分以内 | |
三日三晩のあいだ、謎のような死の手に身をゆだねていたラザルスが、墓から這い出して自分の家へ帰って来た時には、みんなも暫くは彼を幽霊だと思った。 | |||
恋をしに行く(「女体」につゞく) | 坂口安吾 | 60分以内 | |
谷村は駅前まで行つて引返してきた。 | |||
教祖の文学 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
去年、小林秀雄が水道橋のプラットホームから墜落して不思議な命を助かったという話をきいた。 | |||
家康 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
徳川家康は狸オヤジと相場がきまっている。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
「あなたはお芝居が好きだから、河内山の狂言を御存知でしょう。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
半月ばかりの避暑旅行を終って、わたしが東京へ帰って来たのは八月のまだ暑い盛りであった。 | |||
世界怪談名作集 | ジョージ・マクドナルド | 60分以内 | |
コスモ・フォン・ウェルスタールはプラーグの大学生であった。 | |||
十五年間 | 太宰治 | 60分以内 | |
れいの戦災をこうむり、自分ひとりなら、またべつだが、五歳と二歳の子供をかかえているので窮し、とうとう津軽の生家にもぐり込んで、親子四人、居候という身分になった。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
むかしの正本風に書くと、本舞台一面の平ぶたい、正面に朱塗りの仁王門、門のなかに観音境内の遠見、よきところに銀杏の立木、すべて浅草公園仲見世の体よろしく、六区の観世物の鳴物にて幕あく。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
「今ではすっかり埋められてしまって跡方も残っていませんが、ここが昔の帯取りの池というんですよ。 | |||
フシギな女 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
文字と画はこうも違うものかね。 | |||
二十六夜 | 宮沢賢治 | 60分以内 | |
*旧暦の六月二十四日の晩でした。 | |||
発掘した美女 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
恋わずらい梅玉堂は東京で古くから名のある菓子店である。 | |||
暗号数字 | 海野十三 | 60分以内 | |
帆村探偵現るちかごろ例の青年探偵帆村荘六の活躍をあまり耳にしないので、先生一体どうしたのかと不審に思っていたところ、某方面からの依頼で、面倒な事件に忙しい身の上だったと知れた。 | |||
雛 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
箱を出る顔忘れめや雛(ひな)二対蕪村これは或老女の話である。 | |||
可愛い女 | アントン・チェーホフ | 60分以内 | |
オーレンカという、退職八等官プレミャンニコフの娘が、わが家の中庭へ下りる小さな段々に腰かけて、何やら考え込んでいた。 | |||
正午の殺人 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
郊外電車がF駅についたのが十一時三十五分。 | |||
沖縄の旅 | 浜田青陵 | 60分以内 | |
沖繩まで一月五日夕日の光に映ゆる壯嚴な櫻島の山影を後に、山崎君等の舊知に送られて、鹿兒島の港を後にした私は、土地の風俗や言葉を話す奄美大島や沖繩へ歸る人々の多くと同船して、早くも南島の氣分に漂はされた。 | |||
秘密の庭 | ギルバート・キース・チェスタートン | 60分以内 | |
巴里の警視総監であるアリステード・ヴァランタンは晩餐におくれた。 | |||
聖家族 | 堀辰雄 | 60分以内 | |
死があたかも一つの季節を開いたかのようだった。 | |||
うたかたの記 | 森鴎外 | 60分以内 | |
上幾頭の獅子の挽(ひ)ける車の上に、勢よく突立ちたる、女神バワリアの像は、先王ルウドヰヒ第一世がこの凱旋門に据ゑさせしなりといふ。 | |||
夜明け前 | 島崎藤村 | 60分以内 | |
第八章「もう半蔵も王滝から帰りそうなものだぞ。 | |||
フランドン農学校の豚 | 宮沢賢治 | 60分以内 | |
〔冒頭原稿一枚?なし〕以外の物質は、みなすべて、よくこれを摂取して、脂肪若くは蛋白質となし、その体内に蓄積す。 | |||
わが精神の周囲 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
まえがき(小稿の主旨)私がアドルム中毒で病院を退院したのは、この四月二十日頃であったと記憶する。 | |||
草木塔 | 種田山頭火 | 60分以内 | |
若うして死をいそぎたまへる母上の霊前に本書を供へまつる鉢の子大正十四年二月、いよいよ出家得度して、肥後の片田舎なる味取観音堂守となつたが、それはまことに山林独住の、しづかといへばしづかな、さびしいと思へばさびしい生活であつた。 | |||
犬を連れた奥さん | アントン・チェーホフ | 60分以内 | |
海岸通りに新しい顔が現われたという噂であった――犬を連れた奥さんが。 | |||
モルガンお雪 | 長谷川時雨 | 60分以内 | |
まあ!この碧(あお)い海水の中へ浸ったら体も、碧く解けてしまやあしないだろうか――お雪は、ぞっとするほど碧く澄んだ天地の中に、呆(ぼん)やりとしてしまった。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
「安政三年……十一月の十六日と覚えています。 | |||
不良少年とキリスト | 坂口安吾 | 60分以内 | |
もう十日、歯がいたい。 | |||
安吾人生案内 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
妻を忘れた夫の話山口静江(廿四歳)『これが僕のワイフか?違うなア』行方不明になって以来三ヶ月ぶりでやっと三鷹町井ノ頭病院の一室に尋ねあてた夫は取り縋ろうとする私をはね返すように冷く見据えて言い切るのでした。 | |||
世界怪談名作集 | エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン | 60分以内 | |
諸君はすでに、わたしが去年の夏の大部分をX市に過ごしたことを御承知であろう――と、テオドルは話した。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
主人の「開会の辞」が終った後、第一の男は語る。 | |||
十二支考 | 南方熊楠 | 60分以内 | |
第1図野兎第2図熟兎第3図岩兎この一篇を綴(つづ)るに先だち断わり置くは単に兎と書いたのと熟兎と書いた物との区別である。 | |||
半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
半七老人の家には小さい三毛猫が飼ってあった。 | |||
決闘 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
妙信、京二郎、安川らの一行が特攻基地へ廻されたのは四月の始めであつたが、基地はきゝしにまさる気違ひ騒ぎで、夜毎々々の兵舎、集会所、唄ふ奴、踊る奴、泣く奴、怒る奴、血相変り、殺気だつた馬鹿騒ぎである。 | |||
狂人は笑う | 夢野久作 | 60分以内 | |
青ネクタイ「ホホホホホホホ……」だって可笑しいじゃありませんか。 | |||
ノンシャラン道中記 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一九二九年の夏、大西洋に面した西仏蘭西の沿岸にある離れ小島に、二人の東洋人がやって来た。 | |||
行乞記 | 種田山頭火 | 60分以内 | |
六月廿日(伊佐行乞)朝あけの道は山の青葉のあざやかさだ、昇る日と共に歩いた。 |
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