60分以内で読める紫式部の中編作品

青空文庫で公開されている紫式部の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1–17件 / 全17件

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
源氏物語紫式部60分以内15,751

紫のかがやく花と日の光思ひあはざる ことわりもなし      (晶子)  どの天皇様の御代であったか、女御とか更衣とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが深い御愛寵を得ている人があった。

紫のかがやく花と日の光思ひあはざる ことわりもなし      (晶子)  どの天皇様の御代であったか、女御とか更衣とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが深い御愛寵を得ている人があった。

源氏物語紫式部60分以内19,420

皮ごろも上に着たれば我妹子は聞くこ とのみな身に沁まぬらし  (晶子)  源氏の君の夕顔を失った悲しみは、月がたち年が変わっても忘れることができなかった。

皮ごろも上に着たれば我妹子は聞くこ とのみな身に沁まぬらし  (晶子)  源氏の君の夕顔を失った悲しみは、月がたち年が変わっても忘れることができなかった。

源氏物語紫式部60分以内16,472

青海の波しづかなるさまを舞ふ若き心 は下に鳴れども      (晶子)  朱雀院の行幸は十月の十幾日ということになっていた。

青海の波しづかなるさまを舞ふ若き心 は下に鳴れども      (晶子)  朱雀院の行幸は十月の十幾日ということになっていた。

源氏物語紫式部60分以内23,861

わりなくもわかれがたしとしら玉の涙 をながす琴のいとかな   (晶子)  まだ雨風はやまないし、雷鳴が始終することも同じで幾日かたった。

わりなくもわかれがたしとしら玉の涙 をながす琴のいとかな   (晶子)  まだ雨風はやまないし、雷鳴が始終することも同じで幾日かたった。

源氏物語紫式部60分以内19,257

みをつくし逢はんと祈るみてぐらもわ れのみ神にたてまつるらん (晶子)  須磨の夜の源氏の夢にまざまざとお姿をお現わしになって以来、父帝のことで痛心していた源氏は、帰京ができた今日になってその御菩提を早く弔いたいと仕度をしていた。

みをつくし逢はんと祈るみてぐらもわ れのみ神にたてまつるらん (晶子)  須磨の夜の源氏の夢にまざまざとお姿をお現わしになって以来、父帝のことで痛心していた源氏は、帰京ができた今日になってその御菩提を早く弔いたいと仕度をしていた。

源氏物語紫式部60分以内13,064

道もなき蓬をわけて君ぞこし誰にもま さる身のここちする    (晶子)  源氏が須磨、明石に漂泊っていたころは、京のほうにも悲しく思い暮らす人の多数にあった中でも、しかとした立場を持っている人は、苦しい一面はあっても、たとえば二条の夫人などは、源氏が旅での生活の様子もかなりくわしく通信されていたし、便宜が多くて手紙を書いて出すこともよくできたし、当時無官になっていた源氏の無紋の衣裳も季節に従って

道もなき蓬をわけて君ぞこし誰にもま さる身のここちする    (晶子)  源氏が須磨、明石に漂泊っていたころは、京のほうにも悲しく思い暮らす人の多数にあった中でも、しかとした立場を持っている人は、苦しい一面はあっても、たとえば二条の夫人などは、源氏が旅での生活の様子もかなりくわしく通信されていたし、便宜が多くて手紙を書いて出すこともよくできたし、当時無官になっていた源氏の無紋の衣裳も季節に従って

源氏物語紫式部60分以内12,609

あぢきなき松の風かな泣けばなき小琴 をとればおなじ音を弾く  (晶子)  東の院が美々しく落成したので、花散里といわれていた夫人を源氏は移らせた。

あぢきなき松の風かな泣けばなき小琴 をとればおなじ音を弾く  (晶子)  東の院が美々しく落成したので、花散里といわれていた夫人を源氏は移らせた。

源氏物語紫式部60分以内18,226

さくら散る春の夕のうすぐもの涙とな りて落つる心地に     (晶子)  冬になって来て川沿いの家にいる人は心細い思いをすることが多く、気の落ち着くこともない日の続くのを、源氏も見かねて、 「これではたまらないだろう、私の言っている近い家へ引っ越す決心をなさい」  と勧めるのであったが、「宿変へて待つにも見えずなりぬればつらき所の多くもあるかな」という歌のように、恋人の冷淡に思われることも地理的

さくら散る春の夕のうすぐもの涙とな りて落つる心地に     (晶子)  冬になって来て川沿いの家にいる人は心細い思いをすることが多く、気の落ち着くこともない日の続くのを、源氏も見かねて、 「これではたまらないだろう、私の言っている近い家へ引っ越す決心をなさい」  と勧めるのであったが、「宿変へて待つにも見えずなりぬればつらき所の多くもあるかな」という歌のように、恋人の冷淡に思われることも地理的

源氏物語紫式部60分以内12,479

みづからはあるかなきかのあさがほと 言ひなす人の忘られぬかな (晶子)  斎院は父宮の喪のために職をお辞しになった。

みづからはあるかなきかのあさがほと 言ひなす人の忘られぬかな (晶子)  斎院は父宮の喪のために職をお辞しになった。

源氏物語紫式部60分以内12,454

露置きてくれなゐいとど深けれどおも ひ悩めるなでしこの花   (晶子)  炎暑の日に源氏は東の釣殿へ出て涼んでいた。

露置きてくれなゐいとど深けれどおも ひ悩めるなでしこの花   (晶子)  炎暑の日に源氏は東の釣殿へ出て涼んでいた。

源氏物語紫式部60分以内15,104

雪ちるや日よりかしこくめでたさも上 なき君の玉のおん輿    (晶子)  源氏は玉鬘に対してあらゆる好意を尽くしているのであるが、人知れぬ恋を持つ点で、南の女王の想像したとおりの不幸な結末を生むのでないかと見えた。

雪ちるや日よりかしこくめでたさも上 なき君の玉のおん輿    (晶子)  源氏は玉鬘に対してあらゆる好意を尽くしているのであるが、人知れぬ恋を持つ点で、南の女王の想像したとおりの不幸な結末を生むのでないかと見えた。

源氏物語紫式部60分以内22,591

こひしさも悲しきことも知らぬなり真 木の柱にならまほしけれ  (晶子) 「帝のお耳にはいって、御不快に思召すようなことがあってもおそれおおい。当分世間へ知らせないようにしたい」  と源氏からの注意はあっても、右大将は、恋の勝利者である誇りをいつまでも蔭のことにはしておかれないふうであった。

こひしさも悲しきことも知らぬなり真 木の柱にならまほしけれ  (晶子) 「帝のお耳にはいって、御不快に思召すようなことがあってもおそれおおい。当分世間へ知らせないようにしたい」  と源氏からの注意はあっても、右大将は、恋の勝利者である誇りをいつまでも蔭のことにはしておかれないふうであった。

源氏物語紫式部60分以内14,232

ふぢばなのもとの根ざしは知らねども 枝をかはせる白と紫    (晶子)  六条院の姫君が太子の宮へはいる仕度でだれも繁忙をきわめている時にも、兄の宰相中将は物思いにとらわれていて、ぼんやりとしていることに自身で気がついていた。

ふぢばなのもとの根ざしは知らねども 枝をかはせる白と紫    (晶子)  六条院の姫君が太子の宮へはいる仕度でだれも繁忙をきわめている時にも、兄の宰相中将は物思いにとらわれていて、ぼんやりとしていることに自身で気がついていた。

源氏物語紫式部60分以内20,377

帰りこし都の家に音無しの滝はおちね ど涙流るる        (晶子)  恋しさのおさえられない大将はまたも小野の山荘に宮をお訪ねしようとした。

帰りこし都の家に音無しの滝はおちね ど涙流るる        (晶子)  恋しさのおさえられない大将はまたも小野の山荘に宮をお訪ねしようとした。

源氏物語紫式部60分以内12,352

大空の日の光さへつくる世のやうやく 近きここちこそすれ    (晶子)  春の光を御覧になっても、六条院の暗いお気持ちが改まるものでもないのに、表へは新年の賀を申し入れる人たちが続いて参入するのを院はお加減が悪いようにお見せになって、御簾の中にばかりおいでになった。

大空の日の光さへつくる世のやうやく 近きここちこそすれ    (晶子)  春の光を御覧になっても、六条院の暗いお気持ちが改まるものでもないのに、表へは新年の賀を申し入れる人たちが続いて参入するのを院はお加減が悪いようにお見せになって、御簾の中にばかりおいでになった。

源氏物語紫式部60分以内22,304

しめやかにこころの濡れぬ川霧の立ち まふ家はあはれなるかな  (晶子)  そのころ世間から存在を無視されておいでになる古い親王がおいでになった。

しめやかにこころの濡れぬ川霧の立ち まふ家はあはれなるかな  (晶子)  そのころ世間から存在を無視されておいでになる古い親王がおいでになった。

源氏物語紫式部60分以内23,435

朝の月涙のごとくましろけれ御寺の鐘 の水渡る時        (晶子)  二月の二十日過ぎに兵部卿の宮は大和の初瀬寺へ参詣をあそばされることになった。

朝の月涙のごとくましろけれ御寺の鐘 の水渡る時        (晶子)  二月の二十日過ぎに兵部卿の宮は大和の初瀬寺へ参詣をあそばされることになった。