30分以内で読める紫式部の短編作品

青空文庫で公開されている紫式部の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1–16件 / 全16件

青空文庫の作品を人気順に表示
作品名著者読了時間文字数人気書き出し
源氏物語紫式部30分以内6,533

うつせみのわがうすごろも風流男に馴 れてぬるやとあぢきなきころ(晶子)  眠れない源氏は、 「私はこんなにまで人から冷淡にされたことはこれまでないのだから、今晩はじめて人生は悲しいものだと教えられた。恥ずかしくて生きていられない気がする」  などと言うのを小君は聞いて涙さえもこぼしていた。

うつせみのわがうすごろも風流男に馴 れてぬるやとあぢきなきころ(晶子)  眠れない源氏は、 「私はこんなにまで人から冷淡にされたことはこれまでないのだから、今晩はじめて人生は悲しいものだと教えられた。恥ずかしくて生きていられない気がする」  などと言うのを小君は聞いて涙さえもこぼしていた。

源氏物語紫式部30分以内6,331

春の夜のもやにそひたる月ならん手枕 かしぬ我が仮ぶしに    (晶子)  二月の二十幾日に紫宸殿の桜の宴があった。

春の夜のもやにそひたる月ならん手枕 かしぬ我が仮ぶしに    (晶子)  二月の二十幾日に紫宸殿の桜の宴があった。

源氏物語紫式部30分以内10,876

なほ春のましろき花と見ゆれどもとも に死ぬまで悲しかりけり  (晶子)  紫夫人はあの大病以後病身になって、どこということもなく始終煩っていた。

なほ春のましろき花と見ゆれどもとも に死ぬまで悲しかりけり  (晶子)  紫夫人はあの大病以後病身になって、どこということもなく始終煩っていた。

源氏物語紫式部30分以内10,121

明けくれに昔こひしきこころもて生く る世もはたゆめのうきはし (晶子)  薫は山の延暦寺に着いて、常のとおりに経巻と仏像の供養を営んだ。

明けくれに昔こひしきこころもて生く る世もはたゆめのうきはし (晶子)  薫は山の延暦寺に着いて、常のとおりに経巻と仏像の供養を営んだ。

源氏物語紫式部30分以内10,007

あひがたきいつきのみことおもひてき さらに遥かになりゆくものを(晶子)  前斎宮の入内を女院は熱心に促しておいでになった。

あひがたきいつきのみことおもひてき さらに遥かになりゆくものを(晶子)  前斎宮の入内を女院は熱心に促しておいでになった。

源氏物語紫式部30分以内8,045

若やかにうぐひすぞ啼く初春の衣くば られし一人のやうに    (晶子)  新春第一日の空の完全にうららかな光のもとには、どんな家の庭にも雪間の草が緑のけはいを示すし、春らしい霞の中では、芽を含んだ木の枝が生気を見せて煙っているし、それに引かれて人の心ものびやかになっていく。

若やかにうぐひすぞ啼く初春の衣くば られし一人のやうに    (晶子)  新春第一日の空の完全にうららかな光のもとには、どんな家の庭にも雪間の草が緑のけはいを示すし、春らしい霞の中では、芽を含んだ木の枝が生気を見せて煙っているし、それに引かれて人の心ものびやかになっていく。

源氏物語紫式部30分以内11,721

盛りなる御代の后に金の蝶しろがねの 鳥花たてまつる      (晶子)  三月の二十日過ぎ、六条院の春の御殿の庭は平生にもまして多くの花が咲き、多くさえずる小鳥が来て、春はここにばかり好意を見せていると思われるほどの自然の美に満たされていた。

盛りなる御代の后に金の蝶しろがねの 鳥花たてまつる      (晶子)  三月の二十日過ぎ、六条院の春の御殿の庭は平生にもまして多くの花が咲き、多くさえずる小鳥が来て、春はここにばかり好意を見せていると思われるほどの自然の美に満たされていた。

源氏物語紫式部30分以内10,554

身にしみて物を思へと夏の夜の蛍ほの かに青引きてとぶ     (晶子)  源氏の現在の地位はきわめて重いがもう廷臣としての繁忙もここまでは押し寄せて来ず、のどかな余裕のある生活ができるのであったから、源氏を信頼して来た恋人たちにもそれぞれ安定を与えることができた。

身にしみて物を思へと夏の夜の蛍ほの かに青引きてとぶ     (晶子)  源氏の現在の地位はきわめて重いがもう廷臣としての繁忙もここまでは押し寄せて来ず、のどかな余裕のある生活ができるのであったから、源氏を信頼して来た恋人たちにもそれぞれ安定を与えることができた。

源氏物語紫式部30分以内10,131

けざやかにめでたき人ぞ在ましたる野 分が開くる絵巻のおくに  (晶子)  中宮のお住居の庭へ植えられた秋草は、今年はことさら種類が多くて、その中へ風流な黒木、赤木のませ垣が所々に結われ、朝露夕露の置き渡すころの優美な野の景色を見ては、春の山も忘れるほどにおもしろかった。

けざやかにめでたき人ぞ在ましたる野 分が開くる絵巻のおくに  (晶子)  中宮のお住居の庭へ植えられた秋草は、今年はことさら種類が多くて、その中へ風流な黒木、赤木のませ垣が所々に結われ、朝露夕露の置き渡すころの優美な野の景色を見ては、春の山も忘れるほどにおもしろかった。

源氏物語紫式部30分以内8,499

むらさきのふぢばかまをば見よといふ 二人泣きたきここち覚えて (晶子)  尚侍になって御所へお勤めするようにと、源氏はもとより実父の内大臣のほうからも勧めてくることで玉鬘は煩悶をしていた。

むらさきのふぢばかまをば見よといふ 二人泣きたきここち覚えて (晶子)  尚侍になって御所へお勤めするようにと、源氏はもとより実父の内大臣のほうからも勧めてくることで玉鬘は煩悶をしていた。

源氏物語紫式部30分以内10,859

天地に春新しく来たりけり光源氏の みむすめのため     (晶子)  源氏が十一歳の姫君の裳着の式をあげるために設けていたことは並み並みの仕度でなかった。

天地に春新しく来たりけり光源氏の みむすめのため     (晶子)  源氏が十一歳の姫君の裳着の式をあげるために設けていたことは並み並みの仕度でなかった。

源氏物語紫式部30分以内7,935

すずむしは釈迦牟尼仏のおん弟子の君 のためにと秋を浄むる   (晶子)  夏の蓮の花の盛りに、でき上がった入道の姫宮の御持仏の供養が催されることになった。

すずむしは釈迦牟尼仏のおん弟子の君 のためにと秋を浄むる   (晶子)  夏の蓮の花の盛りに、でき上がった入道の姫宮の御持仏の供養が催されることになった。

源氏物語紫式部30分以内11,272

亡き人の手なれの笛に寄りもこし夢の ゆくへの寒き夜半かな   (晶子)  権大納言の死を惜しむ者が多く、月日がたっても依然として恋しく思う人ばかりであった。

亡き人の手なれの笛に寄りもこし夢の ゆくへの寒き夜半かな   (晶子)  権大納言の死を惜しむ者が多く、月日がたっても依然として恋しく思う人ばかりであった。

源氏物語紫式部30分以内7,464

春の日の光の名残花ぞのに匂ひ薫ると 思ほゆるかな       (晶子)  光君がおかくれになったあとに、そのすぐれた美貌を継ぐと見える人は多くの遺族の中にも求めることが困難であった。

春の日の光の名残花ぞのに匂ひ薫ると 思ほゆるかな       (晶子)  光君がおかくれになったあとに、そのすぐれた美貌を継ぐと見える人は多くの遺族の中にも求めることが困難であった。

源氏物語紫式部30分以内10,851

早蕨の歌を法師す君に似ずよき言葉を ば知らぬめでたさ     (晶子) 「日の光林藪しわかねばいそのかみ古りにし里も花は咲きけり」と言われる春であったから、山荘のほとりのにおいやかになった光を見ても、宇治の中の君は、どうして自分は今まで生きていられたのであろうと、現在を夢のようにばかり思われた。

早蕨の歌を法師す君に似ずよき言葉を ば知らぬめでたさ     (晶子) 「日の光林藪しわかねばいそのかみ古りにし里も花は咲きけり」と言われる春であったから、山荘のほとりのにおいやかになった光を見ても、宇治の中の君は、どうして自分は今まで生きていられたのであろうと、現在を夢のようにばかり思われた。

源氏物語紫式部30分以内7,698

うぐひすも問はば問へかし紅梅の花の あるじはのどやかに待つ  (晶子)  今按察使大納言といわれている人は、故人になった太政大臣の次男であった。

うぐひすも問はば問へかし紅梅の花の あるじはのどやかに待つ  (晶子)  今按察使大納言といわれている人は、故人になった太政大臣の次男であった。