源氏物語23 初音
紫式部
『源氏物語』は青空文庫で公開されている紫式部の短編作品。8,641文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 8,641文字 |
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書き出し書出 | 若やかにうぐひすぞ啼(な)く初春の衣くばられし一人のやうに(晶子)新春第一日の空の完全にうららかな光のもとには、どんな家の庭にも雪間の草が緑のけはいを示すし、春らしい霞(かすみ)の中では、芽を含んだ木の枝が生気を見せて煙っているし、それに引かれて人の心ものびやかになっていく。 |
初出 | |
底本 | 全訳源氏物語 中巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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