5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1,301-1,350件 / 全4,785件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 秋の小曲 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
※ 秋の木の葉がふるひ出す、 ものにおびへた眼の色は、 たゞ白びかり――何を見る。 | |||
| 涙香に還れ | 野村胡堂 | 5分以内 | |
江戸川乱歩氏が盛んに売り出そうとしている頃、それは確か関東大震災の翌年あたりであったと思う。 | |||
| 郷愁 | 仲村渠 | 5分以内 | |
友よ 肩をならべて街へゆかう 質屋をだして外套は僕らの肩によいおもさ 友よ 腕をくめ 街は霧だ 燈火の美しくなる十二月 何だらう 僕らを呼んでゐるものは? 友よ 新しい気流が渡つてるにすぎぬのだよ 街のうへを 何だらう 僕らの顔に匂つてくるものは? 気弱い友よ ナフタリンの玉がころがつてるにすぎぬのだよ かくしの底に 霧は僕らの肩におりるやうす 友よ 友よ 話してゆかう 声だかに燈火のあひだ霧のし | |||
| 掘出しは病気の元 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
古美術界では、とかく掘出しが流行する。 | |||
| ANY WHERE OUT OF THE WORLD | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
人生は一つの病院である。 | |||
| 今の写生文 | 島村抱月 | 5分以内 | |
▲英國現代の文學者に、ホワイトといふ人がある。 | |||
| つかれ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
淋しき夜の音づれ、 つかれし眼にうつり わなゝき震ふ心は、たゆむ隙なく、 あるかなきかの影にも似たれ。 | |||
| 女の出る蚊帳 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
明治二年七月八日発行の明治新聞と云うのに、浜田藩の淀藤十郎と云うのが、古著屋からであろう、蚊帳を買って来て、それを釣って寝たところで、その夜の半夜頃、枕頭へ女の姿があらわれた。 | |||
| 批評 | 田山花袋 | 5分以内 | |
□ 批評といふものは、他に対して自己を発見することである。 | |||
| 彼はいない | 下川儀太郎 | 5分以内 | |
四月十六日! 彼はいなくなった 彼は俺達の眼から消されて行った 寝床は靴に破られ 天井も床下もごみ片迄もさらわれた 昨日まで…… 勝利を背負っていた彼 凱歌のときめきに 闘争に胸をおどらしていた彼 六十三名のブル候補の中に ただ一人の俺達の代表に出た彼 町の労働者と村の農民の勝利の声を背負った彼 彼……労農同盟選出静岡市会議員! 俺達はおどった ゴマかしだらけの市会を 俺達の手が握りつぶすぞ! | |||
| たんぽぽとおれの感傷 | 陀田勘助 | 5分以内 | |
春の訪れをまっ先に知らせてくれた 黄色に輝くたんぽぽの花よ、 いま恍惚と夢見るように まっしろな球形の頭を微風になびかして 音もなくふっわりと羽蟻のごとく飛びゆく数々の種子は 青空の彼方へ 飛び行く種子よ! 周囲に呻吟するおれの希望を、思想を 雁のごとく伝波せよ そして来たるべき春に 雨・風・嵐に打ち勝って 工場の屋根に、野原に、ビルディングの窓に 鮮やかな黄色な花を開け! (獄中から鶴巻盛一宛書 | |||
| 人工天国 | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
親しい女よ、 良識はわれらに告げて居る、地上のものは殆んど存在してはゐない、真の現実はたゞ夢の中にあるのみだと。 | |||
| (ダツク ドツク ダクン) | 中原中也 | 5分以内 | |
ダツク ドツク ダクン チエン ダン デン ピー …… フー …… ボドー…… 弁当箱がぬくもる 工場の正午は 鉄の尖端で光が眠る | |||
| (テンピにかけて) | 中原中也 | 5分以内 | |
テンピにかけて 焼いたろか あんなヘナチヨコ詩人の詩 百科辞典を引き廻し 鳥の名や花の名や みたこともないそれなんか ひつぱり出して書いたつて ――だがそれ程想像力があればね―― やい! いつたい何が表現出来ました? 自棄のない詩は 神の詩か 凡人の詩か そのどつちかと僕が決めたげます | |||
| 且8氏の出発 | 李箱 | 5分以内 | |
亀裂の入つた荘稼泥地に一本の棍棒を挿す。 | |||
| 馬 | 猪狩満直 | 5分以内 | |
昨日四石ひいたら 奴今日五石ふんづけやがった 今日正直に五石ひいたら 奴 明日は六石積むに違いねい おら坂へ行ったら 死んだって生きたってかまわねい すべったふりして ねころんでやるベイ そしたら橇がてんぷくして 橇にとっぴしゃがれて ふんぐたばるべ おれが口きかないともって 畜生 明日はきっとやってやる (『弾道』一九三〇年三月号に発表) | |||
| 氏 | 仲村渠 | 5分以内 | |
氏は書を能くし 発句や謡をたしなみ 就中 たいてい柔道二段ぐらゐの腕まへあり 氏は毎朝 東天遙拝 のちラヂオ体操 たのまれて話の屑籠なども執筆なさるのだ 氏は 氏の一挙手一投足は逸話となつて細大洩らさず新聞などに珍重され 氏の巾広い声量は氏の身代のやうに潤沢 たとへば除幕式などに周知の風采をあらはして一言もつて祝辞などを述べ 給ふ | |||
| (風船玉の衝突) | 中原中也 | 5分以内 | |
風船玉の衝突 立て膝 立て膝 スナアソビ 心よ! 幼き日を忘れよ! 煉瓦塀に春を発見した 福助人形の影法師 孤児の下駄が置き忘れてありました 公園の入口 ペンキのはげた立札 心よ! 詩人は着物のスソを 狂犬病にクヒチギられたが……! | |||
| 飯待つ間 | 正岡子規 | 5分以内 | |
余は昔から朝飯を喰わぬ事にきめて居る故病人ながらも腹がへって昼飯を待ちかねるのは毎日の事である。 | |||
| 異常ナ可逆反応 | 李箱 | 5分以内 | |
任意ノ半径ノ円(過去分詞ノ相場) 円内ノ一点ト円外ノ一点トヲ結ビ付ケタ直線 二種類ノ存在ノ時間的影響性 (ワレワレハコノコトニツイテムトンチヤクデアル) 直線ハ円ヲ殺害シタカ 顕微鏡 ソノ下ニ於テハ人工モ自然ト同ジク現象サレタ。 | |||
| 吸い殻 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
午前七時、 時刻が来たいざ学校へ。 | |||
| 政治家と家庭 | 太宰治 | 5分以内 | |
頭の禿げた善良そうな記者君が何度も来て、書け書け、と頭の汗を拭きながらおっしゃるので、書きます。 | |||
| 骨片ニ関スル無題 | 李箱 | 5分以内 | |
ヨクモ血ニ染マラナイデ白イママ ペンキ塗リノ林檎ヲ鋸デ割ツタラ中味ハ白(木)イママ 神様ダツテペンキ塗リ細工ガお好キ――林檎ガイクラ紅クテモ中味ハ白イママ。 | |||
| 寒林小唱 | 三好達治 | 5分以内 | |
山雀の嘴をたたきし板びさし はたやくだりし黄なる枯芝 裸木の朴のこずゑはゆれてあれ その青空をとぶ雲もなし 鴉なく櫟ばやしのあらきみち けうとかりけり陽はてれれども さねさし相模の山よ來る小鳥 たかき空よりまひくだりけり はらはらと空よりくだる小鳥あり やがてかしこにしばなきにけり この庭は鶲のとりの一羽きて あそぶ庭なりひるをひねもす 宵ながら怠りてふすかり臥しの 山のしじまのきはま | |||
| 『お話の木』を主宰するに当たりて宣言す | 小川未明 | 5分以内 | |
次の時代を建設する者が、今日の子供達であると知る時、私達は、未来への希望と理想を子供達に対して持たないであろうか。 | |||
| 街 | 森川義信 | 5分以内 | |
枯れ葉は足につつかかり 街燈はぬれてまたたき 霧さへ降つてゐた おそい街の夜だつた お前は人の歌をそつと歌ひ お前は思い出したやうに歩いた 僕たちの街と本当に言へただらうか 美しい愛情の破片が そこに花咲いてゐただらうか あきらめたやうに枯れ葉をふみ 街燈の下を深海魚のやうに なぜ歌つて歩かねばならなかつたのだらう そんな僕たちの街ではなかつたか―― | |||
| 非文学的文士 | 中原中也 | 5分以内 | |
我が国に文学がないとは云はないが、我が大衆に未だ文学がないとは云へるのだ。 | |||
| 雪夜 三 | 三好達治 | 5分以内 | |
夜更けて 油の盡きた暗いランプ 低い焔 煤けた笠 既に私の生涯も 剩すところはもうわづか ああ今しばし ものを思はう 今しばし 私の仕事に精を出さう やがて睡りの時がくる 悲しみもなく 私の眠る時がくる | |||
| 書翰 | 横光利一 | 5分以内 | |
59 十一月四日消印 東京市外中野上町二八〇二より東京市本郷區駒込三十八牧瀬方の川端康成宛(封書・四百字詰原稿用紙五枚・ペン書) 昨日はどうも失禮。 | |||
| 田園迷信 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
十の蜂舎の成りしとき よき園成さば必らずや 鬼ぞうかがふといましめし かしらかむろのひとありき 山はかすみてめくるめき 桐むらさきに燃ゆるころ その農園の扉を過ぎて 苺需めしをとめあり そのひとひるはひねもすを 風にガラスの点を播き 夜はよもすがらなやましき うらみの歌をうたひけり 若きあるじはひとひらの 白銅をもて帰れるに をとめしづかにつぶやきて この園われが園といふ かくてくわりんの | |||
| 濡れる展望 | 仲村渠 | 5分以内 | |
北方に何ごとぞ 雲 雲を引具して空を急いだ 街 街は雨の喪服 街はとほい 街は沈む アンテナは潜望鏡をまねて雲を観た 北方に何ごとぞや? 欅は丘で街を観た 欅は終日 雲を迎へて雲を送つた 欅は終日 濡れる街を眺めてゐた | |||
| 瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
倉橋さんから先日彩壺会の講演の依頼を受けました。 | |||
| あやどり | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
静けき海のかなた、 日影しのびいる、森の奥に、 彩鳥の声すと、きゝぬ。 | |||
| 新憲法の解説 | 林譲治 | 5分以内 | |
第九十議會で、再建日本の在り方を規律する憲法の改正が行はれ、ここに民主的、平和的、文化的日本建設への指標が示されたのである。 | |||
| 『辞林』緒言 | 金沢庄三郎 | 5分以内 | |
あつめおく辭の林ちりもせでちとせかはらじ和歌のうら松 (續千載和歌集) 國語は思想の代表者にして、辭書は國語の寶庫たり。 | |||
| 牧渓の書の妙諦 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
これは有名な大徳寺蔵の牧渓「竜虎」の双幅に見られるその題語款識である(但し「蜀僧法常識製」の分は「観音」の三幅対のもの)。 | |||
| 唖娘 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
伊井蓉峰の弟子に石井孝三郎と云う女形があった。 | |||
| 秋日口占 | 三好達治 | 5分以内 | |
われながく憂ひに栖みて はやく身は老いんとすらん ふたつなきいのちをかくて 愚かにもうしなひつるよ 秋の日の高きにたちて こしかたをおもへばかなし すぎし日の憂ひならねば あまからぬこの歎きかな 見よ彼方 日は眞晝 藍ふかき海のはるかに 眞白なる鴎どりはも 一羽ゐてなに思ふらん 波の穗にうかびただよふ 願はくばわが老いらくの 日もかかれ 世の外にして つたなかる心ひとつを いだきつ | |||
| 幼な子チビコ | 今野大力 | 5分以内 | |
チビコは今年三つになりました、 チビコのお父さんは肺病でねています、 チビコのお母さんは又稼ぎに行くと言っています、 稼がなければ喰べられないから チビコはある晩ばあちゃんに抱かれてねながら 「メメが痛いメメが痛い」とパッチリ目あけたまま 泣いて泣いて眠りませんでした、 そして翌日、ゲッゲッと食べ物を吐き出しました、 メメは目ではなく腹のようでした、 「チビコお父っちゃんあるかい」 「ある」 「チ | |||
| 暮れ方の窓 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
常に夢見る女のすがた! 夕暮れ方、 しめやかな窓にしのんで来る。 | |||
| 神経家の言 | 田山花袋 | 5分以内 | |
新世紀に出た正宗白鳥君の『古手帳』の中に、『蟲齒が痛んで苦んだ。 | |||
| 真昼 | 李箱 | 5分以内 | |
○ ELEVATER FOR AMERICA. ○ 三羽の鶏は蛇紋石の階段である。 | |||
| 内科 | 李箱 | 5分以内 | |
白イ天使 (コノ※[#「髟/胡」、U+9B0D、150-2]ノ生ヘタ天使ハキユビツトノ祖父様デアル。[#改行]※[#「髟/胡」、U+9B0D、150-2]ノ全然(?)生ヘナイ天使ト ヨク結婚シタリスル。) 私ノ肋骨ハ2ダーズ(ン)。 | |||
| 悒鬱な花 | 森川義信 | 5分以内 | |
はながさいてゐる 目をつむつてぼくは見てゐる はなびらは色をうしなひ あを白くうなだれて…… はななれば はなのやうに なぜ笑はないのだらう はながさいてゐる 目をそつとつむると いつでも黙つてさいてゐる 背中をむけて 向ふを向いて 悒鬱な花よ 匂ひのない―― 花ならば 花のやうに…… | |||
| まちむすめ | 上田敏 | 5分以内 | |
かなしき契となりてけり さめてうれたき夢のあと きはみて落つるいてふ葉の あしたの霜にうづむごと あゝわが戀はきゆべしや 月はしづみてほしかげの きらめくよひの浴歸りに 霜夜の下駄のおとかぞへ 別れしひとのおもかげを おもひきたればときの鐘 鐘にうらみはむかしより こひするひとの情なれど かねをうらむも世の中に ひとめの關のあればなり げにつれなきは義理の道 さはいへ空の高みくら 此世の末の | |||
| 「わすれなぐさ」はしがき | 北原白秋 | 5分以内 | |
少年老い易し、麗人は刻を千金の春夜に惜む。 | |||
| 虐殺の記念日 | 今野大力 | 5分以内 | |
砂時計はさらさらと流れる 民衆の赤き血は流された 到る処に銃火と剣戟がひらめいた 到る処に窮乏と犯罪が増加した 新聞紙はもっと恐しい話を捏造する 伯林ではパリーの革命を報道する フランスの都ではリーブクネヒトの死が印刷される ……アンリ、ギルボウ 「自分を免職し得るものは民衆のみ」と独逸独立社会党員アルヒホルンは拒絶した。 | |||
| 詩集 浚渫船 | 中原中也 | 5分以内 | |
友人高森文夫の詩集、浚渫船が出た。 | |||
| 思ひ出づるまゝに | 淀野隆三 | 5分以内 | |
三高時代の思ひ出といつたものは実に際限のないものであつて、どれをとつてみようにもとる標準が見当らぬ始末である。 | |||
| かめ | 濤音 | 5分以内 | |
まがどりのやうな冠船が翼をひろげて 那覇港内にしやんで居るうちは 薩摩の殿にはあへまいわなあ。 | |||
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