5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 囚人 | 渡久山水鳴 | 5分以内 | |
囚人来る赤き衣の 囚人来る暴風雨中を 荷へるをふとみむくれば、 己を責む戒具と戒具と。 | |||
| 日曜日之説 | 柏原孝章 | 5分以内 | |
維新の後、一異様の日を出現し来れり。 | |||
| 旅 | 森川義信 | 5分以内 | |
渡り鳥の様に旅をしてみたい時がある 雲の様に旅をしてみたい時がある 風のままに漂々と旅をした俳人芭蕉を憶ふ 病の床にあれば一人旅を欲する―― 束縛された人生を思ふからである 葬り去られた夢を思ひ出すに耐へられないからである そして吾今いたつきに泣く明日のない人間だからである―― 旅を想ふ渡り鳥を思ふ雲を芭蕉を…… | |||
| もうおそい | 今野大力 | 5分以内 | |
生かさせたいがもうおそい 両肺が全部やられている 猛烈な腸結核で 一日の膿の排出は多量で ちっとも消化力ない胃腸 痔が悪くって腎臓も悪くて 耳が悪くてもう全身 あますところなく悪化している これは医者が言うのだ、そしてあと 一月かどうかとすら公言する 熱が四十度をこえる 味覚は破壊されて 食慾が全くない 食慾がなく 熱を出して 毎日肉をけずっていれば やがてけずる肉のなくなった時 お前は死だ、 | |||
| 雪協議会の報告 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
万国雪協議会というものがあって、世界四十何か国の学者を会員として、盛んな活動をしようとしている。 | |||
| 長唄のために | 折口信夫 | 5分以内 | |
私どもの様に大阪の町の中に育つた者にとつては、江戸長唄は生れだちから縁が少かつた。 | |||
| 雪 | 津村信夫 | 5分以内 | |
信州はお隣りの越後の国にくらべると、あまり雪の多いところではありません。 | |||
| ヒノエウマの話 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
私の本名は炳五(ヘイゴ)という。 | |||
| 森先生 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
或夏の夜、まだ文科大学の学生なりしが、友人山宮允君と、観潮楼へ参りし事あり。 | |||
| 世界大戦の後 | 槙村浩 | 5分以内 | |
今より凡そ八年前大正三年の六月も将にくれんとする時、突如天の一方より来った飛電は全欧否全世界の人民を驚倒せしめ、わづか九日の間で英仏独墺露の五強国は戈をふるって立った。 | |||
| 無機物地帯 | 仲村渠 | 5分以内 | |
鉄橋を渡れば展けてゆく膨大な地帯。 | |||
| 癩病やみの話 | マルセル・シュウォッブ | 5分以内 | |
あたしの申上げる事を合点なさりたくば、まづ、ひとつかういふ事を御承知願ひたい。 | |||
| 堺へ帰らう | 河井酔茗 | 5分以内 | |
「堺へいなう、堺へいなう」 深夜、安土城の庭から 奥の寝室に聞えてくる声 移し植ゑたばかりの 妙国寺の蘇鉄 毎夜のやうに言ふ 信長は手討にしなかつた 「あの蘇鉄を 堺へ帰してやれ」 話のついでに―― 「晶子さん あなたは堺へ帰りたいと思ひませんか」 「いいえ よく出てきたと思ひます」 堺は古い街だ 古い街から 新しい人が生れた 晶子さんは、また 黙つて堺へ帰つてゐる 蘇鉄よ 私も、もう | |||
| 更級日記など | 堀辰雄 | 5分以内 | |
御質問にお答へするほど、日本の古典をよく讀んでゐませんので大變困りましたが、 一、僅かに讀んだものの中では、「更級日記」などが隨分好きです。 | |||
| 興行物天使 | 李箱 | 5分以内 | |
整形外科はヲンナの目を引き裂いてとてつもなく老ひぼれた曲芸象の目にしてしまつたのである。 | |||
| 工女の歌 | 丹沢明 | 5分以内 | |
六月、湖に油を流して、太陽は照り返り、 煙突は、貪慾に膨れあがり、 山の中腹までのさばった工場の煙に、 青葉は、私達の顔色のように蒼ざめた。 | |||
| 帰村 | 森川義信 | 5分以内 | |
寒々と背姿の林は続き 連峯は雪 よれよれの路はまた坂になり 鴉はあをあをと山蔭に群がり ああ 少年の日の悲歌が甦へる ゆふぐれよりも早く ぱらぱら何時かのように村は花を灯し 村はまた何かを悲しむであらう こんなにも林の多い路だつたかと 少年の日のふるさとに―― 傷心のわたしであつた | |||
| おもひで | 末吉安持 | 5分以内 | |
父ぎみはしはぶき二つ、 母ぎみはそよ一雫、 瀬戸の海、東をさしし 三日まへに我を見ましぬ。 | |||
| 楔を打つ男 | 今野大力 | 5分以内 | |
久しくして 土を見ざる男なり 男、地に 楔を打ち よろこべり 歌うたう | |||
| 生活の古典化に努められた先生 | 折口信夫 | 5分以内 | |
芳賀先生の爲事を見るのに、最も著しい兩方面があることゝ思ひます。 | |||
| 心 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
淋しき日悲しき思ひ 吾が心弄し去んぬる。 | |||
| 古街 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
黄昏時を四五分すぎたあと、 薄闇を縫ふて、紅い々々燈の華が、 冬咲きの仏相花のやうにちらつく。 | |||
| 病牀瑣事 | 正岡子規 | 5分以内 | |
○我ながらなが/\しき病に飽きはてゝ、つれ/″\のやるかたなさに書読み物書くを人は我を善く勉めたりといふ。 | |||
| 湯ヶ島の数日 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
十二月二十七日 湯ヶ島へ出立。 | |||
| 戦死者の凱旋 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
この話は長谷川伸君から聞いた話であるが、長谷川君は日露役の際、即ち明治三十七年の暮に、補充兵として国府台の野砲連隊へ入営した。 | |||
| 前兆? | 国枝史郎 | 5分以内 | |
小酒井不木さんが長逝された。 | |||
| 旅人の唄 | 森川義信 | 5分以内 | |
旅は泪よ故里はまだかよ その日その日の夢になく 運命に弱い 我は悲しい渡り鳥 旅は夢かよ春も逝くかよ 柳の雨に濡れて泣く 燕でないが 我も悲しい渡り鳥 ―10・5・4― | |||
| あなたの顔 | 仲村渠 | 5分以内 | |
――琉球の墓を見たことがあるか。 | |||
| 頂上 | 仲村渠 | 5分以内 | |
植物はとほくけぶる外輪山の緑のいろ。 | |||
| 新らしいスローガンについて | 今野大力 | 5分以内 | |
太平洋の島国へ一つの智恵が送られてきた 智恵をあふるるばかりにくまなく抱く本が送られてきた 智恵はまもなく人々のものとなりかけた しかしこの国の人々はその智恵をいろいろに受けとった 誰がこんなことをしたのか ある頁が破かれていた ある頁に加筆されていた ある頁は抹殺された、 ある頁は巧妙に張りかえられた 真実は 偉大なる真実は 遂に万人のものとなり得なかった 多くの人々のもとへは 片ちんばの智恵 | |||
| こころ | 今野大力 | 5分以内 | |
こころ こころ くるしいこころ 痛みては傷つくこころ 何人とものを語るも 何人に慰められても 扉ひらかずわがこころ | |||
| 秋 なげかひ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
せちになげける秋の木立に、 青める月の、病めるいぶき。 | |||
| 浮浪学生の話 | マルセル・シュウォッブ | 5分以内 | |
抑われは寄辺ない浮浪学生、御主の御名によりて、森に大路に、日々の糧を乞ひ歩く難渋の学徒である。 | |||
| 女の姿 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
明治三十年比のことであったらしい。 | |||
| 線に関する覚書1 | 李箱 | 5分以内 | |
1234567890 1●●●●●●●●●● 2●●●●●●●●●● 3●●●●●●●●●● 4●●●●●●●●●● 5●●●●●●●●●● 6●●●●●●●●●● 7●●●●●●●●●● 8●●●●●●●●●● 9●●●●●●●●●● 0●●●●●●●●●● (宇宙は羃に依る羃に依る) (人は数字を捨てよ) (静かにオレを電子の陽子にせよ) スペクトル 軸X 軸Y 軸Z 速度 etc の | |||
| 運勢 | 波立一 | 5分以内 | |
腰を下して 膝かぶに のっけた掌 俺らの運勢をみろ ごつごつの節くれ奴 大根 ごっそりひきぬいて 町さ うんとこ運んでも 伜の 雑記帳と読本は軽いもんだ なあ女房 いくら人参が好物だって 堪えて呉ろよ 鎮守の店に借があるだぞ 役場の赤紙も溜ってるだ ごつごつの節くれ奴! 一生 運勢だとあきらめて 地主の倉に 種を蒔いているだか 一体? 俺らの収穫はいつの秋だ 夜の星 鋤を洗って 朝の星 鎌 | |||
| 再び立上がる日の為に | 下川儀太郎 | 5分以内 | |
負ける争議じゃなかったんだ そいつが負けたんだ そいつが負けたんだ 兄弟、そいつが負けたんだぞ! 誰れが あいつらに妥協を頼んだ 誰れが 争議を打ち切れとぬかしたんだ ゼネストだ! 全線へおっぴろがった…… 横浜へ京都へ大阪へ神戸へ 火がついた! そいつを真先にもみ消したなあど奴だ! 死ぬまで闘う! と 突き上げた拳の下で 怒りに燃え立ったお前達じゃねえか そいつが六日間 そいつがたった六日間 | |||
| 天瓜粉 | 榎南謙一 | 5分以内 | |
この兄が怖いか おぼつかなげな眼をおずおずさせて 母の胸にあとしざりする 久しぶりに会う兄は 柿いろの獄衣 その傍には 肉親の談話を書きとめている無表情の立会看守 世馴れた大人でさえ おびえるこのコンクリトの塀のなかへ よくやってきてくれた、妹よ 兄はそんなに痩せてはいないだろう ここでは 鰯が食える 豚肉のカレー汁が啜れる 痩せているのはお前だ このごろのごはんに眼立つのは黒い麦粒だけだろう | |||
| 書簡 武部ツタ宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 大坂市西区松島十返町 武部種吉様方 発信地 東京市外巣鴨村宮仲二五八三 前略 おかはりはありませんか、 私も元気でゐます故御安心下さい。 | |||
| 旧聞日本橋 | 三上於菟吉 | 5分以内 | |
序文 長谷川時雨は、生粋の江戸ッ子ということが出来なければ、生抜きの東京女だとは言えるであろう。 | |||
| 現実 | 田山花袋 | 5分以内 | |
お互に粗い感情や粗い理窟で喧嘩したり議論したりしても仕方がない。 | |||
| 幻燈 | 森川義信 | 5分以内 | |
せるろいどのやうにふるへる むかしむかしのお姫さまよ 童話の向ふから童話のやうに掌をあげて 黒びらうどの青い喪服がよく似合ふ あれ あれ 木馬もお通りなさる がた がた 首をゆさぶり はげ落ちた灰色の眼で何を見つめるのやら みんなみんな蒼白いせるろいどの向ふよ みんなみんな幻燈の様に通りすぎた昔よ 黒びらうどのお姫さまよ はげ落ちて歩けない木馬よ 幻燈の後に残されたわたしよ 一枚の絵のないふいるむ | |||
| 詩と現代 | 中原中也 | 5分以内 | |
由来芸術と時代との関係は、屡々取扱はれる所ではあるけれどもその問題本来の性質のせゐか、ハツキリとした結論に到達してゐる場合は、極めて稀である。 | |||
| 最近の感想 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
細々した日々の感想を洩れなく書きつけて見たらばと思ふが、まだなか/\さうは行かないものである。 | |||
| 雨 | 森川義信 | 5分以内 | |
1 どこかに妹がきてゐる tom・tomとゴムまりをついてゐる ぼくの心のゴムまりを 妹はtom・tomとだまつてついてゐる 2 もうとどかない花の日がぬれてゐる 思ふことがみんな童話になつてはくづれてゆく ふるいオルゴオルのふるい折返しからの歌よ こはれた心のひびきよ ふるさとの声よ 雨の音よ | |||
| 傾ける殿堂 | 上里春生 | 5分以内 | |
――一切の世界進行を、「自己運動」に於て、自発的発展に於て、生ける実在に於てあるものとして把握する認識の条件は、それらの対立の認識これである。 | |||
| ガラガラ釣 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
小田原の筑紫誠一氏から、海岸でガラガラの投げ込み釣が大そう面白いからやって来ないか、という手紙が来たので、十六日午後から行って見た。 | |||
| 金属女工の彼女 | 今野大力 | 5分以内 | |
小がらで元気がみちみち 眼と口と顔の据えられた位置が やや水平の彼方の空に向い 希望の、言葉ではなし、文章ではなし、絵でもなし ただ五尺たらずのからだに みちみてる熱意ある要求の表情。 | |||
| 明るい顔 | 仲村渠 | 5分以内 | |
なぜあんなに明るい顔をしてるんだらう。 | |||
| 薔薇の女 | 渡辺温 | 5分以内 | |
馬車はヴェラクルスへ[#「ヴェラクルスへ」は底本では「ヴエラクルスへへ」]向けて疾っていた。 | |||