5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1,201-1,250件 / 全4,785件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 独愁 | 相馬御風 | 5分以内 | |
今年は雪の降り方が非常に少く、春の來方のあまりに早かつたのにひきかへ、高い山々の雪の消え方は何だかあまりぐづ/\し過ぎてゐるやうである。 | |||
| 現代の文脈 | 島村抱月 | 5分以内 | |
日本の文章は今や急速の勢を以て變じつゝある。 | |||
| 深夜の道士 | 富永太郎 | 5分以内 | |
人語なく、月なき今宵 色ねびし窓帷の吐息する 此の古城なる図書室の中央の 遠き異国の材もて組める 残忍の相ある堅き牀机に ありし日よりの凝固せる大気の重圧に 生得の歪悉皆消散せる 一片の此の肉体を枯坐せしめ 勇猛なく效なき修道なれど なほそが為に日頃捨離せる真夜中の休息を 貪りて、また貪らうとはする。 | |||
| 怪談会の怪異 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
震災の前であった。 | |||
| 自分と詩との関係 | 高村光太郎 | 5分以内 | |
私は何を措いても彫刻家である。 | |||
| 手紙 | 坂本竜馬 | 5分以内 | |
追白す 明朝より大坂へ下り小野惇助に謀り其上長崎行を思ひ立候得は蒸気の船便両三日中に在レ之候又出崎仕候得ハ海隊援を□い候月俸を相談出可申とも存候此儀御決心の彼ニも萬一故申さんかと婆心より申上候敬白 龍馬事 楳太郎拝 坂野先生 | |||
| 夜通し風がふいていた | 竹内浩三 | 5分以内 | |
上衣のボタンもかけずに 厠へつっ走って行った 厠のまん中に くさったリンゴみたいな電灯が一つ まっ黒な兵舎の中では 兵隊たちが あたまから毛布をかむって 夢もみずにねむっているのだ くらやみの中で まじめくさった目をみひらいている やつもいるのだ 東の方が白んできて 細い月がのぼっていた 風に夜どおしみがかれた星は だんだん小さくなって 光をうしなってゆく たちどまって空をあおいで 空からな | |||
| 「古琉球」自序 | 伊波普猷 | 5分以内 | |
『古琉球』を公にするに当って、まず言わなければならぬことは、恩師田島利三郎氏のことである。 | |||
| 距離 | 李箱 | 5分以内 | |
白紙の上に一條の鉄道が敷かれている。 | |||
| 五月よ | 仲村渠 | 5分以内 | |
空の遠くに五月が真つ青く咲いて 指をさして 僕はその爪先に希望をともして 身は街裏に五月を待つ | |||
| (概念が明白となれば) | 中原中也 | 5分以内 | |
概念が明白となれば それの所産は観念でした 観念の恋愛とは 焼砂ですか 紙で包んで 棄てませう 馬鹿な美人 人間に倦きがなかつたら 彼岸の見えない川があつたら 反省は咏嘆を生むばかりです 自分と過去とを忘れて 他人と描ける自分との 恋をみつめて進むんだ 上手者なのに 何故結果が下手者になるのでせう 女よそれを追求して呉れ | |||
| フアウスト | 牧野信一 | 5分以内 | |
博士フアウストは、哲学、医学、法律、神学その他あらゆる学問といふ学問を研究し尽してしまつて、もうその他には何もないのか? とおもふと、急にがつかりして、死んでしまはうと決心しました。 | |||
| 山の貴婦人 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
上州、信濃、越後、丁度三国の国境のあたりに客の希な温泉がある。 | |||
| 雪夜 二 | 三好達治 | 5分以内 | |
思出 思出 いつまでも心に住むと 誓ひをたてた思出 その思出も年をふれば 塵となる 煙となる ああその かの裏切りの片見なら 捉へがたない思出の 性も是非ない 行くがいい 行くがいい 私を殘して 歸る日もなく行くがいい 思出よ | |||
| 冠松次郎氏におくる詩 | 室生犀星 | 5分以内 | |
劔岳、冠松、ウジ長[#ルビの「ちよう」はママ]、熊のアシアト、雪渓、前劔 粉ダイヤと星、凍つた藍の山々、冠松、ヤホー、ヤホー、 廊下を下がる蜘蛛と人間、 冠松は廊下のヒダで自分のシワを作つた。 | |||
| 芸の壮大さ | 折口信夫 | 5分以内 | |
日本の大貴族であつた人が、東京劇場の先代萩政岡忠義の段を見てをられた。 | |||
| 泡鳴氏の『耽溺』 | 田山花袋 | 5分以内 | |
いかなる事象をも――口に言ふに忍びざるほどの悲慘、殘忍、冷酷のことをも、明かに其心に映し得るやうに、作者は常に眞率な無邪氣な心を持つて居なければならぬ。 | |||
| 鼎軒先生 | 森鴎外 | 5分以内 | |
鼎軒先生には一度もお目に掛かつたことがない、私は少壯の頃、暇があれば本ばかり讀んでゐたので名家の演説などをもわざ/\聽きに往つたことが殆ど無い、そこで餘所ながら先生のお顏を見る機會をも得ないでしまつた、 先生がアアリア人種に日本人も屬するといふことを論じた小册子を出された頃であつた、友人上田敏君が宅の二階に來て、話をしてゐられた、私はふいと思ひ出して、かう云つた、 「僕は此頃田口卯吉と云ふ人の書 | |||
| アコウの木 | 泉芳朗 | 5分以内 | |
冬の光は冲天に流れて 池面は数日来じめじめ淀んでゐる アカホの木は一つ古木ゆゑに 杖のやうに気根をたより その南の枝に烏は一羽 未だ地上に達しない光を貪ってゐる 烏は ただ 黙々と 村人たちの悲しい迷信の上に不可思議な運命をまじなひ 樹下にたじろぐ二人三人の村人は 木梢にうそぶく彼の運命の声に胸をおさへてゐる ※このアカホの木に烏がなけば、それは村中に起るべき死人かお産かの前兆であると村 | |||
| 玉菜ぐるま | 斎藤茂吉 | 5分以内 | |
欧羅巴には、骨骼の逞しい、実に大きな馬がいる。 | |||
| 「現代と婦人の生活」序に代へて | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
らいてうさま、 ほんとうに私は嬉しう御ざいます。 | |||
| 読者諸氏に | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
私は自分で編輯するこの雑誌を、出来る丈け、立派なものにしたいと思ひます。 | |||
| 扁舟 | 三好達治 | 5分以内 | |
扁舟を湖心に泛べ 手 艪を放ち 箕坐して しばしもの思ふ―― 願くば かくてあれかし わが詩の境 | |||
| 古調月明集 | 北原白秋 | 5分以内 | |
春 鶯眠る花楮 月は翁の面のうへ 皷うてうておもしろく 春はふたたび花楮 [#改ページ] 秋 秋はほのかに寢ざめして あはれと思ふ幾夜さぞ とすれば白う吹き立ちて 月夜の風も消えゆけり | |||
| 近況 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
神西君が僕のことを山のぼりなどしたやうに書いたものだから、みんながもつと身體に氣をつけて、あんまり無茶をしないやうにといつてよこす。 | |||
| 化学改革の大略 | 清水卯三郎 | 5分以内 | |
西哲の学術における、おのおのその学派にしたがいて社を結び、彼の学ぶところは我が知らざるところを補い、我が知るところは彼の学ばざるところに充て、もって相交換し、もって相討論して、しかしてその説を定む。 | |||
| 玉盃の曲 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
ふくよかの顔面あげて 紅潮の浜にさすごと 華やかの笑みひろごりて まなざしの光すゞしく わが胸の奥には深く よろこびの影こそ跳れ わが耳に絃づる歌は 鶯の啼く音をこめね あたたかき玉の腕に 瑠璃色の酒瓶たたけば 白百合の花よりすべる 露のごと湧くや甘酒 玉盃の縁にあふれて 白銀や黄金の花の そこゐには咲きそむものと 口ごもる若き恋人 手をのべて盃をうくれば わが心天の永久春 美しき追憶ばか | |||
| 東方の窓辺にて | 今野大力 | 5分以内 | |
私のいる家の東方に窓があった 私は農家の二階に間借りして幾十日かを過す身であった 私は自分の起居に不自由の身をそこに運び、 ひたすら、健康の日を恋していたのである、 かがやく健康の美しさは私の希望であった 私は東方に追憶の瞬間を持つ 私の室の東方の窓はそこへの視野を展開している ハコネの連山は眺望の彼方にある 山脈の起伏は無言に昨日も今日も変りはないが ただ風に送られる雲の往来と空色の変化とを発 | |||
| 大学とその総長 | 会津八一 | 5分以内 | |
綜合大學を作るのに、まづもつて、何よりも大切なのは、よき總長を得ることだといふやうな意見を、最近何處かで見たが、これはとんでもない大まちがひの意見で、私は、びつくりしてしまつた。 | |||
| 無題Ⅱ | 北条民雄 | 5分以内 | |
この部屋には東と北とに窓がある。 | |||
| 空腹―― | 李箱 | 5分以内 | |
右手ニ菓子袋ガナイ ト云ツテ 左手ニ握ラレテアル菓子袋ヲ探シニ今来タ道ヲ五里モ逆戻リシタ × コノ手ハ化石シタ コノ手ハ今ハモウ何物モ所有シタクモナイ所有セルモノノ所有セルコトヲ感ジルコトヲモシナイ × 今落チツツアルモノガ雪ダトスレバ 今落チタ俺ノ涙ハ雪デアルベキダ 俺ノ内面ト外面ト コノコトノ系統デアルアラユル中間ラハ恐ロシク寒イ 左 右 コノ両側ノ手ラガオ互ノ義理ヲ | |||
| 感謝 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
野のはて夕暮雲かへりて しだいに落ちくる夕雲雀の 有心の調さへしづみゆけば かすかに頬うつ香ひありて 夜の闇頒ちて幕くだる。 | |||
| 愁思 | 山口芳光 | 5分以内 | |
秋晴は侘びしいねえ 遠いとおおい水平線の彼方が見透かされはせぬか 広いひろおおいお母さんの様な恋人の魂が感じられはせぬか ああ 秋晴は侘びしいね 涙のたまつた眸に 黒い喪服を着た恋人がチカ/\する | |||
| 紙魚こぼれ | 木暮理太郎 | 5分以内 | |
大田蜀山人の『半日閑話』の中に「信州浅間岳下奇談」と題して次の記事が出ている。 | |||
| 雪の化石1 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
北海道の奥地深く、標高千メートルの地点では、冬中気温は普通零下十度以下で、雪の結晶は顕微鏡下に、水晶の骨組のように繊細を極めた姿を顕している。 | |||
| 哀詞序 | 北村透谷 | 5分以内 | |
歓楽は長く留り難く、悲音は尽くる時を知らず。 | |||
| 診断 0:1 | 李箱 | 5分以内 | |
或る患者の容態に関する問題。 | |||
| 信姫 | 末吉安持 | 5分以内 | |
君が家はそもいづこか。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 ひどい嵐です。 | |||
| 再びこの人を見よ | 菱山修三 | 5分以内 | |
梶井基次郎氏が死んだ。 | |||
| 草花日記 | 伊藤左千夫 | 5分以内 | |
○九月十日 表具屋を呼びて是真筆朝顔の掛軸の表装仕直を命ず。 | |||
| 北越雪譜 | 山東京山 | 5分以内 | |
此書全部六巻、牧之老人が眠を駆の漫筆、梓を俟ざるの稿本[#「稿本」の左に「シタガキ」の注記]なり。 | |||
| 「愛と死」 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
「愛と死」が、読むものの心にあたたかく自然に触れてゆくところをもった作品であることはよくわかる。 | |||
| 不可能 | エミール・ヴェルハーレン | 5分以内 | |
人よ、攀ぢ難いあの山がいかに高いとも、 飛躍の念さへ切ならば、 恐れるなかれ不可能の、 金の駿馬をせめたてよ。 | |||
| 冬 | 森川義信 | 5分以内 | |
花の咲かない樹があつた 樹の下には小鳥の死んでゐる鳥籠が 鳥籠の揺れる窓は ひらく日もなく 硝子は曇つてゐた | |||
| 青年よ師を無数に択べ | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
美術面に於て、現存者から師を仰ぐことはなかなかむつかしい。 | |||
| 青鱚脚立釣 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
青鱚釣は例年八十八夜即ち五月上旬には釣れはじまる。 | |||
| 北海道の「俊寛」 | 小林多喜二 | 5分以内 | |
十一月の半ば過ぎると、もう北海道には雪が降る。 | |||
| 他山の石 | 成島柳北 | 5分以内 | |
※上子晩酌シテ酔ヘリ。 | |||
| 鉄のシャフト | 野村吉哉 | 5分以内 | |
ゴシゴシゴシキイキイゴシゴシ…… 俺の役目はでっかい鉄のシャフトを磨くのだ まっ赤に染まったどろどろの手袋の中で 感覚を失ってしまっている俺の手は 俺の全生命をこめて鉄のシャフトを磨くのだ ――捨値で買ったボロボロに腐りかけた幾万本の鉄のシャフトは 磨いて塗って幾十倍に売りつけられるのだ コンミッションの力で 新品としてスラスラ通って行くのだ 買うのは誰だ――やっぱり俺達だった 売った生命の代価 | |||
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