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5分以内で読める正岡子規の短編作品

青空文庫で公開されている正岡子規の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
あきまろに答ふ正岡子規
5分以内
「も」の字につきて質問に御答申候。
正岡子規
5分以内
○長い長い話をつづめていうと、昔天竺に閼伽衛奴国という国があって、そこの王を和奴和奴王というた、この王もこの国の民も非常に犬を愛する風であったがその国に一人の男があって王の愛犬を殺すという騒ぎが起った、その罪でもってこの者は死刑に処せられたばかりでなく、次の世には粟散辺土の日本という島の信州という寒い国の犬と生れ変った、ところが信州は山国で肴(さかな)などという者はないので、この犬は姨捨山へ往て、山に捨てられたのを喰うて生きて居るというような浅ましい境涯であった、しかるに八十八人目の姨を喰...
病牀瑣事正岡子規
5分以内
○我ながらなが/\しき病に飽きはてゝ、つれ/″\のやるかたなさに書読み物書くを人は我を善く勉めたりといふ。
正岡子規
5分以内
のぼる○空はうらゝかに風はあたゝかで、今日は天上に神様だちの舞踏会のあるといふ日の昼過、白い蝶と黄な蝶との二つが余念無く野辺に隠れんぼをして遊んで居る。
高尾紀行正岡子規
5分以内
旅は二日道連は二人旅行道具は足二本ときめて十二月七日朝例の翁を本郷に訪ふて小春のうかれありきを促せば風邪の鼻すゝりながら俳道修行に出でん事本望なりとて共に新宿さしてぞ急ぎける。
鎌倉一見の記正岡子規
5分以内
面白き朧月のゆふべ柴の戸を立ち出でゝそゞろにありけばまぼろしかと見ゆる往來のさまもなつかしながら都の街をはなれたるけしきのみ思ひやられて新橋までいそぎぬ。
夜寒十句正岡子規
5分以内
虚子を猿楽町に訪ひて夜に入りて帰途に就く。
すゞし正岡子規
5分以内
「すゞし」といふ語は「すが/\し」のつゞまりたるにやと覚ゆれど、意義稍(やや)変りておもに気候に関して用うる事となり、「涼」の字をあてはむるやうにはなりぬ。
夏の夜の音正岡子規
5分以内
時は明治卅二年七月十二日夜、処は上根岸の某邸の構内の最も奥の家、八畳の間の真中に病の牀を設けて南側の障子明け放せば上野おろしは闇の庭を吹いて枕辺の灯火を揺かす。
再び歌よみに与ふる書正岡子規
5分以内
貫之は下手な歌よみにて古今集はくだらぬ集に有之候。
東西南北序正岡子規
5分以内
鐵幹、歌を作らず。
字余りの和歌俳句正岡子規
5分以内
短歌三十一文字と定まりたるを三十二文字乃至三十六文字となし俳諧十七字と定まりたるを十八字乃至二十二三字にも作る事あり。
闇汁図解正岡子規
5分以内
一、時は明治卅二年十月二十一日午後四時過、處は保等登藝須發行所、人は初め七人、後十人半、半はマー坊なり。
九月十四日の朝正岡子規
5分以内
朝蚊帳の中で目が覚めた。
土達磨を毀つ辞正岡子規
5分以内
汝もといづくの辺土の山の土くれぞ。
飯待つ間正岡子規
5分以内
余は昔から朝飯を喰わぬ事にきめて居る故病人ながらも腹がへって昼飯を待ちかねるのは毎日の事である。
煩悶正岡子規
5分以内
時は午後八時頃、体温は卅八度五分位、腹も背も臀(しり)も皆痛む、アッ苦しいナ、痛いナ、アーアー人を馬鹿にして居るじゃないか、馬鹿、畜生、アッ痛、アッ痛、痛イ痛イ、寝返りしても痛いどころか、じっとして居ても痛いや。
正岡子規
5分以内
○先日徹夜をして翌晩は近頃にない安眠をした。
刺客蚊公之墓碑銘正岡子規
5分以内
田舎の蚊々、汝(なんじ)竹藪の奥に生れて、その親も知らず、昼は雪隠にひそみて伏兵となり、夜は臥床をくぐりて刺客となる、咄(とつ)汝の一身は総てこれ罪なり、人の血を吸ふは殺生罪なり、蚊帳の穴をくぐるは偸盗罪なり、耳のほとりにむらがりて、雷声をなすは妄語罪なり、酒の香をしたふて酔ふことを知らざるは、飲酒罪なり、汝五逆の罪を犯してなほ生を人界にぬすむは、そもそも何の心ぞ、あくまで血にふくれて、腹のさくるは自業自得なり、子をさして母をこまらせ親を苦しめて子をなかせたる罪の、今忽(たちま)ち報ひ来...
正岡子規
5分以内
○一つ橋外の学校の寄宿舎に居る時に、明日は三角術の試験だというので、ノートを広げてサイン、アルファ、タン、スィータスィータと読んで居るけれど少しも分らぬ。
権助の恋正岡子規
5分以内
夜半にふと眼をさますと縁側の処でガサガサガタと音がするから、飼犬のブチが眠られないで箱の中で騒いで居るのであろうと思うて見たが、どうもそうでない。
正岡子規
5分以内
○旅はなさけ、恥はかきずて、宿屋に著きて先づ飯盛女の品定め、水臭き味噌汁すすりながら、ここに遊君はありやといへば、ござりまする、片田舎とて侮り給はば思はぬ不覚を取り給ふべし、などいふ、今の世の中に旅といふもの可愛い子にはさせまじき者なり。
正岡子規
5分以内
○昔から名高い恋はいくらもあるがわれは就中八百屋お七の恋に同情を表するのだ。
雲の日記正岡子規
5分以内
明治卅一年十二月十五日朝晴れて障子を開く。
日光の紅葉正岡子規
5分以内
春の花は見るが野暮なり、秋の紅葉は見ぬが野暮なりと独り諺をこしらへて其言ひわけに今年は日光の紅葉狩にと思ひ付きぬ。
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