5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 或る時の詩 | 片山敏彦 | 5分以内 | |
心の嵐が今去つたところだ 熱い嵐の中で、つめたい心がこゞえて 獣になつて魂の野を 走りまはつてゐた。 | |||
| かの日の歌【一】 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
南の国の黄昏れ、 空は紅き笑ひを残して静かなり。 | |||
| 聖三稜玻璃 | 室生犀星 | 5分以内 | |
尊兄の詩篇に鋭角な玻璃状韻律を發見したのは極めて最近である。 | |||
| 懐 | 大江鉄麿 | 5分以内 | |
白樺の梢に冬眠は 引き裂くような雪肌を蒙古颪に冷めたくとぎすましている どんよりな雪雲に包まれた部落 彼方へずうと永く続き切っている地面 房々と綿の実ったような雪ころ 蹴ちらされた足跡が いとなけき者の 生活をしのぶ様に…… 「おっ母よ」 寒さに冷えきった体に 飯の空っぽにすいた胃袋をたたきのめしながら まるで木乃伊のように滑走った おっ母の乳下へかけずりよった つるし柿の様にしなびたおっ母の乳 | |||
| 坐辺師友 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
益友と交わることの有益を説き聞かせた者は孔子である。 | |||
| 文学史の第一着は出たり | 北村透谷 | 5分以内 | |
關根正直氏の手に成りたる「小説史稿」は兔に角日本文學史の第一着手なり。 | |||
| 料理も創作である | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
料理屋の料理にせよ、あるいは家庭の料理にせよ、それがうまくできるもできないも、要するに料理をする人の舌次第なのである。 | |||
| 唯物論とファッシズム | 戸坂潤 | 5分以内 | |
今日の日本の反動形態は、総てが日本型ファッシズムに集中していると見做すことが出来る。 | |||
| 書簡 山田邦子宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京代々木 発信地 小石川区指ヶ谷町 青鞜社 お手紙拝見いたしました。 | |||
| 「白秋詩集」序 | 北原白秋 | 5分以内 | |
詩は芸術の精華である。 | |||
| 春の日の怒 | 中原中也 | 5分以内 | |
田の中にテニスコートがありますかい? 春風です よろこびやがれ凡俗! 名詞の換言で日が暮れよう アスファルトの上は凡人がゆく 顔 顔 顔 石版刷のポスターに 木履の音は這ひ込まう | |||
| 日本趣味映画 | 溝口健二 | 5分以内 | |
今度私が泉鏡花氏の『日本橋』を映画化するに当つて、それが諸々方々から大分問題にされたものであつた。 | |||
| 『東洋自由新聞』第一号社説 | 中江兆民 | 5分以内 | |
吾儕のこの新聞紙を発兌するや、まさに以て海内三千五百万の兄弟とともに共に向上の真理を講求して、以て国家に報効するあらんと欲せんとするなり。 | |||
| 雅美ということ | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
獣は「人」のように「美」というものの世界を知らない。 | |||
| 不器男句集 | 吉岡禅寺洞 | 5分以内 | |
芝不器男君は、俳壇に流星のごとく現はれて流星のごとくに去つた、若き熱情の作家である。 | |||
| 燃えよ心 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
君にささぐる心のきほひ、 火と燃え肉は爛れおちぬ。 | |||
| ねたみ | 末吉安持 | 5分以内 | |
つぶやきぬ。 | |||
| 月下市街図 | 仲村渠 | 5分以内 | |
月はひろげた市街地図をうすく青塗りにする 僕は白チオクのちいさい残粒 コロコロ市街双六の上を転つてゆく白い骰子 転し手もない上りもない悲しい骰子 月に 内臓の赤い花花をみんな食べられてしまうた 蜉蝣の悲しいからだに落魄れてしまうた 帽子かむつて 僕はころがつてゆく軽石の骰子 | |||
| 影 | 北原白秋 | 5分以内 | |
山嶽ノ上ヲユク 雲ノ軽サ、 水ニウツル 山嶽ノカゲノ重サ。 | |||
| 不可入性 | 中原中也 | 5分以内 | |
自分の感情に自分で作用される奴は なんとまあ 伽藍なんだ 欲しくても 取つてはならぬ気もあります 好きと嫌ひで生きてゐる女には 一番明白なものが一番漠然たるものでした 空想は植物性です 女は空想なんです 女の一生は空想と現実との間隙の弁解で一杯です 取れといふ時は植物的な萎縮をし 取らなくても好いといへば煩悶し 取るなといへば闘牛師の夫を夢みます それから次の日の夕方に何といひました 「あなたはあ | |||
| 喫茶店にて | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
先日大阪の知人が訪ねて来たので、銀座の相当な喫茶店へ案内した。 | |||
| 冬・断章 | 森川義信 | 5分以内 | |
1 鴉は―― 異教徒だ 2 誰だ―― 坂の上で笛を鳴らして逃げたのは 母よ、もうラムプを消そう。 | |||
| ジンタ | 森川義信 | 5分以内 | |
ジンタは寂しい港町です 朔風にうらぶれた潮騒です 吐息のやうにとぎれては続きます 濡れてゐるやうに 泣いてゐるやうに ラツパ・たいこ・クラリオネツト ジンタは冬がやつて来た港町です 昨日の唄を 昨日の生活を 潮騒のやうに歌つて通ります | |||
| 貸借 | 柴田宵曲 | 5分以内 | |
如何なる富豪が、どれだけの金を費したにしても、自分の欲しい書物を悉く所有することは出来ない。 | |||
| 本質的な文学者 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
日本の文學に對して、僕は常に或る滿たされない不滿を持つて居た。 | |||
| 亜米利加 | 今野大力 | 5分以内 | |
アメリカは正義人道を看板にして 非道な国際を売ってしまった 排日は夢の日本に対するしくみだ、あなどりだ 夢も幻ももたない トラウベル、ホイットマンを理想の詩人に祭りあげたアメリカ人 資産の外にはのぞみもない彼等は 貧しい夢の日本なぞ用もない あたり前の成行きだ ああ、ただ悲しい事実がある それは偽られた同胞のクリスチャンだ アメリカが偉そうにするもんだから そうかしらと思って信じた それが一枚看板 | |||
| 帝室論緒言 | 飯田平作 | 5分以内 | |
我日本の政治に關して至大至重のものは帝室の外にある可らずと雖ども、世の政談家にして之を論ずる者甚だ稀なり。 | |||
| 交友録より | 室生犀星 | 5分以内 | |
萩原朔太郎 二十年の友。 | |||
| 書翰 | 横光利一 | 5分以内 | |
388 五月二十七日 東京都世田谷區北澤二ノ一四五より鎌倉二階堂三二五の川端康成宛(封書・原稿用紙三枚・ペン書・速達) 先日は僕こそ失禮。 | |||
| 手療法一則 | 荻野吟子 | 5分以内 | |
食物の事に就て、少し感じた事が有りますから貴婦人方に御噺し致しますが、今宮本さんから、段々の御噺しが有ツて、兒護婦の不注意より、子供が種々の者を飮み込み、夫れが爲めに大邊危險が有るとの事ですが、私が田舍に居りまする時分、之れに[#「之れに」はママ]就て實見した事が有りますから、夫れをば申し上げ樣と存じます、夫れは二歳斗りの子供が、文久錢とも云ふべき錢を呑んだのです、恰度私も其節其塲に居りましたが、 | |||
| ある男の死 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
A! 女学校では、当時有名な話でありました。 | |||
| 子に与ふ | 北一輝 | 5分以内 | |
遺書 大輝よ、此の経典は汝の知る如く父の刑死する迄、読誦せるものなり。 | |||
| 育て力づよく | 田村乙彦 | 5分以内 | |
食えぬだんに学校学校言うて と母は子を叱る 小学校の四年の吉三は 学校へ行っては先生に うちへかえればみんなにどなりまくられる 「今日は学校休んで薪をとって来い 子供じゃ言うても飯を食うからにゃ」 ぼろぼろ涙を流しながら えがま縄帯の腰につきさす吉三 子供までぼい使うてと親父は思うが どうにもならない 明日はまた病気でもないのに勝手に学校を休んだと先生に叱られるだろう吉三よ お前はそのほそい身体を | |||
| サガニー耕地より | 上里春生 | 5分以内 | |
二月半ばのそら、 酒室の呼吸を罩めて、風、 あまし、温かし 円ろかなるこの穹き 懐ろに、音もなく 彩雲ぞ、さすらふなる。 | |||
| 騎士と姫 | 末吉安持 | 5分以内 | |
春の弥生の夜は仄に 天地ひくゝ垂れあひて、 情のにほひいちめんに おぼろおぼろの花ぐもり、 精舎の壁の地獄絵も 温き霞を纏ふらむ。 | |||
| 美食多産期の腹構え | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
心のおもむくままに、いつも美味いものを食って、心の底から楽しんでみたい。 | |||
| 夜 | 仲村渠 | 5分以内 | |
いつたいどんな営みが始まつたのであらう 街 街は灯の暗号を残してかくれてしまふ いつたいどんな呼吸が始まつたのであらう 欅 欅は梢を伸ばして天空に身を捧げる | |||
| 贈物 | 仲村渠 | 5分以内 | |
幸ひに髪がふさふさと綺麗だから この頭蓋骨のなかに菫色の豆ランプをともし つれない恋人よ この美しい角燈を貴女の寝室へ贈らうと思ひます | |||
| 書翰 | 横光利一 | 5分以内 | |
43 九月二十日 兵庫縣神戸市外西灘村鍛冶屋七番中村嘉市方より東京市本郷駒込千駄木町三八槇瀬方の川端康成宛 いつかは來て下さつたさうですね。 | |||
| 生まれ変った赤坂離宮 | 中井正一 | 5分以内 | |
二つの足で立つようになるために、人間は二十万年もころんでは立ち、ころんでは立ちしたんだろう。 | |||
| 釣聖伝 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
幸田露伴博士は凝り屋で有名である。 | |||
| 「椿」序 | 田山花袋 | 5分以内 | |
最近五六年間に書いた小品を集めて『椿』といふのは、別に意味のあることではない。 | |||
| 風見 | 北原白秋 | 5分以内 | |
ほのぼのと軋むは 屋根の風見か、矢ぐるま、 まんじりともせぬわがこころ、 わかれた夜から、夜もすがら、 まだ、あかつきの空かけて、 きりやきり、きりやほろろ。 | |||
| 忙ノ説 | 成島柳北 | 5分以内 | |
※上子性甚ダ閑ヲ好ム。 | |||
| ひげ―― | 李箱 | 5分以内 | |
1 目ガアツテ居ナケレバナラナイ筈ノ場所ニハ森林デアル 笑ヒガ在ツテ居タ 2 人参 3 あめりかノ幽霊ハ水族館デアルガ非常ニ流麗デアル ソレハ陰欝デデモァルコトダ 4 渓流ニテ―― 乾燥シタ植物性デアル 秋 5 一小隊ノ軍人ガ東西ノ方向ヘト前進シタト云フコトハ 無意味ナコトデナケレバナラナイ 運動場ガ破裂シ亀裂スルバカリデアルカラ 6 三心円 7 粟ヲツメタめりけん袋 簡単ナ須臾ノ月夜デアツタ 8 | |||
| 白菊 | 伊藤左千夫 | 5分以内 | |
茅野停車場の十時五十分発上りに間に合うようにと、巌の温泉を出たのは朝の七時であった。 | |||
| 街衢ノ寒サ | 李箱 | 5分以内 | |
ねおんさいんハさつくすふおおんノ様ニ痩セテイル。 | |||
| 古江 | 高浜虚子 | 5分以内 | |
一 一人の女が鍋を洗つて居る。 | |||
| 手をさし延べよう! | 陀田勘助 | 5分以内 | |
食慾が針のように 空らっぽの胃を刺激する かつての日の満腹は夢のようだ 生きるために食うのか? 食うために生きるのか? どちらでもいい ここで議論は胃を満たさない おれたちは飢え渇えている 凧! 糸の切れた凧だ! 生存が切断される 同志よ おれたちは要求する 一握のめしを! 麺麭を! おれたちは食物を乞うのでない 生きてるゆえに 飢え渇えている者の要求だ おれたちは団結しよう! 生存を脅かされて | |||
| 老境 | 河井酔茗 | 5分以内 | |
吾老いぬれど 仙家に入らず 茶烟軽く 紅塵の裡に住む 柴門を守るは 吾家の月 竹窓に吹くは 隣家の風 人来れば 迎へて会ふ 人去れば 吾座にもどる 眠り足りて 夢なく 起きて 倦むことなし 昼には 昼に書くことあり 夜には 夜に語ることあり 世にあづけたる わが寿は 時来らば 世に返さむ 草の生命は わが生命より短く 樹の年輪は わが年輪より多し わが生命の一瞬 心眼明らかに 天人の | |||