砂書きの老人
上村松園
『砂書きの老人』は青空文庫で公開されている上村松園の短編作品。1,151文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,151文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | まだ私が八、九歳のころ京都の町々にいろいろな物売りや、もの乞いがやって来ていたが、その中に五十歳ぐらいのきたならしい爺さんが、絣木綿のぼろを纒って白の風変りな袴をつけ、皺くちゃな顔には半白の鬚など生やして門々を訪れてまわっていた。 |
初出 | |
底本 | 青眉抄・青眉抄拾遺 |
表記 | 新字新仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。