5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1,101-1,150件 / 全4,785件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 橋上 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
支那のある水郷地方。 | |||
| 小鰺釣 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
小アジ釣は誰にでもやれるのでファンが大分多い。 | |||
| 歓喜 | 中野鈴子 | 5分以内 | |
思っただけでも胸がおどる 裸一貫のわたしらが堂々と乗りこんでゆき おお このわたしら わたしらのタコだらけの手 真黒に焼けたおでこ ただ一つの心臓 二本の足 二本の腕に あらゆる権力と最上の美しさを打ちたてる日 働いて笑える 働いて肥える おお その日、その世界よ 思っただけでも胸がおどる | |||
| 泉 | 片山敏彦 | 5分以内 | |
われはわれを破らねばならぬ わがまことの情熱をはばむわが型を内からこはさねばならぬ。 | |||
| 肉親の章 | 李箱 | 5分以内 | |
私は24歳。 | |||
| イリイッチの長靴 | 佐藤武夫 | 5分以内 | |
イリイッチの長靴は十年を歩み続けた! ボロボロで、デコボコだ、破れかかっている。 | |||
| 倦怠者の持つ意志 | 中原中也 | 5分以内 | |
タタミの目 時計の音 一切が地に落ちた だが圧力はありません 舌がアレました ヘソを凝視めます 一切がニガミを帯びました だが反作用はありません 此の時 夏の日の海が現はれる! 思想と体が一緒に前進する 努力した意志ではないからです | |||
| (バルザック) | 中原中也 | 5分以内 | |
バルザック バルザック 腹の皮が収縮する 胃病は明治時代の病気らしい そんな退屈は嫌で嫌で 悟つたつて昂奮するさ 同時性が実在してたまるものか 空をみて 涙と仁丹 雨がまた降つて来る | |||
| 夭折した富永太郎 | 中原中也 | 5分以内 | |
ほつそりと、だが骨組はしつかりしてゐた、その躯幹の上に、小さな頭が載つかつてゐた。 | |||
| 釣 | ペーター・アルテンベルク | 5分以内 | |
「釣なんというものはさぞ退屈なものだろうと、わたしは思うよ。」こう云ったのはお嬢さんである。 | |||
| 秋の悲歎 | 富永太郎 | 5分以内 | |
私は透明な秋の薄暮の中に墜ちる。 | |||
| 沈め | 仲村渠 | 5分以内 | |
那覇港よ その海民よ 剽悍な気魄いまやなし ああ美しい贈りものを! 尾類が紅いどくを文身こむだらうよ 人魚の肌へ 鮫を、比目魚を、いらぶう、海豚を 市をめぐつて海の族が酔うて痴れて酔ひ痴れて おまへを誘ひにくるだらう 泡盛の匂ひを古酒を撒いて! 沈め沈め沈め海へ底へ おまへの市の石垣が魚城の砦に役立つ日が来た そこで午睡をするがよい! おまへの午睡に役立つ日が来た 海の中で黄いろ? 赤いろ? | |||
| 眼鏡 | 織田作之助 | 5分以内 | |
三年生になった途端に、道子は近視になった。 | |||
| 寺田寅彦 | 和辻哲郎 | 5分以内 | |
(昭和十一年) 寺田さんは有名な物理学者であるが、その研究の特徴は、日常身辺にありふれた事柄、具体的現実として我々の周囲に手近に見られるような事実の中に、本当に研究すべき問題を見出した点にあるという。 | |||
| 魯山人家蔵百選 序 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
私が鎌倉の山崎に窯を築き、製陶の事に懸命に係り出してからといふものは、勢の赴くところとでも云はうか、参考品としての古陶磁の蒐集が余儀なく一箇の大事になつた。 | |||
| 黒き素船 | 岩野泡鳴 | 5分以内 | |
黒き 素船 を 透かし見れば、 砂 に しやがめる 影 と まがひ、 沖 の 小島 の 薄き 見れば、 人 の 思ひに 沈む けはひ、 空 に 住へる 月 を 仰ぎ、 寂びし わが身 の 魂 と 見たり。 | |||
| 許南麒の詩のように | 中野鈴子 | 5分以内 | |
「詩とたたかいとは もはや 朝鮮において 区別出来ず たたかいと 詩とは もはや 朝鮮では二つのものではない 若し朝鮮の詩人の名のすべてを聞く人 愛国者の名を聞く人があったら すべての朝鮮の人民の名を のこらず 挙げよう」 (許南麒の詩) 我がサークルの仲間たち 田をおこす 土方をしている 洋服屋へ 通うている 下駄屋 古着屋 奨学資金で 大学にいるもの そして 刑務所にいる 我がサークルの仲 | |||
| 情智関係論 | 西周 | 5分以内 | |
前日嘗て心理を論じ、心の能力を分ちて、智情意の三大部となして説き、且智の能力は此前に之を略論したり。 | |||
| (上等兵安藤孝雄を憶ふ) | 森川義信 | 5分以内 | |
友よ お前は二十歳 ひととき朔北の風よりも疾く お前の額を貫ぬいて行つたものについては もう考へまい わたしは聞いた大きな秩序のなかに ただ はげしい意欲を お前の軍靴の音を わたしの力いつぱいの背のびではとどかない 流れよ幅広い苦悩のうねりよ 友よ二十歳の掌のなかで燃えたものよ | |||
| 一家 | 中野鈴子 | 5分以内 | |
わたしの祖先は代々が百姓であった 八町はなれた五万石の城下町 ゆきとどいた殿様のムチの下で這いまわった 少しのことに重いチョウバツ 百たたきの音が夜気を破った 天保に生まれた祖父はいつも言った 百姓のようなつらい仕事があろうか 味無いもの食って着るものも着ず 銭ものこらん 金づちの川流れだ わたしの父母は五人の子供を育てた 父母は子供を百姓にさせる気はなかった 二人の男の子は五つ六つから朝晩瀬 | |||
| 私と外国文学 | 田山花袋 | 5分以内 | |
一 私達が外国文学を研究する時分には、本がないので非常に困つたものである。 | |||
| 真実 | 北原白秋 | 5分以内 | |
自ラノ真実ヲ真実トスルコト、 金ヲ金トシ悲シムコト、 吹ク風ノオノレソヨギ、 薔薇ト野菜ノムキムキニ咲キ、 鳥ノ飛ビ、魚ノオヨギ、虫ノ匍フコト、 男ヲンナノツツマシク連レ添フコト、 ミナアハレナリ、シンジツニ。 | |||
| 随筆 藪柑子 | 小川正子 | 5分以内 | |
土井晩翠先生夫人に、初めてお目に懸つたのは、夫人が長島に御出でになられた昭和十年の秋であつたが、其の頃は私はまだ御目見得以下であつたので、直接に御話を伺つたり御接待に出たりしたのではなかつた。 | |||
| 港に沈んだ鉄片の希望 | 仲村渠 | 5分以内 | |
浚渫船はいづこの海を浚つてゐるのだらう 鉄片は沈んで沈んで港の底 眇の眸を覗かせるよ ああ気なげな空想を抱いてゐるぞ ねそべつた比目魚が吐きだす泡にぶらさがり ゆらゆら海面に昇つてゆく鉄片の願望よ おをい! 海上遠く、青空映す友だちよ 針魚よりも鋭い腰の短剣め! あいつの主人はランチを飛ばして海軍大尉の美男子だ 浮標めの自由な展望よ あいつは海と空の骰子だ あいつは燈台の横腹にさしこむ朝日の第一線 | |||
| 西部通信 | 中原中也 | 5分以内 | |
一 その日はカラリと晴れた、やはらかい日射しの、秋の一日だつた。 | |||
| 管見芭蕉翁 | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
すぐれた詩人といふものを見るに、同時に鋭い批評家であり、俊敏なジャーナリスト(時務を知る人)を兼ねてゐる。 | |||
| パステルの竜 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
これは上海滞在中、病間に訳したものである。 | |||
| 顔 | 李箱 | 5分以内 | |
ひもじい顔を見る。 | |||
| プロパガンダ | 加藤一夫 | 5分以内 | |
今こそは、凡てのものの目覚める時だ 黎明の空は既に白みはじめた。 | |||
| ねがひ | 仲村渠 | 5分以内 | |
あなたの白い手 冷くならんだ五指の甲でこの頬が打たれたい 落葉に敲かれるシルクハツトは悲しげである 凛乎と美しい反りで悲しげである 一座の花形 美少女の平手に敲かれる道化役の頬より悲しげである キヤフエの紳士 白皮の手套に敲かれる酔漢の頬より悲しげである ねがひは降りしきる落葉 素裸に立つ僕のからだは悲しげである | |||
| 悪夢 | 末吉安持 | 5分以内 | |
こは悪夢、あゝ神よ、 夢はふたたび見せざれな、 われには斯かる嫉み無し。 | |||
| 色のない旗 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
詩を作り、 人に示し、 笑って、自ら驕る ――ああ、此れ以外の 何を己れは覚えたであろう? この世で、これまで…… 城 左門 できるだけ、知らない顔を試るのだけれど、気にしないわけにはゆかない。 | |||
| 泣きながら眠った子 | 今野大力 | 5分以内 | |
何て騒々しい声だろう この場合の人間の泣声は決して同情に価しない あれはちいちゃい四つの女の子の泣声だが可愛そうにも考えられない ただうるさい 騒々しい 泣かないでくれればいい もう沢山だ 心の中でいくら 願ってみたって何にもならぬ 子供は少し熱があって からだがだるくって 消化不良のせいでもあるし 気分が悪いんだ、 どれを見てもきいてもいまいましいのだ、 よっぽどよっぽど 気分が変らない限り | |||
| ある時刻 | 原民喜 | 5分以内 | |
昼 わたしは熱があつて睡つてゐた。 | |||
| 第二芸術論について | 坂口安吾 | 5分以内 | |
近ごろ青年諸君からよく質問をうけることは俳句や短歌は芸術ですかといふことだ。 | |||
| 市川の桃花 | 伊藤左千夫 | 5分以内 | |
停車場で釣錢と往復切符と一所に市川桃林案内と云ふ紙を貰つて汽車へのツタ、ポカ/\暖い日であつたから三等車はこみ合つて暑かつたが二等車では謠本を廣げて首をふつて居る髯を見うけた。 | |||
| 哀歌 | 森川義信 | 5分以内 | |
枝を折るのは誰だらう あはただしく飛びたつ影は何であらう ふかい吃水のほとりから そこここの傷痕から ながれるものは流れつくし かつてあつたままに暮れていつた いちどゆけばもはや帰れない 歩みゆくものの遅速に 思ひをひそめ 想ひのかぎりをこめ いくたびこの頂に立つたことか しづかな推移に照り翳り 風影はどこまで暮れてゆくのか みづから哀しみを捉へて佇むと ふと こころの佗しい断面から わたしのな | |||
| 新憲法の解説 | 金森徳次郎 | 5分以内 | |
私は世にも珍らしい幸運者であつた。 | |||
| 烈婦 | 高田保 | 5分以内 | |
「世界情勢吟」と題して川柳一句をお取次ぎする。 | |||
| 目に見えない怪物 | 加藤道夫 | 5分以内 | |
戰後になつてから餘り見なくなつてしまつたが、學生時代には僕も隨分足繁く能樂堂に通つたものだ。 | |||
| 月原橙一郎 | 李箱 | 5分以内 | |
章魚ヲ始メテ食ベタ ノハ誰カ 鶏卵ヲ始メテ食ベタノハ誰カ 向シロ十分腹ガ空テイルニ違ヒナイ 石ト石トガ摺合イヲシ 長イ***ハ ヤハリ子供ガ出来ルラシイ 石ハ好キナ石ノトコロヘハ行ケナイ 私ノ路ノ前方ニ 一本ノ標杭ガ打ツテアル 私ノ不道徳ガ行刑サレテイル証據デアル 私ノ心ガ死ンデイル ト思ツテ私ノ肉体ハ動ク必要モアルマイト思ツタ 月ガ私ノ丸クナル背中ヲ恰モ 墓墳ヲ照ラス気持デアル コレガ | |||
| 京都人の夜景色 | 村山槐多 | 5分以内 | |
ま、綺麗やおへんかどうえ このたそがれの明るさや暗さや どうどつしやろ紫の空のいろ 空中に女の毛がからまる ま、見とみやすなよろしゆおすえな 西空がうつすらと薄紅い玻璃みたいに どうどつしやろえええなあ ほんまに綺麗えな、きらきらしてまぶしい 灯がとぼる、アーク燈も電気も提灯も ホイツスラーの薄ら明かりに あては立つて居る四条大橋 じつと北を見つめながら 虹の様に五色に霞んでるえ北山が 河原の | |||
| 手習鑑見物記 | 折口信夫 | 5分以内 | |
歌舞妓の春を謳歌するには、稍物寂しいが、其でも尚最後の花盛りに見呆けて愉しむことの出来る「手習鑑」昼夜通しの興行である。 | |||
| 蘭学事始再版之序 | 福沢諭吉 | 5分以内 | |
蘭学事始の原稿は素より杉田家に存して一本を秘蔵せしに、安政二年、江戸大地震の火災に焼失して、医友又門下生の中にも曾て之を謄写せし者なく、千載の遺憾として唯不幸を嘆ずるのみなりしが、旧幕府の末年に神田孝平氏が府下本郷通を散歩の折節、偶ま聖堂裏の露店に最と古びたる写本のあるを認め、手に取りて見れば紛れもなき蘭学事始にして、然かも※斎先生の親筆に係り門人大槻磐水先生に贈りたるものなり。 | |||
| 陶磁印六顆を紹介する | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
磁印、陶印取り混ぜ六顆をご紹介する。 | |||
| 堺水族館の歌 | 安西冬衛 | 5分以内 | |
(一) 都の花に魁けて 春足日をけふこゝに 明粧成りし水族館 東洋一の水族館 堺水族館は開かれぬ (二) 明治の帝行幸して 叡覧ありしあとゞころ 由緒も深き水族館 東洋一の水族館 堺水族館は開かれぬ (三) 大魚小魚鰭の数 集めてこゝに海の幸 綾うるはしき水族館 東洋一の水族館 堺水族館は開かれぬ (四) 造りなしたる海の宮 竜宮城もよそならず 雅び床しの水族館 東洋一の水族館 堺水 | |||
| オリムピヤ選手予選 | 長瀬金平 | 5分以内 | |
明治四十四年十一月十九日! 我が大東の健児が近く世界の体育競争場裡に於て鉄脚の勁さを試すべく、東京府下羽根田の運動場に於て国際予選の大競走を行つた日である。 | |||
| まよわし | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
わが思ふ女ありやなしや。 | |||
| 久野さんの死 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
最近私の心を大きく搏ったことは久野久子さんの死です。 | |||
| 春 | 森川義信 | 5分以内 | |
春の帽子を振らう。 | |||
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