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5分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
日本その日その日石川欣一
5分以内
一 先ず第一に現在の私がこの著述の訳者として適当なものであるかどうかを、私自身が疑っていることを申し上げます。
綜合大学の図書会津八一
5分以内
小泉八雲といへば、日本人の名であるし、日本人として東京の宅で死んでその全集は日本語で出版されてゐるが、父は英國のアイルランドの軍醫、母はギリシャのリウカヂアの娘、子供の時はフランスの叔母の手で育てられ、青年時代にアメリカへ渡つて文學者となり、日本へ來て出雲松江の中學教師となり、小泉といふ士族の家へ婿入りして、日本人になり、熊本の高校、東京帝大に轉任して英文學の講義をし、おしまひは早稻田へ來て亡くな
佛蘭西人の観たる鴎外先生永井荷風
5分以内
佛蘭西人アルベール・メーボン著今日の日本と云ふ書に著者が鴎外先生を上野博物館に訪問したる記事あり。
名もなき草小川未明
5分以内
名も知らない草に咲く、一茎の花は、無条件に美しいものである。
最後李箱
5分以内
林檎一個が墜ちた。
車室漢那浪笛
5分以内
一頭のやせ馬に、 ひかれゆく黒塗りのかた馬車。
三月三十日太宰治
5分以内
満洲のみなさま。
小杉未醒氏芥川竜之介
5分以内
一昨年の冬、香取秀真氏が手賀沼の鴨を御馳走した時、其処に居合せた天岡均一氏が、初対面の小杉未醒氏に、「小杉君、君の画は君に比べると、如何にも優しすぎるじゃないか」と、いきなり一拶を与えた事がある。
実悪役者を望む折口信夫
5分以内
大谷友右衛門は、松本幸四郎と共に、立役らしい本当の姿を持つた人だと思ひます。
恋しき最後の丘漢那浪笛
5分以内
その一 うら若かき頃の、悲しきあこがれ……… 草葉の息ふきかへす甘き香り、 艶はしき花の笑ひもながめて過ぎぬ、 木の間にさへずる、鳥の歌をきゝ、 悲しみは眼を閉ぢて、暫時やすらひもせし、 されど、とく新らしき悲しみに転りぬ、 何をもて、この闇を照さむ、 空を仰げば恐ろし……… いざさらば、独り琉球節の一曲を、 口笛にふるわせ、 うらやすき墓場のほとりにさ迷はむ、 そは音なき響きを(聞)かんとや…
新らしき婦人の男性観伊藤野枝
5分以内
世間には可成に女を知りぬいたつもりで、かれこれと女を批評する男が尠くないやうですが、それが大抵九分九厘迄は当つてゐないので、こちらの耳へは寧ろ滑稽に聞える位なものです。
ダダ音楽の歌詞中原中也
5分以内
ウハキはハミガキ ウハバミはウロコ 太陽が落ちて 太陽の世界が始つた[#「始つた」は底本では「始まつた」] テツポーは戸袋 ヒヨータンはキンチヤク 太陽が上つて 夜の世界が始つた オハグロは妖怪 下痢はトブクロ レイメイと日暮が直径を描いて ダダの世界が始つた (それを釈迦が眺めて それをキリストが感心する)
洞爺湖の伝説知里真志保
5分以内
虻田の村の酋長の妻が或る時突然病んで、どんなに加持祈祷しても験がなく、病は重くなるばかりだった。
水の上安西冬衛
5分以内
中央公会堂の赤煉瓦 緑青色の高裁のドーム 中洲の葉柳をかすめて とび去る水中翼船の渦巻から ムツとするような水苔の匂い。
来訪者のモデル伊庭心猿
5分以内
御成道のうさぎや主人、谷口喜作さんから「先生はいまタカちやんと君のことを書いてゐるさうですよ」と知らされたのは、まだ空襲もさう激しくならない、たしか昭和十八年の春頃だつたと覺えてゐる。
文章の音律泉鏡花
5分以内
近來の小説の文章は、餘程蕪雜になつたやうに考へられる、思想が大切であるのは言ふまでも無いが、粗笨な文章では思想が何んなに立派でも、讀者に通じはしまい、感じはしまいと思ふ。
日本の郷土芸能の為に折口信夫
5分以内
日本は、美しく清らかな郷土芸能の国である。
好奇心織田作之助
5分以内
殺された娘、美人、すくなくとも新聞の上では。
談片田山花袋
5分以内
さうですね、避暑についての話と言つても、別に面白いこともありませんね。
感謝下川儀太郎
5分以内
ふところには びた一文もない ここへ廻されたことも 誰れも知らないだらう 便りさえ 奪れている身だ 六日間 便器とカビと煤との あらゆる臭いにむされながら くさいめしを 無理につめ込んで 煤だらけの真っ黒い天井と にらめっこして生きた 七日目 ふと、独房までも つき抜ける声を聞いた 「ここに Sと云う男がきている筈ですが この本と金をやって下さい……」 思わず 俺は格子にすがった Hの声だ
魯山人作陶百影 序北大路魯山人
5分以内
私が陶器を自分で作る気になり、窯を自分の家に築き始めたのは昭和二年四月であり、窯が出来て第一回の製作を了り、初窯を試みたのはその年の十月の七日であるから、まだ至つて日の浅いことである。
光ノミ北原白秋
5分以内
日ハ光レリ、鏡ノ中ニ、 光ノミ照リカガヤケリ、 ソハアマリニ眩シ。
花巻農学校精神歌宮沢賢治
5分以内
(一)日ハ君臨シ カガヤキハ  白金ノアメ ソソギタリ  ワレラハ黒キ ツチニ俯シ  マコトノクサノ タネマケリ (二)日ハ君臨シ 穹窿ニ  ミナギリワタス 青ビカリ  ヒカリノアセヲ 感ズレバ  気圏ノキハミ 隈モナシ (三)日ハ君臨シ 玻璃ノマド  清澄ニシテ 寂カナリ  サアレマコトヲ 索メテハ  白亜ノ霧モ アビヌベシ (四)日ハ君臨シ カガヤキノ  太陽系ハ マヒルナリ  ケハシキ
御国座へ折口信夫
5分以内
芝居への注文が大分出る様ですから、私も尻馬に乗つて、御国座の事を申させて頂きます。
葬式の行列田中貢太郎
5分以内
鶴岡の城下に大場宇兵衛という武士があった。
人生のための芸術田山花袋
5分以内
人生の爲めの藝術を後藤宙外君は本誌の前號で説いて居る。
秋の暈織田作之助
5分以内
秋という字の下に心をつけて、愁と読ませるのは、誰がそうしたのか、いみじくも考えたと思う。
寒鮠の記佐藤垢石
5分以内
謹啓、余寒きびしくと申し上げ度く存じ候へ共、今年程暖かき例無之、お互に凌ぎよき春日に候。
AU MAGASIN DE NOUVEAUTES李箱
5分以内
四角の中の四角の中の四角の中の四角 の中の四角。
二人の子持ちになった労働者のおッ母あに贈る陀田勘助
5分以内
子持ちとなった労働者のおッ母あよ! 数万の大軍を率いてアルプスの険を突破した若いナポレオンには不可能がなかった。
砂をかむ坂口安吾
5分以内
五十ちかい年になってはじめて子ができるというのは戸惑うものである。
隻脚李箱
5分以内
松葉杖の長さも歳と共に長くなつていつた。
『愛国心』私はこう思う知里真志保
5分以内
知里真志保  アイヌ語もろくにわからぬ連中がマスコミの波に乗ってアイヌ研究を随筆化し、そのでたらめさにたえかねて私などがたまに真実をあばくと、やれ偏狭だの思い上がっているのだと袋だたきの目にあうのが現状だ。
『切支丹と旧エタ』について喜田貞吉
5分以内
本誌第一巻六号に「切支丹と旧穢多」と題して、榊原君の長崎からの通信を掲げたところが、東京中野局消印で「浦部きよし」という方から、「浦上村民は穢多ではない」との投書があった。
銭湯より帰る仲村渠
5分以内
仔どもや金貸しや先生や役人や痩せたのも太いのもいつしよくたに 汗や膏や表皮を流す裸のとき 裸の楽しいときをへて さて ふたゝび湯水のなかを産れるとき 豹 縞馬の身のやうな美しい毛皮なし また候 おれの襯衣 衣裳のなか おれの型に頭髪をとゝのへ 髯 眼鏡を貼附なし 「光」などくちに銜へ 立派やかひとりまへに成りすました ゆくさきは苗字ところ番地のしるされた 祖先が穴居時代なしたやうに おれの住む家に
感情喪失時代中原中也
5分以内
一 感情喪失時代  現代は、「不安の時代」だと云はれる。
「槐多の歌へる」序山本鼎
5分以内
槐多の詩集がとう/\出る。
告・原民喜熊平武二
5分以内
詩人と小説家の混血児原民喜。
先生三人太宰治
5分以内
けさ新聞紙上にて、文壇師弟間の、むかしながらのスパルタ的なる鞭の訓練ちらと垣覗きして、あれではお弟子が可愛さうだと、清潔の義憤、しかも、酸鼻といふ言葉に據つて辛くも表現できる一種凌壯の感覺に突き刺されて、あ、と小さい呼び聲、女の作家、中條百合子氏の、いちいち汚れなき抗議の文字、「文學に、何ぞ、この封建ふうの徒弟氣質、――」云々の、お言葉に接して、いまは猶豫の時に非ず、良き師持ちたるこの身の幸福を、
童話今野大力
5分以内
ある魂は玩具を抱きて眠ると言う しかも玩具とは、    せるろいど。
竹内浩三
5分以内
ぼくが 帰るとまもなく まだ八月に入ったばかりなのに 海はその表情を変えはじめた 白い歯をむき出して 大波小波を ぼくにぶっつける ぼくは 帰るとすぐに 誰もなぐさめてくれないので 海になぐさめてもらいにやってきた 海はじつにやさしくぼくを抱いてくれた 海へは毎日来ようと思った 秋は 海へまっ先にやってくる もう秋風なのだ 乾いた砂をふきあげる風だ ぼくは眼をほそめて海を見ておった 表情を変え
わなゝき末吉安持
5分以内
瞬時の夢の装飾も、 しかすがに彩映ゆれば、 紫の絹の帳、 永遠の生命ありと、 平和を守りいつきて、 心ある春の雨は、 軟らに音なく濺いで、 しのびに葉末を流れぬるか。
料理の妙味北大路魯山人
5分以内
美味い料理をしようと思ったら、その根本は食品材料を生かせばよい、それだけのことである。
歌舞妓芝居後ありや折口信夫
5分以内
音羽屋六代の主 尾上菊五郎歿す。
北原白秋
5分以内
夏の昼間の ひきがへる、 そなたは、なんで さびしいぞ。
伏兵仲村渠
5分以内
雨のなかに伏せつてゐた兵士らの群よ 青空へ五月へ 今 走りゆく兵士らの背に野は萌える
草と虫とそして種田山頭火
5分以内
いつからともなく、どこからともなく、秋が来た。
正直正太夫に期待す折口信夫
5分以内
寛政八年五月四日、伊勢古市の油屋で、山田の医師、孫福斎と言ふ者が、九人斬りをしたと言ふ騒動があつたと伝へられる。
『富嶽百景』序太宰治
5分以内
所收――「富嶽百景」「女生徒」「滿願」「駈込み訴へ」「女の決鬪」「走れメロス」「彼は昔の彼ならず」「ロマネスク」  明治四十二年の初夏に、本州の北端で生れた氣の弱い男の子が、それでも、人の手本にならなければならぬと氣取つて、さうして躓いて、躓いて、けれども、生きて在る限りは、一すぢの誇を持つてゐようと馬鹿な苦勞をしてゐるその事を、いちいち書きしたためて殘して置かうといふのが、私の仕事の全部のテエ
持ち味を生かす北大路魯山人
5分以内
生かすことは殺さないことである。
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