5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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窮理日記 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
十日動物教室の窓の下を通ると今洗ったらしい色々の骸骨がばらばらに笊(ざる)へ入れて干してある。 | |||
蛙の鳴声 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
何年頃であったか忘れてしまったが、先生の千駄木時代に、晩春のある日、一緒に音楽学校の演奏会に行った帰りに、上野の森をブラブラあるいて帰った。 | |||
春 | 太宰治 | 5分以内 | |
もう、三十七歳になります。 | |||
「侏儒の言葉」の序 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
「侏儒の言葉」は必しもわたしの思想を傳へるものではない。 | |||
しるこ | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
久保田万太郎君の「しるこ」のことを書いてゐるのを見、僕も亦(また)「しるこ」のことを書いて見たい欲望を感じた。 | |||
露訳短篇集の序 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
わたしの作品がロシア語に飜譯されると云ふことは勿論甚だ愉快です。 | |||
後世 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
私は知己を百代の後に待たうとしてゐるものではない。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 5分以内 | |
一、この一巻は六朝・唐・五代・宋・金・元・明・清の小説筆記の類から二百二十種の怪奇談を抄出した。 | |||
三十五氏 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
直木さん、いつまでも、三十一、三十二、三十三、三十四とするのときいたら、うんといつた。 | |||
作物の用意 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
私が作物に對する用意といふのは理窟はない、只好いものを書きたいといふ事のみです。 | |||
小説に用ふる天然 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
小説を作る上では――如何しても天然を用ゐぬ譯には行かないやうですね。 | |||
小説文体 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
僕は雅俗折衷も言文一致も、兩方やツて見るつもりだが、今まで經驗した所では、言文一致で書いたものは、少し離れて見て全躰の景色がぼうツと浮ぶ、文章だと近く眼の傍へすりつけて見て、景色がぢかに眼にうつる、言文一致でごた/\と細かく書いたものは、近くで見ては面白くないが、少し離れて全躰の上から見ると、其の場の景色が浮んで來る、油繪のやうなものであらうか、文章で書くとそれが近くで見てよく、全躰といふよりも、一筆々々に面白みがあるやうに思はれる、是れはどちらがいゝのだか惡いのだか、自分は兩方やツて見... | |||
貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
大正元年の秋海外の旅に出しより余の永井荷風先生に見えざる事既に久しく、昨年十月歸朝以來常にお目にかかり度くおもひながら、機を得ずして遂に今日に及びたりしが、この度「文明一周年の辭」を讀みて更に痛切に余の先生に見えざる事久しきをおもへり。 | |||
貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
「幻の繪馬」讀後の感想是非とも申述度存居候ひし處、先頃來健康勝れず臥床勝にて到底期日迄に書上げ候事覺束なく被存候まゝ、乍殘念今囘は御斷り申上候。 | |||
貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
政治家、實業家、役人、軍人、教育家、いろいろちがつた職業に從事してゐる第一流と呼ばれる人間に逢つても、頭の下る人は皆無に候處、兎角はきちがへた人間の多い小説の作家の中に、永井先生をみる事は欣喜至極に御座候。 | |||
貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
此の集收むるところの作品の過半は今日までに發表したる余の作品中最も厭ふべく忌むべきものと自おもへるところのものにしていづれは昨日の事の悔まれぬはなきが中にもかゝる作品を出せし事は就中余の不快とするところなり。 | |||
貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
大正元年の秋北米合衆國に渡り同三年の初夏の頃迄東部マサチュセツ州ケムブリツヂの學校町の下宿の二階に一年あまりを送つた間に書いたものを集めて一册とした。 | |||
ある探偵事件 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
数年前に「ボーヤ」と名づけた白毛の雄猫が病死してから以来しばらくわが家の縁側に猫というものの姿を見ない月日が流れた。 | |||
猿の顔 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
映画「マルガ」で猿の親子連れの現われる場面がある。 | |||
夜寒十句 | 正岡子規 | 5分以内 | |
虚子を猿楽町に訪ひて夜に入りて帰途に就く。 | |||
すゞし | 正岡子規 | 5分以内 | |
「すゞし」といふ語は「すが/\し」のつゞまりたるにやと覚ゆれど、意義稍(やや)変りておもに気候に関して用うる事となり、「涼」の字をあてはむるやうにはなりぬ。 | |||
夏の夜の音 | 正岡子規 | 5分以内 | |
時は明治卅二年七月十二日夜、処は上根岸の某邸の構内の最も奥の家、八畳の間の真中に病の牀を設けて南側の障子明け放せば上野おろしは闇の庭を吹いて枕辺の灯火を揺かす。 | |||
詩想 | 国木田独歩 | 5分以内 | |
丘の白雲大空に漂う白雲の一つあり。 | |||
断片(Ⅰ) | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
神保町から小川町の方へ行く途中で荷馬車のまわりに人だかりがしていた。 | |||
「一握の砂」序 | 藪野椋十 | 5分以内 | |
世の中には途法も無い仁もあるものぢや、歌集の序を書けとある、人もあらうに此の俺に新派の歌集の序を書けとぢや。 | |||
釈迢空 | 斎藤茂吉 | 5分以内 | |
歌人【本名】折口信夫【閲歴】明治二十年二月十一日、大阪市浪速區鴎町一丁目に生れた。 | |||
ドストイェフスキーに就いて | 片上伸 | 5分以内 | |
どんな人間でもその性格に皆多少の矛盾を有つてゐる。 | |||
鴉と唱歌 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
帝劇でドイツ映画「ブロンドの夢」というのを見た。 | |||
夢判断 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
友人が妙な夢を見たと云って話して聞かせた。 | |||
鬼火を追う武士 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
鶴岡城下の話であるが、某深更に一人の武士が田圃路を通っていると、焔のない火玉がふうわりと眼の前を通った。 | |||
義猫の塚 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
遠州の御前崎に西林院と云う寺があった。 | |||
首のない騎馬武者 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
越前の福井は元北の庄(しょう)と云っていたが、越前宰相結城秀康が封ぜられて福井と改めたもので、其の城址は市の中央になって、其処には松平侯爵邸、県庁、裁判所、県会議事堂などが建っている。 | |||
葬式の行列 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
鶴岡の城下に大場宇兵衛という武士があった。 | |||
狸と同棲する人妻 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
山形県最上郡豊田村に沓澤仁蔵と云う行商人があった。 | |||
狸と俳人 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
安永年間のことであった。 | |||
女仙 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
市ヶ谷の自証院の惣墓の中に、西応従徳と云う法名を彫った墓がある。 | |||
沼田の蚊帳 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
安政年間の事であった。 | |||
幽霊の衣裳 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
三代目尾上菊五郎は怪談劇の泰斗として知られていた。 | |||
『絵はがき』評 | 折口信夫 | 5分以内 | |
堀辰雄氏の創作集が七冊本になつて、叢刊せられる。 | |||
「自然を写す文章」 | 夏目漱石 | 5分以内 | |
自然を寫すのに、どういふ文體が宜いかといふ事は私には何とも言へない。 | |||
西洋にはない | 夏目漱石 | 5分以内 | |
俳諧の趣味ですか、西洋には有りませんな。 | |||
怪談覚帳 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
四手網俳優の木下がまだ田舎まわりの馬の脚であった時、夜、利根川の土手を歩いていると、むこうの方の川縁に時とすると黒い大きな物があがって、それが星あかりに怪しく見える。 | |||
「日本怪談全集」序 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
私が最初に怪談に筆をつけたのは、大正七年であつた。 | |||
終電車に乗る妖婆 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
怪談も生活様式の変化によって変化する。 | |||
再び歌よみに与ふる書 | 正岡子規 | 5分以内 | |
貫之は下手な歌よみにて古今集はくだらぬ集に有之候。 | |||
女人創造 | 太宰治 | 5分以内 | |
男と女は、ちがうものである。 | |||
豊島与志雄著『高尾ざんげ』解説 | 太宰治 | 5分以内 | |
私は先夜、眠られず、また、何の本も読みたくなくて、ある雑誌に載っていたヴァレリイの写真だけを一時間も、眺めていた。 | |||
市井喧争 | 太宰治 | 5分以内 | |
九月のはじめ、甲府からこの三鷹へ引越し、四日目の昼ごろ、百姓風俗の変な女が来て、この近所の百姓ですと嘘をついて、むりやり薔薇(ばら)を七本、押売りして、私は、贋物だということは、わかっていたが、私自身の卑屈な弱さから、断り切れず四円まきあげられ、あとでたいへん不愉快な思いをしたのであるが、それから、ひとつき経って十月のはじめ、私は、そのときの贋百姓の有様を小説に書いて、文章に手を入れていたら、ひょっこり庭へ、ごめん下さいまし、私は、このさきの温室から来ましたが、何か草花の球根でも、と言い... | |||
緒方氏を殺した者 | 太宰治 | 5分以内 | |
緒方氏の臨終は決して平和なものではなかったと聞いている。 | |||
弱者の糧 | 太宰治 | 5分以内 | |
映画を好む人には、弱虫が多い。 |