5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1,001-1,050件 / 全4,785件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 近作鉢の会に一言 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
料理は食器なしでは存在しないようです。 | |||
| 毛利孟夫に | 槙村浩 | 5分以内 | |
これやこの毛利孟夫 山間の獄にペンを撫し 戦いに病める君が身を養わんと 函数を釣り 積分にゆあみし ひねもす 土地と資本の 数字と 符号の 時空における 不統一の空隙を逍遥する 君のマルキシズムは かゝる隙間を埋むるに足れりど なお詩もて愛すべき膠着剤とせよ | |||
| 山の歓喜 | 河井酔茗 | 5分以内 | |
あらゆる山が歓んでゐる あらゆる山が語つてゐる あらゆる山が足ぶみして舞ふ、躍る あちらむく山と こちらむく山と 合つたり 離れたり 出てくる山と かくれる山と 低くなり 高くなり 家族のやうに親しい山と 他人のやうに疎い山と 遠くなり 近くなり あらゆる山が 山の日に歓喜し 山の愛にうなづき 今や 生のかがやきは 空いつぱいにひろがつてゐる | |||
| 白い独楽 | 仲村渠 | 5分以内 | |
白昼だから 秋だから 原つぱは白かつた 白昼だから 秋だから 空も白かつた 原つぱのまんなかでひとり 戸山学校の生徒が喇叭を吹いてゐた 赤いズボンはいて喇叭を吹いてゐた 白昼だから 秋だから 原つぱは廻つてゐた 白昼だから 秋だから 空も廻つてゐた 赤い心が澄んで廻つてゐた 喇叭を吹いて廻つてゐた | |||
| くつは虫 | 田山花袋 | 5分以内 | |
種族が異つても、国が異つても、文化が異つても、矢張人間だから、考へることが似たり寄つたりである。 | |||
| 弔辞(室生犀星) | 正宗白鳥 | 5分以内 | |
先夜室生犀星君の逝去を電話で最初に知らせて来た或る新聞記者は、同君についての私の感想を求めた。 | |||
| 挿絵と闘った話 | 夢野久作 | 5分以内 | |
「犬神博士」は私が何等の自信もないままに、突然福日社から頼まれたものです。 | |||
| おれの飛行船 | 陀田勘助 | 5分以内 | |
おれは白蟻のように噛み切ることはできない おれは飛行機のように軽快に空を飛ぶことはできない だが脳髄の中の空間に飛行船を遊歩させることはできる 現在の頁を空白に削りとられた者の前には 明日の希望が堂々と逍遥し始める のぞき窓からのぞき込む鋭い二つの目も 希望の青空を漂泊するおれの飛行船を のぞき得ないし、捕らえ得ないし、投獄し得ない。 | |||
| 詩と詩集 | 仲村渠 | 5分以内 | |
何よりも僕はその表題が好きだ。 | |||
| 学校 | 今野大力 | 5分以内 | |
教壇もない 机もない 椅子もない 教師の握る鞭もない この学校には粗末なベットがあり ベットは二十幾つも並んで ベットの上には 自分の肺をくさらせた青年がねている 一九三四年の日本の東京で 貧窮に 過労に 困苦に 生身の肺を病菌に喰わせて 遂に いく月も いく年も ここのベットにねたきりとなる。 | |||
| あきまろに答ふ | 正岡子規 | 5分以内 | |
「も」の字につきて質問に御答申候。 | |||
| (ツツケンドンに) | 中原中也 | 5分以内 | |
ツツケンドンに 女は言ひつぱなして出て行つた 襖の上に灰がみえる 眼窩の顛倒 鳥の羽斜に空へ!…… 対象の知れぬ寂しみ 神様はつまらぬものゝみをつくつた 盥の底の残り水 古いゴムマリ 十能が棄てられました 雀の声は何といふ生唾液だ! 雨はまだ降るだらうか インキ壺をのぞいてニブリ加減をみよう | |||
| 国分一太郎君の仕事 | 村山俊太郎 | 5分以内 | |
国分一太郎君が、私と親しくなったのは、昭和二年、同君が師範の三年で、私が師範の専攻科時代に始まる。 | |||
| 吝嗇家 | 三遊亭円朝 | 5分以内 | |
極吝嗇い仁が御座いまして、旦「小僧や。小「へえ。旦「お隣へ往てノ蚊帳の釣手を打つんだから鉄槌を貸して下さいと然う云つて借りて来い。小「へえ……往て参りました。旦「貸して呉れたか。小「アノお隣で、何の釘を打つんだと申しますから、蚊帳の釣手を打つんですから鉄釘で御座いませうと申しましたら、鉄と鉄との摺れ合ひで金槌が減るから貸せないと申しました。旦「ムーン然う吝嗇な奴だ……ぢやア宅のを出して使へ。 | |||
| 破壊 | 加藤一夫 | 5分以内 | |
未来に 黄金世界を 望むのではない ただ 現在の不合理を、破壊しようとするのだ 私はユートピアンではない ただ 衝動に聴く男だ 社会制度が 人間の意識を支配するが そして その故に 今の社会制度を 破壊するが さりとて 更に善き社会制度を 立てるのが 私の 唯一の そして究極の目的ではない まず 破壊するのだ すると新しい制度はおのずから生れるだろう 生命は流れる水 制度は 流れゆく水の路―溝 | |||
| 日まはり | 三好達治 | 5分以内 | |
橋の袂の日まはり 床屋の裏の日まはり 水車小屋の日まはり 交番の陰の日まはり 頽れた築地の上に聳える 路ばたの墓地の日まはり 丘の上の洒落た一つ家 そのまた上の 女學校の 寄宿舍の 庭の日まはり ああ日まはり 日まはり それは旺んな季節の洪水 七月 この海邊の町を不意打して この小さな町をとりかこみ 占領し 彼らの眞晝の凱歌をうたふ 日まはり 日まはり 彼方町はづれの踏切にも 此方天守の崩れた城址 | |||
| 醜面女人 | 今野大力 | 5分以内 | |
人間美学の深奥に いときらびやかなる女人の像は久遠である されど 醜面 白日のうちにさらけし 卑しき女人の相を見る こはこれけもののみにくさにあらず みにくしとも 蛇の如き呪いも見えず 人間のみの具有せる 暗愚なるものの像である | |||
| (ダダイストが大砲だのに) | 中原中也 | 5分以内 | |
ダダイストが大砲だのに 女が電柱にもたれて泣いてゐました リゾール石鹸を用意なさい それでも遂に私は愛されません 女はダダイストを 普通の形式で愛し得ません 私は如何せ恋なんかの上では 概念の愛で結構だと思つてゐますに 白状します―― だけど余りに多面体のダダイストは 言葉が一面的なのでだから女に警戒されます 理解は悲哀です 概念形式を齎しません | |||
| 寅彦の遺跡 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
高知へ着いた日に、すぐ寺田紀念館で、御親戚の方や、寅彦を敬愛する人たちと、座談会の準備がしてあった。 | |||
| 社日桜 | 河井寛次郎 | 5分以内 | |
社日桜というのは、町の西端れの田圃の中に突出している丘の突端の、社日さんの石碑の傍にあった。 | |||
| 悶悶日記 | 太宰治 | 5分以内 | |
月 日。 | |||
| 最低の古典 | 折口信夫 | 5分以内 | |
現代かなづかひがきまつたのはともかくめでたいことと思ふ。 | |||
| 獅子舞と石橋 | 折口信夫 | 5分以内 | |
能楽の獅子舞には、本式に、赤頭に獅子口の面をつけて出る石橋と、望月や内外詣のやうに、仮面の代りに扇をかづき、赤頭をつけるのとがある。 | |||
| 見ものは合邦辻 | 折口信夫 | 5分以内 | |
東京劇場の七月興行のよさは「合邦辻」のよさである。 | |||
| 充実した文章 | 田山花袋 | 5分以内 | |
私は思ふ、調子の惡い文章は書いても、無駄の多い文章は書き度くない、と。 | |||
| 新アラビヤ夜話 序 | 佐藤緑葉 | 5分以内 | |
スティーヴンスンは近代の英文學者中で最もよく吾が國に紹介された者の一人であるから、恐らく茲に其傳記などを詳説する必要はあるまい。 | |||
| 近日所感 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
朝鮮人あまた殺され その血百里の間に連なれり われ怒りて視る、何の慘虐ぞ | |||
| 若鮎の気品を食う | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
ぜいたくにと、ひと口に言っても、上には上、下には下の段々がある。 | |||
| (古る摺れた) | 中原中也 | 5分以内 | |
古る摺れた 外国の絵端書―― 唾液が余りに中性だ 雨あがりの街道を 歩いたが歩いたが 飴屋がめつからない 唯のセンチメントと思ひますか? ――額をみ給へ―― 一度は神も客観してやりました ――不合理にも存在価値はありませうよ だが不合理は僕につらい―― こんなに先端に速度のある 自棄 々々 々々 下駄の歯は 僕の重力を何といつて土に訴へます 「空は興味だが役に立たないことが淋しい ――精神の除 | |||
| Schreibe wie du sprichst | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
いつか小宮さんと同車した時、科学者などいわゆる文章の素人の人が書いたものの中には非常に面白いものがあるから、何か書いてみてはどうかと勧められたことがある。 | |||
| 「科学的」方法の適用されぬ場合 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
お茶のうまい出し方のような問題は、「科学的」方法を用いるとまことに簡単なことのように一寸思われる。 | |||
| 故社員の一言今尚精神 | 福沢諭吉 | 5分以内 | |
明治元年正月、伏見の変乱、前将軍慶喜公は軍艦に乗て東帰、次で諸方の官軍は問罪として東海東山の諸道より江戸に入り、関東の物論沸くが如く、怒て官兵に抗せんとする者あり、恐れて四方に遁逃する者あり。 | |||
| 薪能と呪師走の翁 | 折口信夫 | 5分以内 | |
久しく絶えてゐた薪能が復活して、こゝに再、恒例の行事となつたのは、近年のことである。 | |||
| 行倒の商売 | 三遊亭円朝 | 5分以内 | |
是は当今では出来ませぬが、昔時は行倒を商売にして居た者があります。 | |||
| 「毒と薬」序 | 田山花袋 | 5分以内 | |
三四年前からいろいろに思ひ悩んだ記録の一つで感じ得たところのものを決してすつかり書き得たとは思はないが、断片的にも静観の心地には浸つてゐるつもりである。 | |||
| 高館 | 森川義信 | 5分以内 | |
草深きなかに訪ねし 夢跡の寒きかなしさ 朽ち柵に倚れば仄かに 胸にしむ旅のうれひよ 緑濃きなかに見出でし 人の世のさぶしさ 夢を皆遠く流せし 北上が瞳にしみる。 | |||
| 村へ行く | 鶴彬 | 5分以内 | |
晴れわたる 秋の遠山は、らんじゅくした、女のらたい、ふっくらとした、山肌は、女の、いんこうのごとき、谷をきざむ。 | |||
| 『戦旗』創刊号巻頭詩 | 佐藤武夫 | 5分以内 | |
靡け高く俺らの旗! 凡ての工場の煙は消えろ 広塲へ! 広塲へ! 氾濫の俺らの力が波うつ ながい搾取と鞭の下で 誰が屈辱の涙をなめなかった? 誰がお前とお前の子のために起たなかった! おお! 苦闘の日の長い長いトンネルを思え ブルジョアの指す太陽を見ることなく 俺らの太陽に向って進んで行こう! 圧制の鞭には団結の斧で 示威で地上を揺がすのだ 街頭へ! 街頭へ! おお氾濫の力でメーデーに行け! (『戦 | |||
| 俺達の農民組合 | 今野大力 | 5分以内 | |
たとえ豊作であろうとなかろうと たとえ凶作であろうとなかろうと 彼達の為めに 地主達が共謀してこさえているブルジョア政府には どれだけのどんな対策があるか。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 ゆふべ、つくと直ぐに手紙を書き出しましたけれど、腰が痛んで気持が悪いので止めました。 | |||
| 新らしき悲しみにうつる時 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
うら若かき日の悲しきあこかれ―― 草葉の息吹きかへす甘き馨り、 艶はしき花の笑ひもながめて過ぎぬ。 | |||
| 水のほとりに | 三富朽葉 | 5分以内 | |
水の辺りに零れる 響ない真昼の樹魂。 | |||
| 炎天汗談 | 太宰治 | 5分以内 | |
暑いですね。 | |||
| 手紙 | 坂本竜馬 | 5分以内 | |
扨も/\人間の一世ハがてんの行ぬハ元よりの事、うんのわるいものハふろよりいでんとして、きんたまをつめわりて死ぬるものもあり。 | |||
| 金がきたら | 竹内浩三 | 5分以内 | |
金がきたら ゲタを買おう そう人のゲタばかり かりてはいられまい 金がきたら 花ビンを買おう 部屋のソウジもして 気持よくしよう 金がきたら ヤカンを買おう いくらお茶があっても 水茶はこまる 金がきたら パスを買おう すこし高いが 買わぬわけにもいくまい 金がきたら レコード入れを買おう いつ踏んで わってしまうかわらかない 金がきたら 金がきたら ボクは借金をはらわねばならない する | |||
| 序に代えて | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
私たちが料理をとやかく言ったり、美味い不味いを口にしますと、ぜいたくを言っているように聞えて困るのですが、私が言うのはそうじゃないのです。 | |||
| 十二花の雪 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
六華豊年の兆という言葉がある位、雪の結晶といえば六花ときまっているように思われているが、中には十二花のものもある。 | |||
| 連翹の花 | 新村出 | 5分以内 | |
私のすきな春の花に連翹の花がある。 | |||
| カピッツア争い | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
カピッツア教授といえば、英才雲と群る英国ケンブリッジ物理学界でも錚々たるものであった。 | |||
| 「ヴェニスに死す」解説 | 実吉捷郎 | 5分以内 | |
トオマス・マン(Thomas Mann, 1875-1955)は、ゆたかな天分を、きびしい不断の自己たんれんによって、みごとにみがきあげた結果、多くのすぐれた作品に開花させた芸術家として、近代ドイツ文学の最高峰とみなされている。 | |||
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。

