5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
春菜 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
郷里にゐる弟のところから、粗末な竹籠の小荷物が、押潰されたやうになつたまま送りとどけられて来た。 | |||
桜の花 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
桜こそは、春の花のうちで表現の最もすぐれたものの一つであります。 | |||
名文句 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
米国のボストンにペン先の製造業者がある。 | |||
まんりやう | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
夕方ふと見ると、植込の湿つぼい木かげで、真赤なまんりやうの実が、かすかに揺れてゐる。 | |||
贋物 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
村井吉兵衛が伊達家の入札で幾万円とかの骨董物を買込んだといふ噂を伝へ聞いた男が、「幾ら名器だつて何万円は高過ぎよう。 | |||
硯と殿様 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
犬養木堂の硯の話は、あの人の外交談や政治談よりはずつと有益だ。 | |||
古松研 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
先日硯と阿波侯についての話しを書いたが、姫路藩にも硯について逸話が一つある。 | |||
青磁の皿 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
故人小杉榲邨(すぎむら)博士の遺族から売りに出した正倉院の御物が世間を騒がせてゐるが、同院が東大寺所管時代の取締がいかにぞんざいであつたかを知るものは、かうした御物が小杉博士の遺族から持ち出されたといつて、単にそれだけで博士を疑ふのはまだ早いやうに思はれる。 | |||
酒 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
少し前の事だが、Kといふ若い法学士が夜更けて或(ある)料理屋の門を出た。 | |||
飲酒家 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
片山国嘉博士が名代の禁酒論者であるのは知らぬ者はない。 | |||
考城隍 | 蒲 松齢 | 5分以内 | |
予(聊斎志異の著者、蒲松齢)の姉の夫の祖父に宋公、諱を※(とう)といった者があった。 | |||
江戸の玩具 | 淡島寒月 | 5分以内 | |
浅草の飛んだり跳たり右は年代を寛政といふ人と文政頃といふ人とあり、原品は東海道亀山お化とて張子にて飛んだりと同様の製作にて、江戸黒船町辺にて鬻(ひさ)ぎをりしを後、助六に作り雷門前地内にて往来に蓆(むしろ)を敷きほんの手すさびに「これは雷門の定見世花川戸の助六飛んだりはねたり」と団十郎の声色を真似て売りをりし由にて、傘の飛ぶのが面白く評判となり、江戸名物となりけるとの事。 | |||
狢 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
幕末の話である。 | |||
怪譚小説の話 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
私は物を書く時、面白い構想が浮ばないとか、筋が纏(まと)まらないとかいうような場あいには、六朝小説を出して読む。 | |||
土俗玩具の話 | 淡島寒月 | 5分以内 | |
玩具と言えば単に好奇心を満足せしむる底のものに過ぎぬと思うは非常な誤りである。 | |||
我が宗教観 | 淡島寒月 | 5分以内 | |
御存じの通り私の父の椿岳は何んでも好きで、少しずつかじって見る人でありました。 | |||
月夜のあとさき | 津村信夫 | 5分以内 | |
「戸隠では、蕈(きのこ)と岩魚に手打蕎麦」私がこのように手帖に書きつけたのは、善光寺の町で知人からきかされたのによる。 | |||
曼珠沙華 | 斎藤茂吉 | 5分以内 | |
曼珠沙華は、紅い花が群生して、列をなして咲くことが多いので特に具合の好いものである。 | |||
鬼を追い払う夜 | 折口信夫 | 5分以内 | |
「福は内、鬼は外」と言うことを知って居ますか。 | |||
筆 | 斎藤茂吉 | 5分以内 | |
『書』のことになると、中華の人々は昔から偉い。 | |||
鯉 | 斎藤茂吉 | 5分以内 | |
大石田に来てから、最上川に大きな鯉が居るといふ話を一再ならず聞いた。 | |||
脱帽 | 斎藤茂吉 | 5分以内 | |
もうそろそろ体に汗のにじみ出るころであつたから、五月を過ぎてゐたとおもふ。 | |||
子規と野球 | 斎藤茂吉 | 5分以内 | |
私は七つのとき村の小学校に入つたが、それは明治廿一年であつた。 | |||
小鳥の如き我は | 宮本百合子 | 5分以内 | |
枯草のひしめき合うこの高原に次第次第に落ちかかる大火輪のとどろきはまことにおかすべからざるみ力と威厳をもって居る。 | |||
夜 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
青銅の扉に秘密を閉してもだせる夜の厳さよ!万物はかたずのみて闇に立ち迷う奇蹟をながめ故知らぬ暗示に胸をとどろかす偉なるかな!奇なるかな!生あるものは総てかく低唱しつつ厚き帳のかなた身じろぐ夜の精を見んと行手すかしつつさぐり見るなり無限の闇の広き宙には乾坤の敗者の歎きと勝者の鬨の声と石棺の底より過去を叫ぶ亡霊のうごめき奇しき形に其の音波を伝えつつ闇に生れ闇に... | |||
片すみにかがむ死の影 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
うす暗き片すみにかがむ死の影は夜の気の定まると共にその衣のひだをまし光をまし毒気をまして人間の心の臓をうかがいて迫る。 | |||
無題(三) | 宮本百合子 | 5分以内 | |
未練も容謝もない様に、天から真直な大雨が降って居る。 | |||
秋の夜 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
月そそぐいずの夜揺れ揺れて流れ行く光りの中に音もなく一人もだし立てば萌え出でし思いのかいわれ葉瑞木となりて空に冲る。 | |||
雨が降って居る | 宮本百合子 | 5分以内 | |
細い雨足で雨が降って居る。 | |||
無題(四) | 宮本百合子 | 5分以内 | |
私は絶えず本を読まなければならないと云う心持がして居る。 | |||
小説の予言者 | 折口信夫 | 5分以内 | |
私の知つた文學者には、豫言者だちの人と、饒舌家型の人とがあつて、著しい相違を見せてゐる。 | |||
『新訳源氏物語』初版の序 | 森鴎外 | 5分以内 | |
源氏物語を現代の口語に訳する必要がありましょうか。 | |||
「奈良」に遊びて | 宮本百合子 | 5分以内 | |
古代芸術の香高い所、そして美しい山水にかこまれた「奈良」という土地に対して、私はまあ、どれ位い憧憬の心を持っていた事でしょう。 | |||
男…は疲れている | 宮本百合子 | 5分以内 | |
現在の、特に日本の、不調和な社会状態のうちに生活しているわれわれ、殊に、外部的交渉をおおく持つ男性が、心的、物質的に疲労しているということは、否めない一つの事実でしょう。 | |||
私の本年の希望と計画 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
具体的のことは実際出来て見なければわかりませんが、今年は少し仕事が出来そうなので悦んで居ります。 | |||
四時の変化と関りのない書斎 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
特に夏期の書斎としての注文も思い当りません。 | |||
書斎の条件 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
空想のうちに描いている斯様ありたいと思う書斎の条件を並べます。 | |||
黒い驢馬と白い山羊 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
八月の十五日は、晴れた夜が多いのに、九月の十五夜は、いつも曇り勝だ。 | |||
露西亜の実生活 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
作家の生活費は収入で決まるソヴェト露西亜の実生活については種々反動的なデマゴーグが拡まっているが、実際内部へ入って見れば、年々状態は好くなって来るし、一九二八年――まして一九三三年の生産拡張五ヵ年計画が着手されてから、個人商人の激減と工場及び凡ての官公署内の組織が社会主義的ラインに依って非常に多くのものを清算し改造したために、各個人の実際生活が一方から見れば窮屈みたいだけれど、一方から見れば非常に合理的に営まれている。 | |||
「女人芸術」か「女人大衆」かの批判について | 宮本百合子 | 5分以内 | |
「女人芸術」という名をかえることには大いに賛成です。 | |||
ソヴェトの「労働者クラブ」 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
ソヴェト・ロシアには、「労働者クラブ」と云うものがある。 | |||
ゆがめられた純情 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
上海事変も満洲事変も戦争という点で少しも違いがありません。 | |||
今日の文章 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
文章というものも生きているものだから、時代の空気といつも微妙なつながりをもって動いていると思う。 | |||
「現代百婦人録」問合せに答えて | 宮本百合子 | 5分以内 | |
明治三十二年二月十三日東京市2東京市豊島区目白三ノ三五七〇3お茶の水4文学の仕事は好きではじめました。 | |||
『進み行く娘達へ』に寄せて | 宮本百合子 | 5分以内 | |
かなしい昔の母たちが最愛の娘のためにととのえてやる生涯の仕度は、幾重ねかの嫁入衣装と一ふりの懐剣とであった。 | |||
「播州平野」創作メモ | 宮本百合子 | 5分以内 | |
┌細君、小枝│七歳の伸┌富井行雄┤四つの健吉││百姓与田初五郎│└酒井「五兵衛さん」│石田重吉┐直次つや子└ひろ子└進三〔欄外に〕坂上夫妻友人の家┌──┐九月│五日│八日└──┘PolicemanMilitary Police下駄の音電燈カバーの細工汽車の中┌母登代... | |||
「風知草」創作メモ | 宮本百合子 | 5分以内 | |
重吉ひろ子富井行雄伸健吉小枝永田弁護士村上さん(鈴)清瀬さん(近)┌───────┐│山代弁護士││上野駅│吉岡(佐)│事務所│└───────┘十三日十四日電報海よ早くしずまれ。 | |||
生きるための恋愛 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
こういう質問が出ることはわたしたちに深く考えさせるものがあります。 | |||
選評 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
予選をとおった十八篇の原稿が回されてきた。 | |||
“生れた権利”をうばうな | 宮本百合子 | 5分以内 | |
今日の一般の人を心から考えさせた事件だと思います。 |