江戸の玩具
淡島寒月
『江戸の玩具』は青空文庫で公開されている淡島寒月の短編作品。1,862文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,862文字 |
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書き出し書出 | 浅草の飛んだり跳たり右は年代を寛政といふ人と文政頃といふ人とあり、原品は東海道亀山お化とて張子にて飛んだりと同様の製作にて、江戸黒船町辺にて鬻(ひさ)ぎをりしを後、助六に作り雷門前地内にて往来に蓆(むしろ)を敷きほんの手すさびに「これは雷門の定見世花川戸の助六飛んだりはねたり」と団十郎の声色を真似て売りをりし由にて、傘の飛ぶのが面白く評判となり、江戸名物となりけるとの事。 |
初出 | 「鳩笛 第三号」1925(大正14)年5月 |
底本 | 梵雲庵雑話 |
表記 | 新字旧仮名 |
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