露西亜の実生活
宮本百合子
『露西亜の実生活』は青空文庫で公開されている宮本百合子の短編作品。1,908文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,908文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 作家の生活費は収入で決まるソヴェト露西亜の実生活については種々反動的なデマゴーグが拡まっているが、実際内部へ入って見れば、年々状態は好くなって来るし、一九二八年――まして一九三三年の生産拡張五ヵ年計画が着手されてから、個人商人の激減と工場及び凡ての官公署内の組織が社会主義的ラインに依って非常に多くのものを清算し改造したために、各個人の実際生活が一方から見れば窮屈みたいだけれど、一方から見れば非常に合理的に営まれている。 |
初出 | 「時事新報」1930(昭和5)年11月13、14日号 |
底本 | 宮本百合子全集 第三十巻 |
表記 | 新字新仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。