5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 誤植 | 生田春月 | 5分以内 | |
我が生涯はあはれなる夢、 我れは世界の頁の上の一つの誤植なりき。 | |||
| 邂逅 | 北条民雄 | 5分以内 | |
高等科二年の多吉は、ある夕方、校門を出るとただ一人きりで家路に向つた。 | |||
| 若手歌舞妓への期待 | 折口信夫 | 5分以内 | |
歌舞妓びとも、殆完全に交替してしまつた。 | |||
| 雪の線路を歩いて | 後藤謙太郎 | 5分以内 | |
貧しさの為に俺は歩けり ひとすじの道 雪の線路を俺は歩けり 貧しさの為に歩ける俺には 火を吐きて 煙を挙げて 罵る如く 汽笛を鳴らして 走りゆくあの汽車が憎し 文明の利器なれども俺には憎し ひもじさの為に疲れて歩ける俺には それ食えがしに汽車の窓より 殻の弁当を投げつくる人の心が憎し とりわけて今 村を追われて歩ける俺には スチームに温められて 安らかに旅する人の心はなお憎し われ等が汗にてなり | |||
| 原民喜君を推す | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
數年前から漠然とこの頃の三田文學には人材が集つてゐるやうな氣がしてゐた。 | |||
| てのひら自伝 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
私は私の意志によって生れてきたわけではないので、父を選ぶことも、母を選ぶこともできなかった。 | |||
| 嵐の中で | 大石喜幸 | 5分以内 | |
嵐は今日も街々をかけずりまわっている 君は一度でもこの嵐の原因について 考えたことがあるんですか それよりも もっと もっと 大きい嵐について もっと現実的な 人と人とのつながりにおいて 人間個々において 人類全体において 水平線的な 風雨の原因について―― 嵐の日の何もできない一日を じっと反省の思惟にふけるがいい 君はきっと 希望の駿馬にまたがり 倫理の手綱をにぎることができるのだ 君はその | |||
| 国語の自在性 | 西田幾多郎 | 5分以内 | |
文化の発展には民族というものが基礎とならねばならぬ。 | |||
| 善夫孤独 | 金鍾漢 | 5分以内 | |
下関でうつた電報から ひねもす 朝鮮漬のにほひがしてならない そして 貴公はやつてきた ムカヘニコナイトマヒゴニナルゾ そして 貴公はやつてきた 天下大将軍のやうな顔をして そして 貴公はやつてきた ぶあつい手を にゆつとつき出した そして 私は案内した 天神の鳩に豆をやつた ふたりの背に 陽ざしがあたたかく 幼年の日が そこにあつた そして 私は案内した とんかつやの ふるぼけた暖簾をくぐ | |||
| 軽井沢より | 正宗白鳥 | 5分以内 | |
小川未明君へ。 | |||
| 深夜 | 三富朽葉 | 5分以内 | |
影と銀の乱れる夜へ 月は死葉を刈り立てる。 | |||
| 啄木と賢治 | 高村光太郎 | 5分以内 | |
○岩手県というところは一般の人が考えている以上にすばらしい地方だということが、来て住んでみるとだんだんよく分ってきました。 | |||
| 十八歳の花嫁 | 織田作之助 | 5分以内 | |
最近私の友人がたまたま休暇を得て戦地から帰って来た。 | |||
| 狐と狸 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
燕の恵王の墓の上に、一疋の狐と一疋の狸が棲んでいた。 | |||
| フランケンシュタイン | 宍戸儀一 | 5分以内 | |
この作品を書いたマリー・ウォルストンクラフト・シェリー(Mary Wallstoncraft Shelley)は、一七九七年に生れた。 | |||
| 純情小曲集 | 室生犀星 | 5分以内 | |
萩原の今ゐる二階家から本郷動坂あたりの町家の屋根が見え、木立を透いて赤い色の三角形の支那風な旗が、いつも行くごとに閃めいて見えた。 | |||
| 人狸同盟将に成らんとす | 柳田国男 | 5分以内 | |
狸の化けた憑いたは皆大いなる寃罪で、永い間人と狸との感情を疎遠せしめて居た主因は「カチ/\山童話」であつたと云ふことが、此頃漸く明瞭ならんとするのは自他の爲慶すべき傾向である。 | |||
| 文楽の光明 | 折口信夫 | 5分以内 | |
今の時期の日本人に、一番見せたく思はれるのは、文楽座の舞台が、最濃厚に持つてゐる愁ひの芸術である。 | |||
| 徒弟 | 今野大力 | 5分以内 | |
いち早く冬の来る北方の街頭に 寒い空ッ風が吹きまくる 或る朝 理髪師の徒弟は店先を掃いていた 店先に一本の街路樹があった 落葉は風になぶられてあちこちに吹きたまる 正直な徒弟は幾度もそれを掃いていた 時が過ぎる 徒弟は街路樹に登った 木葉はもう一枚も街路樹に残っていなかった 徒弟は街路樹をゆすぶり 箒ですっかり叩き落していた 五・一八 | |||
| 天に続く道 | 松本竣介 | 5分以内 | |
絵筆をかついで とぼとぼと 荒野の中をさまよへば 初めて知つた野中に 天に続いた道がある 自分の心に独りごといひながら 私は天に続いた道を行く | |||
| 新秋の記 | 木下夕爾 | 5分以内 | |
台所の片隅から吹いてくる あの風ももう秋だ 白い皿の 新豆腐のようにおどろきやすいこころよ 裏の林にきて しばらく夕焼をながめている 川瀬の音 秋風の音 子どものために わくら葉ひろつてふところにする わくら葉にも美しい夕焼がある もう走り穂がかぞえられ みちばたにこぼれ生えの刀豆も 青い莢を垂れている 一列にうす紅い実がならんでいる | |||
| 海 | 森川義信 | 5分以内 | |
貝がらのなかに五月の陽がたまつてゐる 砂の枕がくづれると ぼくはもはや海の上へ いたんだ心臓は波にさらはれ 青絹の野原をきのふの玩具がうごいてゆく | |||
| 線香の火 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
昔、寺田(寅彦)先生が、よく「線香の火を消さないように」という言葉を使われた。 | |||
| 詩への逸脱 | 有島武郎 | 5分以内 | |
私は嘗て詩を音樂に次ぐ最高位の藝術表現と云つたことがあつた。 | |||
| 字余りの和歌俳句 | 正岡子規 | 5分以内 | |
短歌三十一文字と定まりたるを三十二文字乃至三十六文字となし俳諧十七字と定まりたるを十八字乃至二十二三字にも作る事あり。 | |||
| 日本の小僧 | 三遊亭円朝 | 5分以内 | |
主「定吉や。定「へえお呼びなさいましたか。主「此の手紙を矢部の処へ持つて参れ、只置いて来れば宜いんだよ返事は入らないから、さア使賃に牡丹餅を遣らう。小「有がたう存じます。主「其処で食べるなよ、帰つて来てから食べなさいな。小「へえ、夫でも是を置いて参りますと、栄どんだの文どんが皆食べて終ひます。主「夫では何処か知れない所へ隠して置け。小「へえ宜しうございます…………何処へ隠さうな、アヽ台所へ置けば知 | |||
| 霊魂一元論 | 西周 | 5分以内 | |
靈魂爲質。 | |||
| 秋の日曜 | 中原中也 | 5分以内 | |
私の部屋の、窓越しに みえるのは、エヤ・サイン 軽くあがつた 二つの気球 青い空は金色に澄み、 そこから茸の薫りは生れ、 娘は生れ夢も生れる。 | |||
| 黄色い鋼鉄船 | 三岸好太郎 | 5分以内 | |
高い北の窓から朗かな光線が流れ、ストーブは居心地よく調節がとれた。 | |||
| 書道を誤らせる書道奨励会 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
書道展覧会など殆ど全部がといって差支えない今の書家風の書、すなわち手先の器用で作り上げる「書」形態は、筆調は体裁上、一寸見に本当の能書と変るところなきものかに見える。 | |||
| わが路ゆかむ | 三好達治 | 5分以内 | |
烏帽子見ゆ 四阿[#ルビの「あづま」は底本ではなし] 猫見ゆ 淺間見ゆ わが路ゆかむ 日の暮るるまで 鎗が嶺に よべ雪ふりぬ 草枕旅寢の夢を めざめて見れば 一の枝二の枝 三の枝にふれ 何の落葉か 地におつる音 いくひらの 殘りの落葉おつる音 落葉林に ひびかひにけり 黄金なす陽は落ちにけり はやもはや 雪の山山 藍にかげろふ 芋はこぶ 車の越ゆる峠路や 頬白ないて 秋の海見ゆ 岨路に | |||
| 暗い時間に | 片山敏彦 | 5分以内 | |
空には 燃える秋の星がある。 | |||
| 売文問答 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
編輯者 わたしの方の雑誌の来月号に何か書いて貰へないでせうか? 作家 駄目です。 | |||
| 飢餓の中から | 中野鈴子 | 5分以内 | |
腹は凹んで皮ばかりのようだ 口はほせからツバも出ない 目はかすんでものが見えぬ 三分作なのに地主はおしかけて来た 来年の年貢をよこせと そして 手をあわせて拝むわたしらを尻目にかけ 一粒のこらず かっさらって行った 毎日毎晩 わたしらは夢中で外へ這い出た キョロキョロになって吹雪の中をかけまわった 木の根をむしった 草の芽をかんだ 見つけ次第 犬猫を殺し奪い合って食った 腹がキリキリした ゲイ | |||
| 追悼記 | 原民喜 | 5分以内 | |
先頃、この四五年間の手紙を整理してゐると、井上五郎・澄田廣史・兒玉孤舟君など、故人になつた人の書簡が出て来て感慨を新たにされた。 | |||
| 方言について | 岸田国士 | 5分以内 | |
私は方言の専門的研究家ではないが、人一倍その魅力に惹きつけられる。 | |||
| 癩者 | 北条民雄 | 5分以内 | |
それを見たとたん、秋津栄三はがつくりと膝を折つてそのまま地べたへつき坐つてしまひさうになつた。 | |||
| 残像 | 森川義信 | 5分以内 | |
翳だけがささへてゐる あなたの重量から ゆめの耳もみえない 疲れのやうに羞んで よりそへば傷ついてゐる言葉たち どもつて吃つてわたしは じぶんの位置をかんがへる | |||
| 『三四郎』予告 | 夏目漱石 | 5分以内 | |
田舎の高等学校を卒業して東京の大学に這入つた三四郎が新しい空気に触れる、さうして同輩だの先輩だの若い女だのに接触して色々に動いて来る、手間は此空気のうちに是等の人間を放す丈である、あとは人間が勝手に泳いで、自ら波瀾が出来るだらうと思ふ、さうかうしてゐるうちに読者も作者も此空気にかぶれて是等の人間を知る様になる事と信ずる、もしかぶれ甲斐のしない空気で、知り栄のしない人間であつたら御互に不運と諦めるよ | |||
| 孤閨瞋火 | 山口芳光 | 5分以内 | |
瞑る………… 瞑ればまこと吾が病室 墓原めけり 薬瓶 詩書 軸 蛇皮線 経机 皆物言はぬ男性なり さあれ 昨夜つけ捨てし従妹の白粉紙にぞ 女気を覚え 吾一日緋桃の如くなまめけるなり | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 あなたは本当にひどいんですね。 | |||
| 鴎外記念館のこと | 永井荷風 | 5分以内 | |
森鴎外先生の記念館が先生の健在中その居邸の立つてゐた駒込千駄木町十九番地に建てられると云ふことで、わたくしは文京區※長井形卓三氏[#「井形卓三氏」は底本では「井形卓二氏」]、また建設委員會事務長代理中出忠勝氏の訪問を受けた。 | |||
| 産屋 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
男は河から蘆を切つて來て、女の爲に産屋を葺いた。 | |||
| 蕗の薹 | 新村出 | 5分以内 | |
十数年このかた冬から春へかけて蕗の薹を嗜食するやうになつたが、もとは確か咳嗽の薬だとか云つて亡き母がどこからか貰つて来たのを、塩からく烹させて食べたのから始まつたと思つてゐる。 | |||
| 短篇小説は何故不振か | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
短篇小説はなぜ不振か。 | |||
| 聚楽廻り | 羽田亨 | 5分以内 | |
古は皇城の域内後に豐公の聚樂第 ついで所司代配下の新屋敷 上京區にありながら下京區に屬す 三條通のまん中で京は上京と下京とに分れるなどと思つたら岩井君に笑はれものだ。 | |||
| 私生児の方言 | 柳田国男 | 5分以内 | |
前號以後に知り得たる二三の例。 | |||
| 表紙絵について | 芥川紗織 | 5分以内 | |
雑誌の表紙は始めてです。 | |||
| 寅彦の作品 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
明治大正の時代については、いろいろな見方もあるが、日本民族が、精神的の飛躍をした時代であることには、間違いがない。 | |||
| 世界怪談名作集 | 岡本綺堂 | 5分以内 | |
序 外国にも怪談は非常に多い。 | |||
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