死について

原民喜

『死について』は青空文庫で公開されている原民喜の短編作品。1,167文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。

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5分以内1,167文字
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書き出し

お前が凍てついた手で  最後のマツチを擦つたとき  焔はパツと透明な球体をつくり  清らかな優しい死の床が浮び上つた  誰かが死にかかつてゐる  誰かが死にかかつてゐる と、  お前の頬の薔薇は呟いた。

初出
底本日本の原爆文学1 原民喜
表記
新字旧仮名