国民の人格向上と科学技術
仁科芳雄
『国民の人格向上と科学技術 』は青空文庫で公開されている仁科芳雄の短編作品。1,431文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,431文字 |
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書き出し書出 | わが國はポツダム宣言受諾の結果,民主主義の平和國家として更生することとなつた.このことは今度の新憲法に具象化せられて居つて,人民のために人民が行ふ政體をとるのである.從つて人民各自の人格の高低はとりも直さず,我國の浮沈を決定するものに他ならない.ここに人格といふのは,道義心,性格,教養等を含めた全體の屬性を指すのである.然らばわが國民の人格の水準は今日どうであらうか.それは犯罪の詳しい統計を調べればすぐわかることであるが,それを俟つまでもなく毎日の各人の體驗が最も雄辯にこれを物... |
初出 | 「自然」1946(昭和21)年12月 |
底本 | 自然 300号記念増刊 総収録 仁科芳雄・湯川秀樹・朝永振一郎・坂田昌一 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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