たんぽぽとおれの感傷
陀田勘助
『たんぽぽとおれの感傷』は青空文庫で公開されている陀田勘助の短編作品。225文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 225文字 |
| 人気 | 255PV |
| 書き出し書出 | 春の訪れをまっ先に知らせてくれた 黄色に輝くたんぽぽの花よ、 いま恍惚と夢見るように まっしろな球形の頭を微風になびかして 音もなくふっわりと羽蟻のごとく飛びゆく数々の種子は 青空の彼方へ 飛び行く種子よ! 周囲に呻吟するおれの希望を、思想を 雁のごとく伝波せよ そして来たるべき春に 雨・風・嵐に打ち勝って 工場の屋根に、野原に、ビルディングの窓に 鮮やかな黄色な花を開け! (獄中から鶴巻盛一宛書 |
| 初出 | |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一) |
| 表記 |
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