青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 風流旅行 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 一ヶ月あまりは、またそれで旅に暮しても十分とおもつてゐたのに、私は迂闊にも自分が再び相当の飲酒者に立ち戻つてゐたのを忘れてゐた為に、二三ヶ所をわたり歩いて未だ二週間も経たぬ間に、もう国元へ電報を打たなければならぬ状態だつた。 | |||
| 船の中の鼠 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 都を遠く離れた或る片田舎の森蔭で、その頃私は三人の友達と共にジヤガイモや唐もろこしを盗んで、憐れな命をつないで居りました。 | |||
| 変装綺譚 | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 図書館を出て来たところであつた、たゞひとりの私は――。 | |||
| 街角 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 郊外に間借りをしてゐた森野が或る夕方ステツキをグル/\回しながら散歩してゐると、停車場のちかくで、ひとりの美しい婦人に呼びかけられた。 | |||
| 真夏の朝のひとゝき | 牧野信一 | 30分以内 | |
芝区で、二本榎の谷間に部屋を借りてゐた。 | |||
| まぼろし | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 和やかな初夏の海辺には微風の気合ひも感ぜられなかつた。 | |||
| 武者窓日記 | 牧野信一 | 60分以内 | |
たとへこの身は千里の山河を隔てようとも魂は離れはせぬぞよ。 | |||
| 山男と男装の美女 | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 糧食庫に狐や鼬が現れるので、事務所の壁には空弾を込めた大型の短銃が三つばかり何時でも用意してあつたが、事務員の僕と、タイピストのミツキイは、狐や鼬に備へるためではなく、夫々一挺宛の短銃を腰帯の間に備へるのを忘れたことはなかつた。 | |||
| 夜見の巻 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 私は夏の中頃から、鬼涙村の宇土酒造所に客となつて膜翅類の採集に耽つてゐた。 | |||
| 夜の奇蹟 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 海辺の連中は雨が降ると皆な池部の家に集まるのが慣ひだつた。 | |||
| 裸虫抄 | 牧野信一 | 30分以内 | |
横須賀にゐる妹(彼の妻の)のところで、当分彼の息子をあづかりたいと云つて寄越したのである。 | |||
| 露路の友 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 おそく帰る時には兵野は玄関からでなしに、庭をまはつて椽側から入る習慣だつたが、その晩は余程烈しく泥酔してゐたと見へて、雨戸を閉めるのを忘れたと見へる。 | |||
| R漁場と都の酒場で | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 停車場へ小包を出しに行き、私は帰りを、裏山へ向ふ野良路をたどり、待ち構へてゐた者のやうにふところから「シノン物語」といふ作者不明の絵本をとり出すと、それらの壮烈な戦争絵を見て吾を忘れ、誰はゞかることも要らぬ大きな声を張りあげて朗読しながら歩いてゐた。 | |||
| サクラの花びら | 牧野信一 | 1時間〜 | |
一 テオドル・ルーズベルトが、一九〇二年に大統領の覇権を獲得して、九年までの二期、その前後に於けるW・マツキンレイ及びW・H・タフト――彼等三者の数年間にわたる激しい争覇戦は、北米政戦史の花吹雪と謳はれて、今尚機会のあるごとに多くの人々に噂をのこしてゐるものであるが、――丁度その時代に恰もそれらの三代表の鼎立に伴れて、ワシントン、フイラデルヒア、ハーバードの三大学蹴球争覇戦が、中部地方の人気を | |||
| ゾイラス | 牧野信一 | 60分以内 | |
海の遠鳴りをきゝながら私は、手風琴を弾いてゐた。 | |||
| タンタレスの春 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 その頃ナンシーは、土曜から日曜にかけて毎週きまつて私を横浜から訪れて、私に従つて日本語を習ふのだと称してゐた。 | |||
| ダイアナの馬 | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 二度つゞけて土曜日が雨だつた。 | |||
| ダニューヴの花嫁 | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 白雲は尽くる時無からん、白雲は尽くる時無からん……白雲は――。 | |||
| 客居偶録 | 北村透谷 | 10分以内 | |
其一 旅心 暫らく都門熱閙の地を離れて、身を閑寂たる漁村に投ず。 | |||
| 一ノ倉沢南稜 | 松濤明 | 5分以内 | |
パーティ 丹羽(正吉)、松濤 昭和十六年六月八日 土合(六・〇〇)―南稜テラス(八・一〇~八・三〇)―一ノ倉尾根のピーク(一四・〇〇~一四・二〇)―土合(一七・〇〇) テラスに揃ってキジを撃ち、ここでアンザイレンしておもむろに取り付く。 | |||
| 行乞記 | 種田山頭火 | 60分以内 | |
十二月廿八日 曇、雨、どしや降り、春日へ、そして熊本へ。 | |||
| 行乞記 | 種田山頭火 | 1時間〜 | |
死をまへの木の葉そよぐなり 陽を吸ふ 死ぬる夜の雪ふりつもる 生死のなかの雪ふりしきる 十二月廿二日 晴、汽車で五里、味取、星子宅。 | |||
| 行乞記 | 種田山頭火 | 1時間〜 | |
鶏肋抄 □霰、鉢の子にも(改作) □山へ空へ摩訶般若波羅密多心経(再録) □旅の法衣は吹きまくる風にまかす(〃) 雪中行乞 □雪の法衣の重うなる(〃) □このいたゞきのしぐれにたゝずむ(〃) □ふりかへる山はぐれて(〃) ―――― □水は澄みわたるいもりいもりをいだき □住みなれて筧あふれる 鶏肋集(追加) □青草に寝ころべば青空がある □人の子竹の子ぐいぐい伸びろ(酒壺洞君 | |||
| 八ガ岳大門沢 | 松濤明 | 5分以内 | |
松濤明 単独 昭和十六年八月十一日 曇時々雨 清里(七・四〇)―大門沢本流(一一・〇〇)―バットレス下(一三・二〇)―リッジ(一三・五〇~一四・〇〇)―赤岳北峰(一四・二五~一四・三〇)―清里(一六・三五) 甲府で駅弁を買いそこね、小淵沢のチャチなチラシで朝食をしたため、初めから終りまで顎を出した一日。 | |||
| 塩原多助旅日記 | 三遊亭円朝 | 30分以内 | |
いや是は若林先生、さア此方へお這入んなさい。 | |||
| 娘煙術師 | 国枝史郎 | 1時間〜 | |
楽書きをする女 京都所司代の番士のお長屋の、茶色の土塀へ墨黒々と、楽書きをしている女があった。 | |||
| 「罪と罰」の殺人罪 | 北村透谷 | 10分以内 | |
不知庵主人の譯に成りし罪と罰に對する批評仲々に盛なりとは聞けるが、病氣其他の事ありて余が今日までに見たるは僅に四五種のみ、而して其中にも學海先生が國民の友に掲げられし評文は特に見目立ちて見えぬ。 | |||
| ラガド大学参観記 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 往来で騒いでゐる声が何うも自分を呼んでゐるらしく思はれるので私は、ペンを擱いて、手の平を耳の後ろに翳した。 | |||
| スプリングコート | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 丘を隔てた海の上から、汽船の笛が鳴り渡つて来た。 | |||
| F村での春 | 牧野信一 | 60分以内 | |
夜、眠れないと云つても樽野のは、それだけ昼間熟睡するからなので、神経衰弱といふわけではなかつた。 | |||
| 雪景色 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 滝は、あまり創作(小説)のことばかり想つてゐるのが重苦しくなつたのでスケツチ箱をさげて散歩に出かけた。 | |||
| 山を越えて | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 彼女等の夫々の父親からの依頼で二人の娘をそちらへおくることになつたから、彼女等を夫々オフイスの一員に加へて貰ひたい、詳しいことは当人達からきいての上で、山の見学を望んでゐる二人の幼い学生達に能ふだけの満足を与へて欲しい――。 | |||
| 山彦の街 | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 哄笑の声が一勢に挙つたかと思ふと、罵り合ひが始まつてゐる――鳥のやうな声で絶叫する者がある、女の悲鳴が耳をつんざくばかりに聞えたかと思ふと、男の楽し気な合唱が始まつてゐる――殴れ! とか、つまみ出してしまへ! とか、そんな凄まじい声がして、 「あゝ、痛いツ!」 「御免だ……」 「救けて呉れ!」 そんな悲鳴が挙つたりするので、これは容易ならぬ事件が起つたのか! と思つて誰しもちよいと立止つ | |||
| 籔のほとり | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 どうして此処の座敷の欄間にはあのやうな扇があんな風に五つも六つもかゝげてあるんだらう! 装飾の意味にしてはあくどすぎる! 何となくわけあり気に見えるではないか? それにしてもあれは一体何に使ふものなのだらうか? 扇子には違ひないが、あれを扇子に使ふ者は仁王より他にはあるまい! 樽野は祖母の家に来る毎によくそんなことを思つたことがあるが、別段誰に訊ねようともしなかつた。 | |||
| 昔の歌留多 | 牧野信一 | 30分以内 | |
三月もかゝると云はれてゐる病院へ滝は、毎日、日暮時に通つてゐた。 | |||
| 円卓子での話 | 牧野信一 | 1時間〜 | |
一 彼の昨日の今日である、樽野の――。 | |||
| 貧しき日録 | 牧野信一 | 60分以内 | |
こゝは首都の郊外である。 | |||
| 舞踏会余話 | 牧野信一 | 30分以内 | |
川の向ひ側の山裾の芝原では、恰度山の神様の祭りの野宴がはじまるところでした。 | |||
| 冬の風鈴 | 牧野信一 | 30分以内 | |
三月六日 前日中に脱稿してしまはうと思つてゐた筈の小説が、おそらく五分の一もまとまつてはゐなかつた。 | |||
| 陽に酔つた風景 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 鶴子からの手紙だつたので彼は、勇んでY村行の軽便鉄道に乗つた。 | |||
| 晩春の健康 | 牧野信一 | 30分以内 | |
羽根蒲団の上に寝ころんでゐるやうだ――などゝ私は思つた位でした。 | |||
| 夏ちかきころ | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 あいつの本箱には、黒い背中を縦に此方向きにした何十冊とも数知れない学生時代のノート・ブツクが未だに、何年も前から麗々と詰つてゐる。 | |||
| 渚 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 「まア随分暫らくでしたね。それで何日此方へ帰つたの?」 河村の小母さんは、何の挨拶もなく庭口からのつそりと現れた純吉を見つけて、持前の機嫌の好さで叱るやうに訊ねた。 | |||
| 毒気 | 牧野信一 | 1時間〜 | |
一 「傍の者までがいらいらして来る。」 私が、毎日あまりに所在なく退屈さうに碌々としてゐるので、母も、相当の迷惑をおしかくしながら、私のために気の毒がるやうにそんなことを云つた。 | |||
| 鶴がゐた家 | 牧野信一 | 60分以内 | |
一 母がゐる町の近くに帰つたが母と同じ家に住む要もなく、何処にゐても自由であり、それなのに、何故自分は今までの都にとゞまらなかつたのか? でなければ、何故、常々憧れてゐる妻を伴つての長い旅路にたゝなかつたのか、それにも何の妨げもなかつたのに――? 何故、初めての眼新しい刺激のある何処かの地に住はうとはしなかつたのか、何か仄かな明るさを感じさせるのはそのことだけだつたが――? 樽野は稍ともすれ | |||
| 父の百ヶ日前後 | 牧野信一 | 1時間〜 | |
一 彼が、単独で清友亭を訪れたのはそれが始めてだつた。 | |||
| 蝉 | 牧野信一 | 60分以内 | |
「あたしは酔ツぱらひには慣れてゐるから夜がどんなに遅くならうと、どんなにあなたが騒がうと今更何とも思はないが――」 周子は、そんな前置きをした後に夫の滝野に詰つた。 | |||
| 西瓜喰ふ人 | 牧野信一 | 60分以内 | |
滝が仕事を口にしはじめて、余等の交際に少なからぬ変化が現れて以来、思へば最早大分の月日が経つてゐる。 | |||
| 再婚 | 牧野信一 | 5分以内 | |
こんな芝居を観に来るんぢやなかつた――と夫は後悔した。 | |||
| 競馬の日 | 牧野信一 | 30分以内 | |
一 眠つても眠つても眠り足りないやうな果しもなくぼんやりした頭を醒すために私は、屡々いろいろな手段を講じる。 | |||