渚

牧野信一

『渚』は青空文庫で公開されている牧野信一の短編作品。5,892文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。

文字数
30分以内5,892文字
人気
0PV
書き出し

一 「まア随分暫らくでしたね。それで何日此方へ帰つたの?」  河村の小母さんは、何の挨拶もなく庭口からのつそりと現れた純吉を見つけて、持前の機嫌の好さで叱るやうに訊ねた。

初出「サンデー毎日 第三巻第二十九号」大阪毎日新聞社、1924(大正13)年7月1日
底本牧野信一全集第二巻
表記
新字旧仮名