籔のほとり
牧野信一
『籔のほとり』は青空文庫で公開されている牧野信一の中編作品。15,658文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
| 文字数 | 60分以内 15,658文字 |
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| 書き出し書出 | 一 どうして此処の座敷の欄間にはあのやうな扇があんな風に五つも六つもかゝげてあるんだらう! 装飾の意味にしてはあくどすぎる! 何となくわけあり気に見えるではないか? それにしてもあれは一体何に使ふものなのだらうか? 扇子には違ひないが、あれを扇子に使ふ者は仁王より他にはあるまい! 樽野は祖母の家に来る毎によくそんなことを思つたことがあるが、別段誰に訊ねようともしなかつた。 |
| 初出 | 「新潮 第二十四巻第七号(七月号)」新潮社、1927(昭和2)年7月1日 |
| 底本 | 牧野信一全集第三巻 |
| 表記 |
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