10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
751-800件 / 全2,294件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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気質と文章 | 南部修太郎 | 10分以内 | |
「文は人なり。 | |||
龍と詩人 | 宮沢賢治 | 10分以内 | |
龍のチャーナタは洞のなかへさして來る上げ潮からからだをうねり出した。 | |||
街の底 | 横光利一 | 10分以内 | |
その街角には靴屋があった。 | |||
母への追慕 | 上村松園 | 10分以内 | |
父の顔を知らない私には、母は「母と父をかねた両親」であった。 | |||
器用な言葉の洒落 | 薄田泣菫 | 10分以内 | |
前号に細川護立侯のことを書いたから、今日はその御先祖細川幽斎のことを少しく書いてみよう。 | |||
石を愛するもの | 薄田泣菫 | 10分以内 | |
いろんなものを愛撫し尽した果が、石に来るといふことをよく聞いた。 | |||
質屋の通帳 | 薄田泣菫 | 10分以内 | |
京都に住んでゐた頃、たしか花時の事だつたと思ひます。 | |||
武州喜多院 | 中里介山 | 10分以内 | |
これも五月のはじめ、郊外の新緑にひたろうと、ブラリ寓を出でて、西武線の下井草までバス、あれから今日の半日を伸せるだけのして見ようと駅で掲示を見る、この線の終点は川越駅になっている、発駅は高田馬場である、そこで六十何銭かを投じて川越駅までの切符を求めた。 | |||
銀座は昔からハイカラな所 | 淡島寒月 | 10分以内 | |
今日でも「銀座」といえば何に限らず目新らしいもののある所とされていますが、以前「煉瓦」と呼ばれた時代にもあの辺は他の場所よりも一歩進んでいて、その時分の珍らしいものや、珍らしい事の多くはこの「煉瓦」にありました。 | |||
寺内の奇人団 | 淡島寒月 | 10分以内 | |
水族館の近所にある植込を見ると茶の木が一、二本眼につくでしょう。 | |||
汪士秀 | 蒲 松齢 | 10分以内 | |
汪士秀は盧州の人であった。 | |||
偸桃 | 蒲 松齢 | 10分以内 | |
少年の時郡へいったが、ちょうど立春の節であった。 | |||
雪女 | 田中貢太郎 | 10分以内 | |
多摩川縁になった調布の在に、巳之吉という若い木樵がいた。 | |||
活動写真 | 淡島寒月 | 10分以内 | |
日本の活動写真界の益々進歩隆盛に赴いて来るのは、私のような大の活動写真好きにとっては誠に喜ばしい事である。 | |||
梵雲庵漫録 | 淡島寒月 | 10分以内 | |
幼い頃の朧(おぼ)ろげな記憶の糸を辿(たど)って行くと、江戸の末期から明治の初年へかけて、物売や見世物の中には随分面白い異ったものがあった。 | |||
諸国の玩具 | 淡島寒月 | 10分以内 | |
例の珍らしいもの、変ったもの、何んでもに趣味を持つ僕の事ですから、この間三越の小児博覧会へ行った。 | |||
旧聞日本橋 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
あたしの古郷のおとめといえば、江戸の面影と、香を、いくらか残した時代の、どこか歯ぎれのよさをとどめた、雨上りの、杜若のような下町少女で、初夏になると、なんとなく思出がなつかしい。 | |||
倩娘 | 陳玄祐 | 10分以内 | |
王宙は伯父の室を出て庭におり、自個の住居へ帰るつもりで植込の竹群の陰を歩いていた。 | |||
蚤 | 斎藤茂吉 | 10分以内 | |
蚤という昆虫は夏分になると至るところに居るが、安眠を妨害して、困りものである。 | |||
筬の音 | 折口信夫 | 10分以内 | |
わが車は、とある村に入りぬ。 | |||
カフエ・ミネルワ | 斎藤茂吉 | 10分以内 | |
森鴎外の作、「うたかたの記」といふ短篇は、ミユンヘンを場面として、巨勢といふ若い日本洋画家と、マリイといふ独逸少女との恋愛を物語り、少女は湖水に溺れて、『少女は蘇らず。 | |||
妙な子 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
私は母からも又学課だけを教えて呉れる先生と云う人からも「妙な子」、「そだてにくいお子さん」と云われて居る。 | |||
どんづまり | 宮本百合子 | 10分以内 | |
荒漠たる原野――殊に白雪におおわれて無声の呪われた様な高原に次第次第に迫って来る夜はまことに恐ろしいほど厳然とした態度をもって居る。 | |||
無題(二) | 宮本百合子 | 10分以内 | |
世間知らずで母親のわきの下からチラリチラリと限りなく広く又深いものの一部分をのぞいて赤くなって嬉しがったりおびえたりして居る私の様なものが、これから云う様な事を切り出すのはあんまり荷のかちすぎた又云おうと思う全部は必してつくせまいとは思いながら、まだ若い何でも自分の考えて居る事を信じて居易い時の私の心は、それを思ってひかえて居る事が出来ない。 | |||
秋風 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
秋風が冷や冷やと身にしみる。 | |||
秋毛 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
病みあがりの髪は妙にねばりが強くなって、何ぞと云ってはすぐこんぐらかる。 | |||
冬の海 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
あんまりはっきり晴れ渡らない空合で、風も静かに気にかからぬまでに吹いて居る。 | |||
熱 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
時候あたりの気味で、此の二三日又少し熱が出た。 | |||
詩と散文との間を行く発想法 | 折口信夫 | 10分以内 | |
かう言ふ憎々しい物言ひをして、大變な勞作を積んで入らつしやる作家諸氏に失禮に當つたら、御免下さい。 | |||
文学を愛づる心 | 折口信夫 | 10分以内 | |
文學を愛でゝめで痴れて、やがて一生を終へようとして居る一人の、追憶談に過ぎぬかも知れない。 | |||
好悪の論 | 折口信夫 | 10分以内 | |
鴎外と逍遙と、どちらが嗜きで、どちらが嫌ひだ。 | |||
水中の友 | 折口信夫 | 10分以内 | |
いつまでもものを言はなくなつた友人――。 | |||
『新新訳源氏物語』あとがき | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
燦然と千古に光る東洋文学の巨篇源氏物語の価値は今さら説く必要もない。 | |||
『新訳源氏物語』初版の序 | 上田敏 | 10分以内 | |
源氏物語の現代口語訳が、与謝野夫人の筆に成って出版されると聞いた時、予はまずこの業が、いかにもこれにふさわしい人を得たことを祝した。 | |||
山の音を聴きながら | 折口信夫 | 10分以内 | |
ようべは初めて、澄んだ空を見た。 | |||
春永話 | 折口信夫 | 10分以内 | |
むら/\と見えてたなびく顔見世の幟のほどを過ぎて来にけり昭和十年三月、私の作る所である。 | |||
雛祭りの話 | 折口信夫 | 10分以内 | |
淡島様黙阿弥の脚本の「松竹梅湯島掛額」は八百屋お七をしくんだものであるが、其お七の言葉に、内裏びなを羨んで、男を住吉様女を淡島様といふ条りが出てくる。 | |||
湯ヶ島の数日 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
十二月二十七日湯ヶ島へ出立。 | |||
プロレタリア美術展を観る | 宮本百合子 | 10分以内 | |
ほんとは一時間半もあれば充分見られるだろうと思って行ったのだ。 | |||
ソヴェトに於ける「恋愛の自由」に就て | 宮本百合子 | 10分以内 | |
*ソヴェトは恋愛が自由である。 | |||
歴史と文学 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
文学と歴史とのいきさつは、極めて多面で動的で、相互の連関の間に消長して行っているのが実際だと思う。 | |||
親子一体の教育法 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
若々しい時代の影響私たちの育った時代の父と母との生活ぶりを考えると、若い生活力の旺な自分たちの生活への態度そのものの中に幼い子供たちをひっくるめて前進して行ったという感じがする。 | |||
三つのばあい・未亡人はどう生きたらいいか | 宮本百合子 | 10分以内 | |
このお手紙をよんで、わたしもほんとに「待つ」というのはどういうことなのだろうと、お手紙に書かれているとおりの疑問を感じました。 | |||
東大での話の原稿 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
○一昨年十二月二十五日新日本文学主催の文学者のファシズム反対講演会東條処刑A級戦犯釈放「安部源基」1931年満州侵略がはじまったころ、大泉、小畑をつかっていた男。 | |||
砂丘 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
こまかいかげろうは砂の間からぬけ出したようにもえて居て海の色は黒いまでに蒼い、水と空と空の色、そのさかえからポッカリういたような連山の姿、いかにも春らしい、たるんだような、なつかしいような景色である。 | |||
繊細な美の観賞と云う事について | 宮本百合子 | 10分以内 | |
「春」と云う名のもたらした自然の賜物の中にすべての美がこめられて私達の目前に日毎に育って居る。 | |||
現今の少女小説について | 宮本百合子 | 10分以内 | |
今行われる少女小説について私は自分の荷にあまるほどいろいろの事を考えさせられるんです。 | |||
M子 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
今消したばっかりの蝋燭の香りが高く室に満ちて居る。 | |||
紅葉山人と一葉女史 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
今まで、紅葉山人の全集をすっかり読んだ事がなかった。 | |||
暁光 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
去年の九月に、只一人の妹を失った事は、まことに私にとっては大打撃であって、今までに且つて経験した事のない悲しみと、厳かさを感じさせられた。 |
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