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5分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
塩に関する迷信南方熊楠
5分以内
佛領西亞非利加のロアンゴの民、以前信ぜしは、其地の術士人を殺し咒して其魂を使ふに日々鹽入れず調へたる食を供ふ。
毘沙門の名号に就いて南方熊楠
5分以内
クベラ、又クピラが毘沙門天の異名なる由は、佛教大辭彙卷一倶肥羅天の條既に述べある。
国語の自在性西田幾多郎
5分以内
文化の発展には民族というものが基礎とならねばならぬ。
他山の石成島柳北
5分以内
※上子晩酌シテ酔ヘリ。
夜光虫小泉八雲
5分以内
月なき無窮の夜空に、あまたの星がきらめいて、横たわる天の河も、ひときわさんざめいている。
阿房山賦成島柳北
5分以内
王政興ツテ四海一ナリ。
祭舌文成島柳北
5分以内
明治十年二月十三日、※上子斎戒沐浴シ、恭シク一壜ノ葡萄酒ト一臠ノ牛肉トヲ具ヘテ自ラ其ノ舌ヲ祭ル。
祭活字子文成島柳北
5分以内
第四回改称節ノ賀筵上ニ於テ、社長柳北恭シク社主ヨリ賜ハル酒※ノ※[#「飮のへん+俊のつくり」、U+9915、M.10.9.26.5.4.3]余ヲ奠シテ、汝活字子ノ霊ニ告グ。
童話に対する所見小川未明
5分以内
今日世間では頻りに文化的ということを言っている。
蟻説高木貞治
5分以内
一色學校高等二年前期生高木貞治十歳四ヶ月蟻ハ一小蟲ニシテ其種類甚多ク同類數千群ヲナシ毎群蟻王アリテ之ヲ統フ其粮ヲ運フヤ荷身ニ十倍スト雖衆蟻蝟集シ※々爭ハス孜孜怠ラス遂ニ之ヲ其巣ニ運フ夏日炎々ノ時タリト雖終日怠ラス勉勵シテ粮ヲ求ムルニ從事ス已ニシテ冬天ニ至レハ巣穴ニ蟄居シ嚮ニ積ム※[#「一/((畄−田)+丿+(敢のへん−耳)」、U+2B742、23-上-9]ノ粮ヲ食ヒ數月ヲ經レトモ菜色ナシ嗚呼蟻ノ如キ者ハ虫類中ニアリト雖蜂蝶ノ飢ニ叫ヒ※[#「さんずい+東」、U+6DB...
罪・苦痛・希望・及び真実の道についての考察フランツ・カフカ
5分以内
眞實の道は一本の繩――別に高く張られてゐるわけではなく、地上からほんの少しの高さに張られてゐる一本の繩を越えて行くのだ。
小川未明
5分以内
町から少し離て家根が処々に見える村だ。
夜の喜び小川未明
5分以内
私は、夜を讃美し、夜を怖れる。
明日はメーデー槙村浩
5分以内
古ぼけたぜんまいがぜいぜいと音を立てて軋(きし)るもう十二時になるのにあなたはまだ帰ってこないくすぶった電球の下で私はもう一度紙きれを拡げてみる―――八時までにはかならず帰る待っていてくださいT前の道路を行くヘッドライトが急に大きくぽっかりと障子にうつる私はぎっくりして寒い下着の襟をかき合わすあなたはもう帰ってこないあなたはセンイのオルグ朝の四時氷柱を踏んで私...
一九三二・二・二六槙村浩
5分以内
営舎の高窓ががた/\と揺れるばったのやうに塀の下にくつゝいてゐる俺達の上を風は横なぐりに吹き芝草は頬(ほゝ)を、背筋を、針のやうに刺す兵営の窓に往き来する黒い影と時どき営庭の燈(ひ)に反射する銃剣を見詰めながらおれは思ふ、斃(たふ)されたふたりの同志を同志よおれは君を知らない君の経歴も、兵営へもぐり込んで君が何をしたかも兵営の高塀と歩哨の銃剣とはお互の連絡を断ってしまったおれは君たちがお...
私の生まれた家中谷宇吉郎
5分以内
私の郷里は、片山津という、加賀の温泉地である。
一人の無名作家中谷宇吉郎
5分以内
昭和十年発行の岩波版『芥川竜之介全集』第八巻に「一人の無名作家」という短文がある。
天災は忘れた頃来る中谷宇吉郎
5分以内
今日は二百二十日だが、九月一日の関東大震災記念日や、二百十日から、この日にかけては、寅彦(とらひこ)先生の名言「天災は忘れた頃来る」という言葉が、いくつかの新聞に必ず引用されることになっている。
寺田先生と銀座中谷宇吉郎
5分以内
寺田寅彦先生の連句の中に春の夜や不二家を出でて千疋屋という句がある。
淡窓先生の教育中谷宇吉郎
5分以内
先日、日田へ行く機会があったので、広瀬淡窓先生の旧屋、秋風庵を訪ねた。
線香の火中谷宇吉郎
5分以内
昔、寺田(寅彦)先生が、よく「線香の火を消さないように」という言葉を使われた。
島津斉彬公中谷宇吉郎
5分以内
昭和十九年の暮に、岩波文庫の一冊として『島津斉彬言行録』が出版された。
かぶらずし中谷宇吉郎
5分以内
金沢の郷土の漬け物に、かぶらずしというものがある。
科学映画の一考察中谷宇吉郎
5分以内
文化映画の中で特に自然科学を直接対象としたものを科学映画と呼ぶことにする。
貝鍋の歌中谷宇吉郎
5分以内
北海に愚魚ありその名をほっけという肉は白きこと雪片を欺き味はうすきこと太虚に似たり一片の三石の昆布一滴のうすくちの醤油真白なる豆腐にわずかなる緑を加うくつくつと貝鍋は煮え夜は更けて味いよいよ新たなりまだ子供たちが幼かった頃、うまくだまして、早く寝つかせた夜は、奥の六畳の長火鉢で、よく貝鍋をつついた。
面白味中谷宇吉郎
5分以内
昔、伊東で病気を養っていた頃、東京の一流料理店の主人が、遊びに来たことがある。
おにぎりの味中谷宇吉郎
5分以内
お握りには、いろいろな思い出がある。
『日本石器時代提要』のこと中谷宇吉郎
5分以内
弟治宇二郎が書いた本というのは、表題の『日本石器時代提要』であって、菊判三百ページくらいの堂々たる体裁であった。
田園迷信宮沢賢治
5分以内
十の蜂舎の成りしときよき園成さば必らずや鬼ぞうかがふといましめしかしらかむろのひとありき山はかすみてめくるめき桐むらさきに燃ゆるころその農園の扉を過ぎて苺需めしをとめありそのひとひるはひねもすを風にガラスの点を播き夜はよもすがらなやましきうらみの歌をうたひけり若きあるじはひとひらの白銅をもて帰れるにをとめしづかにつぶやきてこの園われが園といふかくて...
樹園宮沢賢治
5分以内
髪白き山田博士が書いだき帰り往くころかはたれはしづに這ひ来てふくよかに木の芽ほごるゝ鳥飛びて気圧を高み守衛長〔以下未完〕ぎごちなき独乙冠詞を青々となげく窓あり。
隅田川宮沢賢治
5分以内
水はよどみて日はけぶり桜は青き夢の列汝(な)は酔ひ痴れてうちをどる泥洲の上にうちをどる母をはるけきなが弟子は酔はずさびしくそらを見るその蘆生えの蘆に立ちましろきそらをひとり見る。
八戸宮沢賢治
5分以内
さやかなる夏の衣してひとびとは汽車を待てども疾みはてしわれはさびしく琥珀もて客を待つめりこの駅はきりぎしにして玻璃の窓海景を盛り幾条の遙けき青や岬にはあがる白波南なるかの野の町に歌ひめとなるならはしのかゞやける唇や頬われとても昨日はありにきかのひとになべてを捧げかゞやかに四年を経しにわが胸はにはかに重く病葉と髪は散りにきモートルの爆音高く窓...
遊園地工作宮沢賢治
5分以内
歳は世紀に曾つて見ぬ石竹いろと湿潤と人は三年のひでりゆゑ食むべき糧もなしといふ稲かの青き槍の葉は多く倒れてまた起たず六条さては四角なる麦はかじろく空穂しぬこのとききみは千万の人の糧もてかの原に亜鉛のいらか丹を塗りていでゆの町をなすといふこの代あらば野はもつて千年の計をなすべきに徒衣ぜい食のやかららに賤舞の園を供すとか。
講後宮沢賢治
5分以内
いたやと楢の林つきてかの鉛にも続くといへる広きみねみち見え初めたればわれ師にさきだちて走りのぼり峯にきたりて悦び叫べり江釣子森は黒くして脚下にあり北上の野をへだてて山はけむりそが上に雲の峯かゞやき立てり人人にまもられて師もやがて来りたまふにみけしき蒼白にして単衣のせなうるほひ給ひきわれなほよろこびやまず石をもて東の谷になげうちしにその石遙か下方にして戞として樹をうちまた茂...
雹雲砲手宮沢賢治
5分以内
なべて葡萄に花さきて蜂のふるひのせはしきにをちこち青き銅液の噴霧にひるは来りけりにはかに風のうち死してあたりいよよにまばゆきを見ずやかしこの青きそら友よいざ射て雹の雲。
青柳教諭を送る宮沢賢治
5分以内
瘠せて青めるなが頬は九月の雨に聖くして一すぢ遠きこのみちを草穂のけぶりはてもなし。
〔霧降る萱の細みちに〕宮沢賢治
5分以内
霧降る萱の細みちにわれをいぶかり腕組めるなはたくましき漢子かな白き上着はよそへどもひそに醸せるなが酒をうち索めたるわれならずはがねの槌は手にあれどながしづかなる山畑に銅を探らんわれならず検土の杖はになへども四方にすだけるむらどりの一羽もために落ちざらん土をけみして培の企画をなさんつとめのみさあればなれよ高萱の群うち縫へるこのみちをわがためにこそひらけかし権...
楊林宮沢賢治
5分以内
エレキに魚をとるのみか鳥さへ犯すしれをのこ捕らでやまんと駐在の戸田巡査こそいかめしきまこと楊に磁の乗りて小鳥は鉄のたぐひかやひとむれさつと落ち入りてしらむ梢ぞあやしけれ。
〔われらが書に順ひて〕宮沢賢治
5分以内
われらが書に順ひてその三稜の壇に立ちクラリネットとオボーもて七たび青くひらめける四連音符をつゞけ奏しあたり雨降るけしきにてひたすら吹けるそのときにいつかわれらの前に立ちかなしき川をうち流し渦まく風をあげありしかの逞ましき肩もてる黒き上着はそも誰なりし。
幻想宮沢賢治
5分以内
濁みし声下より叫ぶ炉はいまし何度にありや八百といらへをすれば声なくて炭を掻く音声ありて更に叫べりづくはいまし何度にありや八百といらへをすればまたもちえと舌打つひゞき灼熱のるつぼをつゝみむらさきの暗き火は燃えそがなかに水うち汲める母の像恍とうかべり声ありて下より叫ぶ針はいま何度にありや八百といらへて云へばたちまちに階を来る音八百は何のたはごと...
〔われ聴衆に会釈して〕宮沢賢治
5分以内
われ聴衆に会釈して歌ひ出でんとしたるとき突如下手の幕かげにまづおぼろなる銅鑼鳴りてやがてジロフォンみだれうつわが立ち惑ふそのひまに琴はいよよに烈しくてそはかの支那の小娘とわれとが潔き愛恋をあらぬかたちに歪めなし描きあざけり罵りて衆意を迎ふるさまなりきそを一すぢのたはむれとなすべき才もあらざればたゞ胸あつく頬つりて呆けたるごとくわが立てばもろびとどつと声あげ...
春章作中判宮沢賢治
5分以内
一、ましろき蘆の花噴けば青き死相を眼にたゝへ大太刀舞はす乱れ髪二、白紙を結ぶすはだしや死を嘲ける青の隈雪の反射のなかにして鉄の鏡をかゝげたり。
〔ながれたり〕宮沢賢治
5分以内
ながれたり夜はあやしく陥りてゆらぎ出でしは一むらの陰極線の盲あかりまた螢光の青らむとかなしく白き偏光の類ましろに寒き川のさま地平わづかに赤らむはあかつきとこそ覚ゆなれ(そもこれはいづちの川のけしきぞも)げにながれたり水のいろながれたりげに水のいろこのあかつきの水のさまはてさへしらにながれたり(そもこれはいづちの川のけしきぞも)明るくかろ...
こゝろ宮沢賢治
5分以内
曇りてとざし風にゆるそれみづからぞ樹のこゝろ光にぬるみ気に析くるそのこと巌のこゝろなり樹の一本は一つの木規矩なき巌はたゞ巌。
饗宴宮沢賢治
5分以内
ひとびと酸き胡瓜を噛みやゝに濁れる黄の酒の陶の小盃に往復せりそは今日賦役に出でざりし家々より権左エ門が集め来しなれまこと権左エ門の眼双に赤きは尚褐玻璃の老眼鏡をかけたるごとく立つて宰領するこの家のあるじ熊氏の面はひげに充てり榾のけむりは稲いちめんにひろがり雨は※[#「さんずい+堂」、U+6F1F、197-12]々青き穂並にうち注げりわれはさながらわれにもあらず稲の品種をもの云へば或いはペ...
〔こんにやくの〕宮沢賢治
5分以内
こんにやくのす枯れの茎をとらんとて水こぼこぼと鳴るひぐれまぢかの笹はらを兄弟二人わけ行きにけり。
開墾地宮沢賢治
5分以内
焦ぎ木のむらはなほあれば山の畑の雪消えて〔以下なし〕――――――――青年団が総出にてしだれ桜を截りしなり。
〔弓のごとく〕宮沢賢治
5分以内
弓のごとく鳥のごとく昧爽の風の中より家に帰り来れり。
水部の線宮沢賢治
5分以内
きみがおもかげうかべんと夜を仰げばこのまひる蝋紙に描きし北上の水線青くひかるなれ竜や棲みしと伝へたるこのこもりぬの辺を来れば夜ぞらに泛ぶ水線の火花となりて青々と散る。
〔卑屈の友らをいきどほろしく〕宮沢賢治
5分以内
卑屈の友らをいきどほろしく粘土地二片をはしりてよぎり崖にて青草黄金なるを知りのぼりてかれ草黄なるをふめば白雪きららに落ち来るものか一列赤赤ならべるひのきふたゝび卑屈の友らをおもひたかぶるおもひは雲にもまじへかの粘土地なるかの官庁に灰鋳鉄のいかりを投げよ。
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