青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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さるかに合戦と桃太郎 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた。 | |||
思い出草 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
芭蕉(ばしょう)の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが、やはりいくら味わっても味わい尽くせない句であると思う。 | |||
踊る線条 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
フィッシンガー作「踊る線条」と題するよほど変わった映画の試写をするからぜひ見に来ないかとI氏から勧められるままに多少の好奇心に促されて見に行った。 | |||
ジャーナリズム雑感 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
いつかある大新聞社の工場を見学に行ってあの高速度輪転機の前面を瀑布のごとく流れ落ちる新聞紙の帯が、截断され折り畳まれ積み上げられて行く光景を見ていたとき、なるほどこれではジャーナリズムが世界に氾濫するのも当然だという気がしないではいられなかった。 | |||
函館の大火について | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
昭和九年三月二十一日の夕から翌朝へかけて函館市に大火があって二万数千戸を焼き払い二千人に近い死者を生じた。 | |||
庭の追憶 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
郷里の家を貸してあるT氏からはがきが来た。 | |||
藤棚の陰から | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
若葉のかおるある日の午後、子供らと明治神宮外苑をドライヴしていた。 | |||
映画と生理 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
ある科学者で、勇猛に仕事をする精力家としてまた学界を圧迫する権威者として有名な人がある若いモダーンなお弟子に「映画なんか見ると頭が柔らかくなるからいかん」と言って訓戒したそうである。 | |||
映画雑感(Ⅲ) | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
にんじん「にんじん」は忙しい時にちょっと一ぺん見ただけで印象の記憶も散漫であるが、とにかく近ごろ見たうちではやはり相当おもしろい映画の一つであると思われた。 | |||
映画雑感(Ⅳ) | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
商船テナシティこのジュリアン・デュヴィヴィエの映画は近ごろ見たうちでは最もよいと思ったものの一つである。 | |||
災難雑考 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
大垣の女学校の生徒が修学旅行で箱根へ来て一泊した翌朝、出発の間ぎわに監督の先生が記念の写真をとるというので、おおぜいの生徒が渓流に架したつり橋の上に並んだ。 | |||
三斜晶系 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
夢七月二十七日は朝から実に忙しい日であった。 | |||
糸車 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
祖母は文化十二年(一八一五)生まれで明治二十二年(一八八九)自分が十二歳の歳末に病没した。 | |||
詩と官能 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
清楚な感じのする食堂で窓から降りそそぐ正午の空の光を浴びながらひとり静かに食事をして最後にサーヴされたコーヒーに砂糖をそっと入れ、さじでゆるやかにかき交ぜておいて一口だけすする。 | |||
自由画稿 | 寺田寅彦 | 1時間〜 | |
はしがきこれからしばらく続けて筆を執ろうとする随筆断片の一集団に前もって総括的な題をつけようとすると存外むつかしい。 | |||
小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。 | |||
小浅間 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
峰の茶屋から第一の鳥居をくぐってしばらくこんもりした落葉樹林のトンネルを登って行くと、やがて急に樹木がなくなって、天地が明るくなる。 | |||
地図をながめて | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
「当世物は尽くし」で「安いもの」を列挙するとしたら、その筆頭にあげられるべきものの一つは陸地測量部の地図、中でも五万分一地形図などであろう。 | |||
天災と国防 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
「非常時」というなんとなく不気味なしかしはっきりした意味のわかりにくい言葉がはやりだしたのはいつごろからであったか思い出せないが、ただ近来何かしら日本全国土の安寧を脅かす黒雲のようなものが遠い水平線の向こう側からこっそりのぞいているらしいという、言わば取り止めのない悪夢のような不安の陰影が国民全体の意識の底層に揺曳していることは事実である。 | |||
破片 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
昭和九年八月三日の朝、駒込三の三四九、甘納豆製造業渡辺忠吾氏(二七)が巣鴨警察署衛生係へ出頭し「十日ほど前から晴天の日は約二千、曇天でも約五百匹くらいの蜜蜂が甘納豆製造工場に来襲して困る」と訴え出たという記事が四日の夕刊に出ていた。 | |||
俳句の型式とその進化 | 寺田寅彦 | 10分以内 | |
三十年ほどの間すっかり俳句の世間から遠ざかって仮寝をしていた間に、いろいろな「新型式俳句」が発生しているのを、やっとこのごろ目をさましてはじめて気がついて驚いているところである。 | |||
俳句の精神 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
俳句の成立と必然性五七五の定型と、季題および切れ字の插入という制約によって規定された従来普通の意味での俳句あるいは発句のいわゆる歴史的の起原沿革については、たぶんそういう方面に詳しい専門家が別項で述べ尽くされることと思うから、ここで自分などが素人くさい蛇足を添える必要はないであろう。 | |||
物売りの声 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
毎朝床の中でうとうとしながら聞く豆腐屋のラッパの音がこのごろ少し様子が変わったようである。 | |||
B教授の死 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
さわやかな若葉時も過ぎて、日増しに黒んで行く青葉のこずえにうっとうしい微温の雨が降るような時候になると、十余年ほど前に東京のSホテルで客死したスカンジナビアの物理学者B教授のことを毎年一度ぐらいはきっと思い出す。 | |||
水汲み | 徳冨蘆花 | 10分以内 | |
玉川に遠いのが第一の失望であつた。 | |||
大阪を歩く | 直木三十五 | 1時間〜 | |
大大阪小唄直木三十五作歌一、大君の船着けましき、難波碕「ダム」は粋よ、伊達姿、君に似たかよ、冷たさは、黄昏時の水の色、大阪よいとこ、水の都市二、高き屋に登りて、見れば、煙立つ、都市の心臓か、熔鉱炉燃ゆる焔は、吾が想い君の手匙で、御意のまま大阪よいとこ、富の都市三、近松の... | |||
病床生活からの一発見 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
病床生活からの一発見萩原朔太郎病気といふものは、私にとつて休息のやうに思はれる。 | |||
外に出た友 | 北条民雄 | 10分以内 | |
「二三年、娑婆の風にあたつて来るよ。 | |||
人々に答ふ | 正岡子規 | 60分以内 | |
歌の事につきては諸君より種々御注意御忠告を辱うし御厚意奉謝候。 | |||
花枕 | 正岡子規 | 30分以内 | |
上神の工が削りなしけん千仞の絶壁、上平に草生ひ茂りて、三方は奇しき木の林に包まれ、東に向ひて開く一方、遙の下に群れたる人家、屈曲したる川の流を見るべし。 | |||
花守 | 横瀬夜雨 | 1時間〜 | |
我が夜雨の詩を讀みたるは、七八年前某雜誌に載せられたる『神も佛も』といふ一長篇を以て初めとなす、當時彼の年齒猶少、その詩想、亦今より見れば穉簡を免れざる如しと雖も、我は未だ曾てかくばかり文字によりて哀苦を愬へられたることあらず、我が彼と交を訂したるは、爾後兩三年の間にあり、彼生れて羸弱、脊髓に不治の病を獲て、人生の所謂幸福、快樂なるもの、幾んど彼が身邊より遠ざかる、彼に慈母ありて愛撫※(ふなまど)[#「にんべん+充」の「儿」に代えて「冉」、147-下-8]さに至り、家庭の清寧平温は、世稀... | |||
炭焼のむすめ | 長塚節 | 30分以内 | |
低い樅(もみ)の木に藤の花が垂れてる所から小徑を降りる。 | |||
月二夜 | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
新涼の季節に入つて良い月夜がつづく。 | |||
住吉祭 | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
海辺の方ではもう地車の太鼓が鳴つて居る。 | |||
御門主 | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
先刻まで改札の柵の傍に置いてあつた写真器は裏側の出札口の前に移されて、フロツクコートの男が相変らず黒い切を被いだり、レンズを覗(のぞ)いたりして居る。 | |||
日記のうち | 与謝野晶子 | 30分以内 | |
十一月十三日きゆうきゆうと云ふ音が彼方でも此方でもして、何処の寝台ももう畳まれて居るらしいので、わたしも起きないでは悪いやうな気がして蒲団の上に坐つた。 | |||
六日間 | 与謝野晶子 | 30分以内 | |
三月七日机の前に坐ると藍色の机掛の上に一面に髪の毛の這つて居るのが日影でまざまざと見えた。 | |||
帰つてから | 与謝野晶子 | 1時間〜 | |
浜松とか静岡とか、此方へ来ては山北とか、国府津とか、停車する度に呼ばれるのを聞いても、疲労し切つた身体を持つた鏡子の鈍い神経には格別の感じも与へなかつたのであつたが、平沼と聞いた時にはほのかに心のときめくのを覚えた。 | |||
午後 | 与謝野晶子 | 30分以内 | |
二人は先刻クリシイの通で中食して帰つて来てからまだ一言も言葉を交さない。 | |||
戸の外まで | 与謝野晶子 | 30分以内 | |
自室から出ましてね、廊下の向うの隅に腰を掛けて車丁に、『わたしは巴里へ行くのよ。 | |||
女が来て | 与謝野晶子 | 30分以内 | |
良人は昨日来た某警察署の高等視察のした話をSさんにして居ました。 | |||
晶子詩篇全集拾遺 | 与謝野晶子 | 1時間〜 | |
明治三十二年春月別れてながき君とわれ今宵あひみし嬉しさを汲てもつきぬうま酒に薄くれなゐの染いでし君が片頬にびんの毛の春風ゆるくそよぐかな。 | |||
遺書 | 与謝野晶子 | 60分以内 | |
遺書與謝野晶子私にあなたがしてお置きになる遺言と云ふものも、私のします其(そ)れも、権威のあるものでないことは一緒だらうと思ひます。 | |||
註釈与謝野寛全集 | 与謝野晶子 | 60分以内 | |
全集は上下二巻になつて居る。 | |||
蓬生 | 与謝野寛 | 60分以内 | |
貢さんは門徒寺の四男だ。 | |||
執達吏 | 与謝野寛 | 30分以内 | |
(壱)眞田保雄の事を此の十年来何かに附けて新聞雑誌で悪く書く。 | |||
妄動 | 与謝野寛 | 10分以内 | |
×われは曙にさまよふ影なり、亡びんとする或物なり、亡ぶるを否み難きものなり。 | |||
失楽 | 与謝野寛 | 5分以内 | |
わが上に一切の事物を示す「失楽」よ、過ぎゆく日の最後なる今日の「失楽」よ、わが身の上の「失楽」よ、我は汝(なんぢ)に叫ぶ、「全く空し」と。 | |||
南洋館 | 与謝野寛 | 10分以内 | |
緑の褪(さ)めた、砂と塵挨だらけの、水気のない、いぢけた、倭(ひく)い椰子の木立、木伊乃にした、動かない天狗猿、死んだ、みすぼらしい、ちつぽけな鰐、くすんだ、黄土と CHOCOLAT(シヨコラア) の色をした廉物の、摸造の爪哇更紗、まだ一度も生血を嘗めず、魂の入らぬ、ひよろ長い毒矢の数々……え?これが大正博覧会の南洋館?最初の二つの室を観て歩いて、おれは思はずおれの子供等に言つた、... | |||
素描 | 与謝野寛 | 30分以内 | |
おれは朝から寝巻の KIMONO のまヽで絵具いぢりを続けて居た。 |