破片

寺田寅彦

『破片』は青空文庫で公開されている寺田寅彦の短編作品。9,256文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。

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30分以内9,256文字
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書き出し

一  昭和九年八月三日の朝、駒込三の三四九、甘納豆製造業渡辺忠吾氏(二七)が巣鴨警察署衛生係へ出頭し「十日ほど前から晴天の日は約二千、曇天でも約五百匹くらいの蜜蜂が甘納豆製造工場に来襲して困る」と訴え出たという記事が四日の夕刊に出ていた。

初出「中央公論」1934(昭和9)年11月
底本寺田寅彦随筆集 第五巻
表記
新字新仮名